
企業のトランスフォーメーション――価値創造のためのプライベート・エクイティ(PE)の戦略的活用
プライベート・エクイティ(PE)の役割の変化や日本企業における活用状況、そして企業価値向上のための戦略的な活用手法についてPwC Japanグループの4名のプロフェッショナルが語り合いました。
日本でも大手企業のカーブアウト案件や事業承継案件においてPEファンドの活用が広く認知されてきたことで、現在、PEファンドの投資金額が拡大しています。日本への投資に関心を有するPEファンドのドライパウダー(投資家から調達したものの投資に回されていない投資待機資金)も潤沢となり、PEファンドの案件獲得競争が激化し、マルチプルも上昇しています。このような環境の中、PEファンドは、案件遂行の段階から投資先の企業価値創造に向けた計画を策定するとともに、投資後もハンズオンで投資先の戦略を構築し、組織と経営体制の強化を支援することで実際に企業価値を高め、リターンを創出することが課題となっています。
PwCは、PE業界に対する豊富な経験を有するプロフェショナルがグローバルベースで連携し、統合的なアプローチによって案件オリジネーション支援からビジネス、財務、税務、人事、ITといった各種デューディリジェンス、税務ストラクチャリング、財務モデリング、投資先の戦略構築支援、業務改善支援、ポストM&A支援(PMI)に加え、投資先の会計監査、IFRS導入支援、IPO支援など、広範で質の高いサービスの提供を通じて、投資先の企業価値向上を支援します。
プライベート・エクイティ(PE)の役割の変化や日本企業における活用状況、そして企業価値向上のための戦略的な活用手法についてPwC Japanグループの4名のプロフェッショナルが語り合いました。
PwCは2024年10月から11月にかけて第28回世界CEO意識調査を実施しました。世界109カ国・地域の4,701名のCEO(うち日本は148名)から、世界経済の動向や、経営上のリスクとその対策などについての認識を聞いています。
プライベート・キャピタルのM&A市場は、景気の不透明感やバリュエーションギャップが短期的見通しに影響を及ぼしているものの、再び活況を取り戻す機運が高まっています。
本レポートでは、日本におけるプライベート・エクイティ(PE)マーケットの動向分析に加えて、注目される2つの大きなトレンド、PEファンド間の取引である「セカンダリー取引」とPEの投資先が追加買収を行う「ロールアップ」について考察します。