助成事業2024年度春期 ウェルビーイングの助成先決定について

  • 2024-06-20

公益財団法人PwC財団では、助成事業2024年度春期ウェルビーイングにつきまして、以下のとおり助成先を決定しましたのでお知らせいたします。

当財団は今後も社会課題の解決に取り組む団体への助成を通じて、持続的な社会の実現を目指してまいります。

1.助成対象となる活動

先進的ウェアラブルデバイスなどを用いたデータ収集やモニタリング技術、AIによるデータ解析技術などを活用することで、「孤独・孤立」状態と相関性の高い予兆を把握し、「医療・福祉サービス」や「社会的処方※」につなげる活動。そしてその活動の結果、問題が顕在化、または重篤化する前に当事者や家族が安心して暮らし、地域社会のソーシャルキャピタルをより豊かにすることを目指します。想定している技術や取り組みは以下のとおりです。なお、技術は実証済みである必要があります。

  1. 医療にアクセス困難な高齢者を対象とした取り組み:医療空白地域における高齢者のバイタルデータをモニタリングすることで、孤独や孤立と相関性の高い健康リスクを予兆段階で把握し、適切な働きかけに備える取り組み
  2. 都市圏に暮らす就労世代を対象とした取り組み:育児と介護が重なるダブルケアワーカーやビジネスケアラーの疲労、単身者の将来への不安など、当事者がバイタルデータとして掌握し、当事者や家族を地域もしくはコミュニティとつなげる取り組み
  3. 被災者もしくは被災地域を対象とした取り組み:地震や洪水などの自然災害による避難生活により、コミュニティから離れざるを得なかった被災者や、人間関係が希薄化した被災地域の住民に対して、バイタルデータの取得・モニタリング・解析により、孤独や孤立に伴う心身の健康リスクを本人や支援者が掌握し、適時な働きかけを促す取り組み

※社会的処方:薬の処方など医師の医学的処方に加えて、患者等の健康やウェルビーイングの向上などを目的に、地域の活動やサービスなどにつなげること。

2.助成先および助成金額

助成先

助成事業概要と目的

助成金額
(万円)

株式会社
テックドクター

高齢独居世帯率が高い医療的過疎地の住民にウェアラブルデバイスを配布し、取得データから解析したデジタルバイオマーカーをもとに、医療従事者によるモニタリングや必要に応じた早期介入(医療機関受診や社会的処方等)を行うことで、孤独・孤立改善への有効性を検証する。

このテクノロジーを活用することで、物理的・時間的制約に捉われない遠隔からの健康状態のモニタリングが可能となり、医療資源逼迫下における高齢者の孤独・孤立状態の改善、さらには、医療リソースの分配最適化を目指す。

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