助成事業2024年度秋期ウェルビーイング(認知症の予防と共生)の助成先決定について

  • 2024-11-05

公益財団法人PwC財団では、助成事業2024年度秋期ウェルビーイング(認知症の予防と共生)につきまして、以下のとおり助成先を決定しましたのでお知らせいたします。

当財団は今後も社会課題の解決に取り組む団体への助成を通じて、持続的な社会の実現を目指してまいります。

1.助成対象となる活動

脳の健康状態を知ることができる国際標準規格BHQとテクノロジーのかけ合わせによる認知症の予防や認知症患者との共生に向けた取り組みを通じて、認知症にかかわるすべての人々が健やかに生きることを目指す活動。想定している技術や取り組みは以下のとおりです。なお、技術は実証済みである必要があります。

1. 就労世代に向けた活動:IoTや人間拡張、アバターなどの導入により、従業員の認知症予防やメンタルケアと生産性の向上を同時に実現する取り組み

2. 認知症患者に向けた活動:認知症の進行度や脳の個人差に基づいた認知症患者向けのコミュニケーションロボットや食料バイオ技術などにより、認知症の進行を抑える取り組み

3. 認知症を取り巻く社会に向けた活動:革新的なテクノロジーを活用して、脳や認知症についての理解を深め、認知症への備えを行う取り組み

※BHQ:Brain Healthcare Quotient。脳の健康状態を可視化する国際標準規格。
(ITU-T H.861.1 Requirements on establishing brain healthcare quotients)

2.助成先および助成金額

助成先

助成事業概要と目的

助成金額
(万円)

ミツフジ株式会社

スマートウォッチから取得したバイタルデータを独自のアルゴリズムをもとに分析し、高ストレス値のユーザーを特定、それらのユーザーが精神的負荷を軽減するための行動をとった場合の、BHQや認知機能への有効性を検証する。

このテクノロジーを活用することで、認知症への影響が大きいと予想されるメンタルヘルスを効果的に改善し、企業における健康経営や認知症予防の実現を目指す。

1,000

株式会社bacterico

腸内細菌の変動が脳機能にどのように影響を与えるかを分析し、食事・生活改善、行動・社会療法などの個別化された介入策を実施することで、従業員のメンタルヘルスケアと生産性向上に最適な方法を検証する。

このテクノロジーを活用することで、企業のメンタルヘルスケアにおいて腸内環境データに基づく個別化アプローチが可能となり、働く世代の人々の健康と生産性が改善されることを目指す。

1,000
ノクターンキャピタル株式会社

BHQとDeep Techの掛け合わせに関する試験的な研究開発と、それらを題材とするレビュー誌の発行を通じて、最先端研究コミュニティから生まれるスタートアップの可能性を探索し、BHQによるサービスやプロダクトの社会実装の可能性を模索する。

この取り組みを通じて、Deep Techを活用した認知症予防に対する社会的理解および関連機関の連携が促進され、その影響が医療制度や教育制度にも波及することを目指す。

1,000

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