PwCにおける「個人の独立性」

PwCのパートナーとスタッフ、その家族に適用される独立性

「個人の独立性」とは

会計監査業務を行っているPwCは、監査クライアントとその関連企業などに対し、独立した第三者としての客観的な立場にあることが法令や規則などにより求められています。

この「独立性」に関する法令や規則などは、PwCのみならずPwCのパートナーとスタッフに対して、PwCの監査クライアントとの間に「経済的な依存関係がない」ことを要請しており、加えて、その「家族」に対しても同様の関係を求めています。

「経済的な依存関係がない」とは、PwCの監査クライアントとの間に「金銭的・経済的な取引関係」などの密接な関係がある場合に、独立性に関する法令や規制、PwCの独立性ポリシーなどにおいて、それらの関係が許容されている状態にあることを指します。

このように、PwCのメンバーとその家族がPwCの監査クライアントとの間に密接な関係にない状態を「個人の独立性」と呼んでいます。

「金銭的・経済的な取引関係」とは

どのような場合に認められているか

「金銭的・経済的な取引関係」にはいくつかのケースがあり、独立性に関する法令や規制、PwC独立性ポリシーにおいてそれらの関係が認められています。

それぞれの項目をクリックして内容を確認してください。

投資関係

投資関係の例として、株式、債券、投資信託、MMF(マネー・ マーケット・ファンド、投資契約、オプション(プット/コール)、変額保険を通じて保有および運用するファンドなど、企業へのその他の投資、暗号資産(仮想通貨)のうち一定のものなどがあります。

状況によっては、PwCの監査クライアントやその関連企業などへの投資が制限されることがあります。

Checkpoint*1 で有価証券などを検索すると、保有が許容される投資関係かどうかを確認することができます。独立性グループに問い合わせて、投資関係の制限の制限について詳細な確認を行うことも可能です*3。保有が許容される投資関係であることを確認し、実際に購入手続を開始した場合は、14暦日以内に購入した銘柄をCheckpointに登録する必要があります。


*1 Checkpointは、「個人の独立性の遵守」と「インサイダー取引防止」をサポートするPwC独自の有価証券管理システムで、PwCのメンバーは全員がアクセスできます。日本国内のみならず世界中で流通する有価証券などのデータが格納されており、PwCの監査クライアント情報と連携しています。
PwCメンバーが手続きを行うことにより、PwCメンバーの家族もCheckpointにアクセスして有価証券の検索・登録・削除を行うことが可能となります。

*2 Central Entity Serviceの略称で、PwCネットワークファームの監査クライアントなどが登録されているマスターデータベースです。保有している金融資産などがPwCの監査クライアントなどの発行するものであるかどうかを、PwCのメンバーは全員がアクセスし、調べることができます。

*3 独立性グループへの問い合わせ
独立性グループは、個人の独立性を含むPwCの独立性に関する業務を管理し、支援する部署です。PwCのパートナー、スタッフ、家族の金銭的・経済的な取引関係が認められるものであるかについて確認し、個人が独立性を遵守することをサポートしています。
家族の方が独立性グループへ問い合わせを行う場合は、 e-mailで行ってください。その場合には、PwCメンバー本人のPwCメールアドレスを必ず「CC」に入れて送信してください。もちろん、PwCメンバー本人から独立性グループへ問い合わせていただいても問題ありません。

問合せ先(e-mail):
jp_personal-independence-mbx@pwc.com

その金銭的・経済的な取引関係は独立性に問題がないか

独立性に関する法令や規則、PwC 独立性ポリシーなどに沿って、金銭的・経済的な取引関係が独立性に問題がないことを確認することが重要です。新しい取引や契約を行う前、既存の金融取引を変更する前には、独立性に問題がないことを確認する必要があります。

金銭的・経済的な取引関係が独立性に問題がないことを確認するには、次の方法があります。

PwCのメンバーは、CheckpointやCESを使用して、それらの取引関係を事前に確認することができます。

① Checkpoint(PwCの投資管理システム)

PwCのメンバーはCheckpointを検索・登録することにより、有価証券の保有が独立性に問題がないことを確認できます。Checkpointでは、独立性に問題が生じる可能性が高くなり、保有が禁止された有価証券を登録している者に対してアラート(通知)が自動で配信されます。

② CES(監査クライアントなどのデータベース)

PwCのメンバーはCESで検索することによって、有価証券の保有を含む全ての取引関係に関する独立性の要件や制限を確認することができます。

独立性グループへの問い合わせ

独立性グループは、個人の独立性を含むPwCの独立性に関する業務を管理し、支援する部署です。PwCのパートナー、スタッフ、家族の金銭的・経済的な取引関係が認められるものであるかについて確認し、個人の独立性の遵守をサポートします。

家族の方が独立性グループへ問い合わせを行う場合は、 e-mailで行ってください。その場合には、PwCメンバー本人のPwCメールアドレスを必ず「CC」に入れて送信してください。もちろん、PwCメンバー本人から独立性グループへ問い合わせていただいても問題ありません。

問合せ先(e-mail):
jp_personal-independence-mbx@pwc.com