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PwC Japan有限責任監査法人では、以前より「人こそが財産である」と考えられてきました。そのような考えから、「人の質」に目を向け、社会に貢献できる人財を育て、輩出し、受け継いでいくサステナブルな経営の実践を目指しており、その要に「健康経営」を置いています。また、多様化が進む 人財 に対応した柔軟な取り組みを行っています。
法人の規模が拡大する中、自分たちの仕事が社会における信頼の構築、そして安心できる社会の実現を目的にしているということに改めて立ち返ってみました。
社会に貢献したい、誰かのためになる仕事をしたいという人の集まりとして大切なことは、一人ひとりが自分の望む状況で働き、それによって法人として社会に貢献することができるということです。この実現には、リモートでも業務が遂行できる体制の構築や手続きの効率化に加え、コミュニケーションを活発にする技術的な環境整備などが必要です。それは、人と人とのかかわり方も重要だと考えているからです。
私たちは「働き方」を時間や量だけではなく、働く人の「心の持ち方」として捉え、互いにその心を大切にできる環境と体制を整えるため、これからも一人ひとりに向き合い、健康経営とウェルビーイングの推進を続けていくことを宣言します。
PwC Japan有限責任監査法人
代表執行役/CEO
久保田 正崇
私たちは、一人ひとりが心身ともに健康であり、PwC Japan有限責任監査法人で働くことに成長や幸福を感じ、高いモチベーションで自律的に仕事に取り組める組織であることを目指しています。私たちにとって、パートナーや職員一人ひとりは最も重要な資産であり、誰もが最高の状態でパフォーマンスを発揮することでPurpose(存在意義)を実現していきます。私たちは、自らのPurposeの実現に向け、そのための環境づくりを重視しています。
PwCではウェルビーイングを、1)Physical、2)Mental、3)Emotional、4)Spiritualの4つの領域で捉えています。その中でも「Physical」と「Mental」のケアを重要な基礎と位置付け、健康な心身があってこそ職員が充実した仕事や生活ができるとの考えをベースに各種施策や組織風土作りを実践しています。
「Physical」のケアでは身体の健康を守る施策として、健康に関する講座やイベントを実施し職員の運動習慣者率向上を図っており、「Mental」のケアではメンタルヘルス対策として、社内外の相談窓口を設置しています。外部EAP(従業員支援プログラム)は英語での相談も可能であり、職員の家族も利用できます。休職した職員の復職支援も手厚く実施しており、復職後も産業医や看護師による面談等の継続フォローを行い、職員が安心して復職できるよう体制を構築しています。また、長時間労働や過剰な業務負荷への対策として、一人ひとりの業務量のモニタリングとフォローを強化するなど、さまざまな施策を行っています。
ワークスタイルが多様化する中においても、メンバーが「健康的に働く」ことを実現し、”Be well, work well”を達成するため、私たちは、関係各所の協力のもと「健康経営戦略マップ」に基づいた施策を実行し、その効果を検証しながらウェルビーイングを推進して参ります。
PwC Japan有限責任監査法人
執行役 人事担当
奈良 昌彦
PwCは、ウェルビーイングを、1)Physical、2)Mental、3)Emotional、4)Spiritualの4つの領域で捉え、従業員が充実した仕事や生活ができるよう、各種施策や組織風土づくりを推進しています。
PwC Japan有限責任監査法人では、職員が心身ともに健康的な生活を送りつつ、高いパフォーマンスを発揮できる組織文化を醸成するため、そして優秀な人材の獲得・維持に寄与するために代表執行役がリーダーとなり、経営委員会、企画管理本部、インターナルファームサービス部門、PwC健康保険組合が連携し、各種施策に取り組んでいます。
また、合同衛生管理活動の円滑な推進を図ることを目的に、月次で合同衛生委員会を開催し、職員の代表者と情報共有や協議を行っています。
職員一人ひとりに対しコーチが割り当てられ、職員の労働時間や働き方についても適切に相談できる体制となっています。コーチは適切に部門長やグループのリーダーとコミュニケーションをとり、スクラムを組んで職員のウェルビーイングの向上に取り組んでいます。
PwC Japan有限責任監査法人では“Be well, work well”を実現するため、アブセンティーズム/プレゼンティーズム、退職率、People Engagement Index(職員エンゲージメント調査の結果数値)を目標指標として置き、取り組みを推し進めています。下図「健康経営戦略マップ」にて、取り組み(健康投資)から目標指標までの結びつきを図示し、健康経営戦略やそれに至るまでのストーリーが明確になることで、様々な取り組みの実効性を高めています。
*1 Design Your Workstyle
職員の誰もが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、それぞれのライフスタイルやライフステージにあわせて働き方を柔軟に選ぶことができる新しい制度。詳細はこちら
*2 GPS
Global People Survey。年1回行われるPwCグローバルネットワークにおける社員・従業員の満足度調査。
*3 LDE
Leadership Development Experience。中長期的な人材の成長と能力開発を目的とした「未来に向けたリアルタイムの対話」に焦点をあてたフレームワーク。PwCでは、職員一人一人にキャリアコーチがつき、個人の成長を加速させることに取り組んでいる。
*4 360°Feedback
全ての人が職階や立場に関係なく、自己・他者の成長にとって意味のある、タイムリーなフィードバックを依頼・提供し、成長を促すこと
PwC Japan有限責任監査法人は、職員のウェルビーイングを推進するために、以下のような施策に取り組んでいます。
2017年より毎年健康に対する意識調査である「スマートライフアンケート」を実施しています。 直近の調査結果から以下の傾向が明らかになりました。
また、プレゼンティーズム(損失)*1の数値は目標値20%以下に対し直近26.1%(前年29.3%)と前年に比べて3ポイント近く改善されました。アブセンティーズム*2は目標値2.0日未満に対し直近の平均値は1.8日(前年1.8日)を維持しています。ワークエンゲージメント*3に関しては目標値3.5点に対し3.7点(前年3.7点)と、前年に引き続き、目標を達成しました。
多様な働き方を実現できるようになった現在においても、このような調査結果や各種サーベイなどから職員の状況を察知し、心身の健康を維持・増進するための施策を積極的に推進していく必要があると考えており、今後も目標値を設定し、さらなる健康増進に向けて取り組んでいきます。
*1 「直近の繁忙期において、自分の理想の健康状態と比較して、自分はどれくらいのレベルで仕事ができていると思いますか?」という項目で従業員調査を実施。理想の健康状態を100%として回答。
*2 病気のため欠席した日数を測定した平均日数。
*3 ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度超短縮版3項目を組み入れて測定。3項目のスコア(0=全くない-6=いつも感じる)の回答従業員平均。
*1~3いずれもスマートライフアンケートの結果を集計した数値。回答者数2,151人、回答率46.7%
PwCでは「Speak Up」という文化を大切にしており、立場や社歴を問わず自由に意見を出し合い、「働きやすい」と思える環境作りを推進しています。私たちを取り巻く労働環境は大きく変化しましたが、目安箱などを通じて寄せられた職員の声をもとに、さまざまな施策や企画を導入しています。
優良な健康経営を実践している法人として、「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」の「ホワイト500」の認定を取得しました。
なお、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」には2019年から6年連続、「ホワイト500」は3回認定されています。
当法人は、「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」ことを存在意義(Purpose)とし、法人経営においてはその出資者(社員)にとどまらず、従業員、取引先、被監査会社や顧客、投資家、地域社会などの多様なステークホルダーとの間に信頼を築き、法令等を遵守しながらマルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでまいります。
具体的な方針や取り組みについては以下のPDFをご確認ください。