2021年度環境助成事業の助成先決定について

公益財団法人PwC財団では、2021年度環境助成事業につきまして、下記のとおり助成先を決定しましたのでお知らせいたします。当財団は今後も社会課題に取り組む団体への助成を通じて、持続的な社会の実現を目指してまいります。

1.助成対象となる活動

センシング(センサー設置による現場データ計測やリモートセンシングなど)やAI技術などを活用し、地域特有の災害発生モデルを構築することで災害発生のリスクを事前に予測し、人的被害の軽減を目指す活動。想定している技術は以下の通りです。なお、想定している技術や取り組みを評価するにあたっては、単独または複数の組み合わせによって検討しますが、少なくとも一つの取り組みについては実証済みであることが必要です(一部、今後の実証を目指すものを含むことができます)。

  1. これまでデータ計測が及ばなかった中山間部や過疎地における、水位、潮位、土壌水分、大気状況などを技術面およびコスト面において効率的に計測し、それらセンシングデータを収集する技術
  2. AIなどの活用により地域ごとの災害発生モデルを構築することで災害発生リスクの高まりを予測する技術
  3. リスク予測情報などを自治体、河川管理者、水利構造物管理者や企業と共有/提供する技術(プラットフォームやシステムなど)

2.助成先および助成金額

助成先 助成事業概要 助成金額
(万円)
株式会社ハイドロヴィーナス 広域的な河川に、低コストかつ外部電源が不要な水位・流速計を配備することで、河川の流況情報をネットワーク化する。さらにAIの活用により、内水氾濫などの水害リスクを早期に把握、適切にコントロールすることで、より効果的な防災システムを構築する。 1,000