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「経営トップ交代・経営チームづくり」で持続的成長をもたらす秘訣とは 半導体試験装置で世界シェア1位・アドバンテストの「CEOサクセッション」を読み解く
株式会社アドバンテスト取締役の占部利充氏とPwCコンサルティングのパートナー北崎茂が望ましい経営トップ交代、経営チームづくりのポイントを解説します。
グローバル市場全体でビジネスの競争環境はかつてないほど複雑さを増しています。 「多様化するリスクと法規制」「競争激化と技術革新」「人材不足と多文化対応」「サステナビリティと社会的責任」など、企業が国を超えた事業展開を図るとき、実にさまざまな課題に直面することになります。クライアントのグローバルでの複合的な課題を解決し続けることが、私たちグローバルコンサルティングのミッションです。そのためには、企業が置かれた現状を包括的に把握し、グローバルビジネスの拡大と成功に寄与する仮説解の検証とその実現を的確に推進していくことが重要です。
PwCコンサルティングには、業種に特化したインダストリー部門と、戦略立案や変革実行などの各フェーズに特化したソリューション部門があります。両部門のメンバーがOne Teamとなって協働する体制に加えて、クライアントの複雑化する経営課題への迅速な解決を目指して立ち上げられた機能が、組織横断型イニシアチブです。グローバルコンサルティングのほかにも、スマートモビリティ、半導体、GX(グリーントランスフォーメーション)など多くの注力領域で、先端的かつ深い知見を持つエキスパートが、各部門の協働のハブとしての活動を行っています。組織横断型イニシアチブは、インダストリーとソリューションの交点の網目を埋めることを活動領域としており、グローバルコンサルティングは、その網目を日本だけでなくグローバルネットワークとも連携して埋める役割も担っています。
海外のメンバーも参加することにより別視点が加わり、現状の課題解決のみならず、クライアントのビジネスにおける新たな価値創出を支援することにもつながります。
グローバルコンサルティングは、組織横断型イニシアチブのなかでは、やや異質な存在といえます。なぜなら「グローバル」は検討の範囲を示す言葉であって、特定のビジネス分野の専門ではないからです。私は、クライアントの課題解決やビジネス拡大のために必要となる知見は、日本を含む世界149カ国、37万人以上のネットワークメンバーにあると考えています。その知見・経験をクライアント課題解決に昇華させていくイネーブラーがグローバルコンサルティングであり、私たちの大きな強みと位置付けようとしています。
また、PwCグローバルネットワークにはグローバル規模で特定分野に特化して活動する組織、センターオブエクセレンス(CoE)があります。半導体などの分野で、グローバルネットワークの知見を集約し、クライアントの抱える当該分野におけるグローバル課題の解決を推進しています。私も半導体CoEの一員であり、半導体グローバルメガプレーヤーへのコンサルティングサービスの知見を集約・展開しています。しかし複雑化するクライアントのビジネスにおいては、インダストリーとソリューション、そしてCoEのような機能をもってしても重ならないホワイトスペースが生じるものです。ホワイトスペースとは、「解決すべき課題があることは分かっているけれど、やりにくい、すぐに結果が出にくい」、あるいは「そもそも課題として認識されていないが、実は大きな課題になっている」部分を指します。私たちは、インパクトが大きなホワイトスペースを発掘し、そこに先陣を切って挑戦していく、いわばファーストペンギン(リスクを恐れず新しいことに最初に挑戦する人)でありたいと願っています。
現代の複雑かつ変動の激しい経営環境のなかで、日系企業は単なる事業の方向転換だけでなく、大胆なパラダイムシフトを要求されています。例えばある産業の主要市場は米国や日本以外のアジアで、日系企業でありながら日本市場の優先順位は高くなく、海外が注力市場と捉えられているという現実もあります。こうした日系企業でも主戦場は海外というケースは、今後も増えていくと推察しており、それに伴う支援を求めるクライアントニーズはさらに高まっていくと考えています。
今後は、グローバルコンサルティングが伴走することによって、「複数の国をまたぐ、難易度の高いグローバルビジネスを推進できることが当たり前」という成功体験をクライアントとともにどんどん実現していきたいと考えています。私たちは、クライアントによる課題のブレークスルーを先導し、PwCのケイパビリティを結集させて、「PwCに任せれば安心」と思っていただけるよう、クライアントのグローバル課題解決支援に貢献していきます。
村田俊博(Toshihiro Murata)
前職で日経プライム企業におけるグローバルコンサルティングビジネスの立ち上げをスクラッチから主導。自らが設立した海外支社社長を歴任し、現在PwCコンサルティングのGlobal Business Strategyに所属。半導体、製薬・ヘルスケア、医療機器メーカー、自動車部品製造業など、幅広い業界において、グローバルでの全社戦略、事業・機能戦略策定およびサプライチェーン最適化、経営管理、システム導入PMOなどのコンサルティングサービスを提供する。
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PwC Japanグループ は「2025年地政学リスク展望」と題し、2025年のビジネスに影響を及ぼす外部環境のうち、地政学上の重大なリスクを企業がどのように捉え、対応していくべきか検討する材料となる論考を公表します。
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