
VRゴーグルで実現するハイブリットワーク時代の新しいコミュニケーション―PwCあらた有限責任監査法人PwC入所式の事例―
2022年12月に新入職員の入所式をメタバース(仮想空間)で開催し、初めての試みとして全新入職員にVRゴーグルを着用してもらいました。今回はその実現に向けた取り組みと、コミュニケーションツールとしてのVRゴーグルの可能性を紹介します。
PwCは、監査業務のための人工知能(AI)の開発に注力しています。2015年から2017年にかけて、米国・シリコンバレーにあるソフトウェア開発企業、H2O.ai(エイチ・ツー・オー・ドット・エーアイ)と協業し、AIと機械学習を使用した革新的なプログラム「GL.ai」を構築しました。数十億に及ぶデータポイントをミリ秒単位で分析し、人間の目には見えない情報を可視化する方法で、総勘定元帳における不自然な点を検出します。
GL.aiは2017年10月、グローバル会計専門誌『International Accounting Bulletin(IAB)』が選出するオーディット・イノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
「状況に応じてさまざまなリスクを同時に見つけられることが、GL.aiの優れている点と言えるでしょう。例えば、監査人が被監査会社の社員一人ひとりの行動パターンを全て見て異常を探すのはたいへん非効率ですが、GL.ai ならばそれを実現することができます」
GL.aiは、PwCが持つ知見を生かし、監査人の経験に基づく判断を再現できるよう、アルゴリズムを組んでいます。アップロードされた全取引、全ユーザー、金額、および全てのアカウントを調べて、人間特有のバイアスなしに、総勘定元帳における不自然な取引(不正・エラーの可能性を含む)を検出します。GL.aiは、使用されればされるほど精度が向上していきます。
GL.aiは、2017年9月6日時点でカナダやドイツ、スウェーデンや英国など12カ国20件でトライアルを実施し、無事に終えています。
GL.aiは監査プロセスのスピードを向上させ、効率性を高めるばかりでなく、監査人に対し、真のリスク領域に集中して注意を向けることを可能にします。大量のデータを分析できるGL.aiならではの恩恵と言えるでしょう。
PwCでは、次世代のAI監査モジュールも開発しています。監査業務そのものを革新し、監査品質や監査業務の効率性を向上させ、監査人が機械にはできないことにより多くの時間を費やせるような体制の構築を目指します。すなわち、データから得られるインサイトを活用した戦略的かつ魅力的なアクションプランの策定や、良好な関係の構築のためのコミュニケーションに注力できるようになるのです。
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