17/10/17
2017年10月17日
PwC Japanグループ
※本プレスリリースは、2017年10月4日にPwCが発表したプレスリリースの翻訳です。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。
2017年10月4日 ロンドン‐PwCは、2017年6月30日終了の会計年度における、グローバルネットワークの営業総収益が377億米ドルとなったことを発表しました。恒常為替レートベース(現地通貨建て)で約7%の増収となり、20年連続で増収を達成しました。
PwCグローバル会長のボブ・モリッツ(Bob Moritz)は、次のように述べています。
「世界が変化し、クライアントの事業が進化する中、PwCも、はるかに多様化したステークホルダーと社会全体からの複雑さを増すニーズに応えるために変化しています」
「私たちは、テクノロジー、サービスの質、革新的な新サービス、そして最高の人材の採用に重点的に投資するという戦略をとってきました。この戦略は、新旧問わず全ての事業部門において、2017年度の大幅な増益をもたらしました。今後についても楽観的な見通しを維持していますが、より幅広い経済的・地政学的シナリオについては、熟考を重ね、過去一年の教訓もいかし、クライアントと一緒になって、作成を進めています」
「PwCは市場で最も優れたブランドを有し、そのことが優秀な人材とクライアントサービスへの評価と相まって、まさに世界中で力強い成長をけん引しています。PwCは、既存サービスを強化し、サイバーセキュリティなどの比較的新しいサービスの開発を加速するため、選択的かつ戦略的な買収を継続しています。GEの税務部門に所属する600人の優秀なスタッフをPwCネットワークに迎え入れることで合意したのはその好例であり、この事例は税務におけるアドバイザリーサービスおよびコンプライアンスのモデルを今後再定義することになるでしょう」
「イノベーションは私たちの成功の基盤であり、クライアントとステークホルダーの将来の成功に向けて取り組む中で、人工知能、ロボティクス、機械学習を活用しています。データの機密保護などの分野への投資も行っています。作成され共有されるデータが増え、企業が新たなデジタル面の脆弱(ぜいじゃく)性にさらされる中、クライアントによるサイバーセキュリティとデータ機密保護プログラムの構築およびインシデント対応を支援しています」
「私たちは透明性の向上にも取り組んでおり、今年のグローバル年次報告で監査品質の内部調査を初めて開示しています。これはPwCにとって透明性向上に向けた重要なステップであり、当業界におけるベンチマークとなることを願っております」
PwCの2017年6月30日終了の会計年度における営業総収益は377億米ドルとなり、世界各地で地政学的・経済的な不確実性が多少見られたにもかかわらず、恒常為替レートベースで約7%の増収となりました。こうした成功は主に、各地域の特性および技術に関する専門性を併せ持つ全世界236,000人のスタッフの多大な努力と献身によるものです。
総収益は、PwCのイノベーション、テクノロジー、新サービス、ブランド力への投資により、全ての主要市場と事業部門で増収を達成しました。米州は約7%の増収となり、西欧は4%と着実な増収となった他、中東欧諸国は13%と大幅な増収を記録しました。
オーストラレーシア・太平洋諸島の地域の増収率は10%と前年の2倍となりました。アジアにおいてもここ数年力強い成長トレンドが継続しており、増収率は同じく10%を計上しました。
中東・アフリカは増収率が4%と着実に成長しています。
PwCのアシュアランスサービスは、厳しい競争にさらされているにもかかわらず大きく成長し、2017年度も6%の増収を達成し、収益は160億米ドルとなりました。こうした成長は、いくつかの重要な監査クライアントの獲得と、ブローダーアシュアランス・サービスの需要増大を反映しています。
クライアントの事業におけるデジタルトランスフォーメーションのペースが速く、市場は再定義を迫られています。サイバーセキュリティ、プライバシー、先進的データアナリティクス、およびエンタープライズ・システム・ソリューションといった分野において、デジタル面の信頼性向上の需要が飛躍的に拡大しています。ガバナンス、リスク、コンプライアンスの分野でデジタルソリューションを提供するPwCの内部監査業務も成長しています。
PwCは企業が複雑な法務・規制環境を乗り切るための支援も行っています。例えば、2018年5月施行予定の一般データ保護規則(GDPR)は、EUで事業を行うあらゆる企業に対して対応期限の前後にわたって対応を迫るものであるため、準備を進める企業に助言を提供しています。
アドバイザリーサービスの収益は約8%増の123億米ドルとなり、世界各地の多くのコンサルティング業務にとって不透明な環境であったにもかかわらず、昨年の高成長からさらに力強い成長を達成しました。中でもStrategy&およびテクノロジーサービスはそれぞれ17%、20%と大きく成長しました。これらの分野での力強い成長は、クライアントに対して戦略から実行までの価値を提供できていることを示しています。
デジタルサービスによる収益も大きく成長しました。世界各地の30カ所を超える拠点と、現在開設を進めているトロント、日本、ロンドン、ストックホルム、チューリッヒのPwCエクスペリエンスセンターは、創造性と協調性を刺激することを狙いとし、ビジネス、エクスペリエンス(顧客体験)およびテクノロジーを融合させることで、企業による市場開拓と事業展開の進め方を変革しようとしています。PwCは、エクスペリエンスセンターでクライアントと緊密な共同作業を行いながら、組織が現在のトレンドから踏み出して事業の将来に焦点を当てるのに役立つ協働エンゲージメントモデル/サービスを構築しようとしています。
PwCはあらゆるセクターでサービスを提供していますが、ヘルスケア、テクノロジー、メディア、通信の各業界およびプライベートエクイティのクライアントからアドバイザリーサービスへの非常に旺盛な需要がありました。
税務および法務サービスは、税務コンプライアンスおよび直接・間接税に関するコンサルティング業務の需要が世界的に伸びていることを背景に、収益は6%増の95億米ドルとなりました。PwCは41,000人を超える税務プロフェッショナルを擁しており、世界最大の税務ネットワークを有しています。
PwCはクライアントニーズの変化に対応するため、税務のアウトソーシング事業に投資しています。私たちは今年、GEと画期的な合意に達したと発表しました。GEの税務チームに所属する世界各地の600人のスタッフを雇用し、GEの税務関連技術を取得することによって、将来の税務サービスを見据えるとともにグローバルな法人税務ソリューションの提供を促進することを狙いとしています。
税務サービスには、現在90カ国超でクライアントにサービスを提供する3,300人の弁護士を擁するPwCのグローバルリーガル・サービスネットワークの収益が含まれています。PwCは、国際企業の再編、雇用、労務、吸収合併、データ保護などのサービスへの旺盛な需要を今後も見込んでいます。
人材・組織ネットワークからの収益も、HRトランスフォーメーション、モビリティ、チェンジマネジメントへの需要の増大を背景に伸びています。PwCはこの分野で10,000人を超えるスタッフを擁しています。
2017年度、世界全体でのスタッフ数は6%増加して236,235名となりました。スタッフ数が最も大きく増加したのはアジア(14%)と中東欧(13%)です。
全世界の採用数は過去最高となる59,252名に達し、その主な内訳は、新卒者が28,238名、中途採用の専門家が25,982名です。2017年度に採用した新卒者の半数、中途採用者の45%が女性でした。
PwCの全世界のファームで過去最高となる合計862人が新たなパートナーとなり、その25%が女性でした。7月1日付の人事で昇進したスタッフの27%が女性であり、このことは女性リーダーシップの基盤が強化されていることを示しています。
PwCのファームは世界158カ国の736カ所にオフィスを置いており、世界市場でのプレゼンスは引き続き大きなものになっています。
PwCは幅広いスキルと経験および経歴を持つ人材を採用し、そうした人材があらゆるレベルで学び、成長し、前進できるように、その学習と能力開発に投資しています。共通の価値観によって形成されているPwCの文化は、スタッフに最高の人材を目指す意欲を与えます。テクノロジーへの投資は、スタッフの移動性を高め、クライアントにかつてないスピードと品質のサービスを提供することを可能にしています。
PwCグローバル・ヒューマン・キャピタル・リーダーのアグネス・フシェール(Agnès Hussherr)は次のように述べています。
「これまでで最も多くの有能な人材が、キャリアの開始と形成の場としてPwCを最高の選択肢に挙げました。これは、スタッフが学び、成長し、前進するための第一の就職先がPwCであると認識されているということであり、これは多様な人材の開発で世界をリードするという私たちの長期的な目標と一致しています。ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容)への長期的な取り組みは、PwCに入社するスタッフのタイプに反映されています。取り組むべきことがまだ残っているものの、私たちは女性のリーダーシップ人材を育成する強力な基盤を構築していると考えています」
私たちは、自分たちの最も大きな資産であるスタッフのスキルと知識および才能を提供するのは、変化を促すためだと考えています。私たちは地域社会に投資することにより、世界中のNGO、社会的企業、零細企業の教育および能力を強化し、それを通じて個人が能力を最大現に発揮できるようにする取り組みを行っています。今年、PwCの59,704名のスタッフが755,811時間、6,600万米ドル相当の奉仕を行いました。また、PwCのファームは慈善活動と地域活動に約6,400万米ドルを寄付しました。
サービスの質は常にPwCのグローバルオペレーションの原動力であり、経営陣とスタッフによる時間と資源への多大な投資の対象となっています。2017年度には、サービスの質を高めるために5億米ドル超を投じました。
サービスの質への取り組みを紹介するため、2017年度グローバル年次報告では、PwCの品質プロセスの詳細な説明と直近の監査品質の内部調査の結果を初めて公表しています(www.pwc.com/annualreview)。
以上
地域別 PwCメンバーファームの総収益(単位:百万米ドル)
|
FY17 (FY17為替レート) |
FY16 (FY16為替レート) |
増減率 |
増減率 (恒常為替レート) |
米州 |
16,800 |
15,742 |
6.7% |
6.8% |
アジア |
4,900 |
4,391 |
11.6% |
10.1% |
オーストラレーシア・太平洋諸島 |
1,650 |
1,452 |
13.6% |
9.9% |
中東欧 |
776 |
678 |
14.4% |
13.3% |
西欧 |
12,192 |
12,339 |
-1.2% |
4.3% |
中東・アフリカ |
1,362 |
1,294 |
5.2% |
4.0% |
総収益 |
37,680 |
35,896 |
5.0% |
6.5% |
FY17の収益は、PwC全ファームの合計収益で、FY17の為替レートの平均で換算し米ドルで表示しています。FY16の合計収益はFY16の為替レートの平均で表示しています。収益にはクライアントに請求した経費も含まれます。会計年度は6月30日終了です。
サービスライン別 PwCメンバーファームの総収益(単位:百万米ドル)
|
FY17 (FY17為替レート) |
FY16 (FY16為替レート) |
増減率 |
増減率 (恒常為替レート) |
||
アシュアランス |
15,965 |
15,280 |
4.5% |
6.0% |
||
アドバイザリー |
12,253 |
11,531 |
6.3% |
7.9% |
||
税務・法務 |
9,462 |
9,085 |
4.2% |
5.8% |
||
総収益 |
37,680 |
35,896 |
5.0% |
6.5% |
||
クライアントに請求した経費 |
(2,415) |
(2,257) |
7.0% |
8.1% |
||
純収益 |
35,265 |
33,639 |
4.8% |
6.4% |
FY17の収益は、PwC全ファームの合計収益で、FY17の為替レートの平均で換算し米ドルで表示しています。FY16の合計収益はFY16の為替レートの平均で表示しています。収益にはクライアントに請求した経費も含まれます。会計年度は6月30日終了です。
PwCは、社会における信頼を築き、重要な課題を解決することをPurpose(存在意義)としています。私たちは、世界158カ国に及ぶグローバルネットワークに236,000人以上のスタッフを有し、高品質な監査、税務、アドバイザリーサービスを提供しています。詳細はwww.pwc.com をご覧ください。
PwC Japanグループは、日本におけるPwCグローバルネットワークのメンバーファームおよびそれらの関連会社の総称です。各法人は独立した別法人として事業を行っています。
複雑化・多様化する企業の経営課題に対し、PwC Japanグループでは、監査およびアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、そして法務における卓越した専門性を結集し、それらを有機的に協働させる体制を整えています。また、公認会計士、税理士、弁護士、その他専門スタッフ約6,300人を擁するプロフェッショナル・サービス・ネットワークとして、クライアントニーズにより的確に対応したサービスの提供に努めています。