助成事業2023年度春期 環境の助成先決定について

公益財団法人PwC財団では、助成事業2023年度春期環境につきまして、以下のとおり助成先を決定しましたのでお知らせいたします。

当財団は今後も社会課題の解決に取り組む団体への助成を通じて、持続的な社会の実現を目指してまいります。

1.助成対象となる活動

テーマ1

センシング・AI技術などの先進的・画期的なテクノロジーを活用し、地域特有の災害発生モデルを構築することで災害発生のリスクを予測し、これを災害時に適用して人的被害の軽減を目指す活動。想定している技術・取り組みは以下のとおりです。なお、想定している技術や取り組みを評価するにあたっては、以下1は必須とし、1単独または2、3との組み合わせによって検討します。なお、基礎研究段階ではなく、実証実験段階であることが必要です。

  1. これまでデータ計測が及ばなかった中山間部や過疎地における、水位、潮位、土壌水分、大気状況などを平時・有事問わず技術面およびコスト面において効率的に計測・収集・分析する先進技術
  2. AIなどの活用により地域ごとの災害発生モデルを構築することで災害発生リスクの高まりを予測する技術
  3. リスク予測情報などを自治体、河川管理者、水利構造物管理者や企業と共有/提供する技術(プラットフォームやシステムなど)

テーマ2

中都市・特例市・中核市において、AI技術を活用し、地域特有の災害発生モデルを構築することで災害発生のリスクを予測し、これを災害時に適用して人的被害の軽減を目指す活動。想定している技術や取り組みは以下のとおりです。なお、想定している技術や取り組みを評価するにあたっては、単独または複数の組み合わせによって検討しますが、基礎研究段階ではなく、実証実験段階であることが必要です。また、今回の助成期間において、具体的な実証地域候補があることが望ましい条件です。

  1. 市街地河川や土壌などから効率的にデータを計測・収集・分析する技術や取り組み
  2. 各地域で計測・収集・分析されたデータから、AIなどの活用により地域ごとの災害発生モデルを構築することで災害発生リスクの高まりを予測する技術
  3. リスク予測情報などを自治体、河川管理者、水利構造物管理者や企業と共有/提供する技術(プラットフォームやシステムなど)

2.助成先および助成金額

テーマ1

助成先 助成事業概要と目的 助成金額(万円)

株式会社Gaia Vision

堤防やダムの効果などを反映した高解像度な予測による洪水浸水予報を実現する。当事業では、実務に使用可能な洪水浸水予測アプリケーションのプロトタイプを構築する。これにより、洪水発生時に適切な避難指示を行い、被害軽減に貢献する。

このテクノロジーを活用することで、世界的な災害リスク軽減に貢献することを目指す
1,000

テーマ2

助成先 助成事業概要と目的 助成金額(万円)
株式会社ハイドロヴィーナス 流水環境で発電する技術を活用し、発電・計測・無線通信できるモジュールを河川・水路各所に設置することによりセンシング網を構築する。取得データをクラウドに集めてAI解析し、災害リスク予測や、流量配分を適切に行うための平常時の水門管理に役立てる。

このテクノロジーを活用し、地域特有の災害における人的被害の軽減を目指す。
1,000

本ページに関するご質問は下記にて承ります