グローバルで活躍する、アドバイザー業務の魅力

企業のグローバル化が進む今、M&Aにおいても国をまたいだ取引件数が飛躍的に増加してきています。世界149カ国にメンバーファームを持つPwCは、そのネットワークを生かし、各国のクライアントの課題解決に貢献しています。本稿では、グローバルなフィールドで活躍することの魅力について聞きました。

Y.M.
Corporate Financeチーム。銀行で法人営業やLBOローン業務に携わった後、PwCアドバイザリーに入社。国内外のM&Aにおける売り手側、買い手側のアドバイザリー業務に従事。海外での経験を積むため、PwCニュージーランドに約2年出向した経験を持つ。

L.A.
Corporate Financeチーム。フランス出身。フランスの大学から日本の大学院へ進み、卒業後は投資銀行や自動車メーカーに勤務。PwCアドバイザリーに入社後は、国をまたいだM&A取引におけるアドバイザリー業務に従事。

世界各国の案件を手掛ける、アドバイザーとしての任務

Y.M.
私たちは世界各国のM&A案件において、アドバイザーとして事業戦略の提案、進行促進の支援、相手方との交渉などの業務に取り組んでいますね。私は、日本と米国、日本と英国などの2カ国間の案件、時には3カ国にまたがる案件も担当しています。

L.A.
国だけでなく、手掛ける業界も多種多様ですよね。

Y.M.
そうですね。私がPwCニュージーランドに出向していた時は、ITシステム業から建材業まで、さまざまな業界の案件を担当しました。

L.A.
私は主に海外の自動車業界のクライアントを担当することが多かったです。最近では自動車だけでなく、物流、産業用工作機械といった業界の案件に携わることも増えてきました。

Y.M.
国際的な案件は、クライアントやその業界のことだけではなく、各国の体制や政治、国の情勢など膨大な情報をインプットしなくてはならず、海外のPwCメンバーファームと情報を共有しながら進めていくところに刺激があるなと感じています。

L.A.
確かにそうですね。今の時代は、インターネット環境さえあればいつでもどこでも世界中とつながることができますが、各国のメンバーファームから共有されるのは、生の情報です。それに触れられるのは、PwCがグローバルネットワークを持っているからこその醍醐味ですよね。

文化が違うからこその、おもしろさと難しさ

Y.M.
異なる文化を持つ国を相手に働くからこその、面白さと難しさがありますよね。言葉が違えば、文化も、価値観も、仕事の進め方も変わってきます。

L.A.
そうですね。レスポンスのタイミング1つとっても、国によって価値観が異なりますね。日本ではメールは遅くとも翌日には返信するのが一般的ですが、南米だと1週間返信をしなくても、許容範囲だったりします。

Y.M.
文化が違う中で仕事をする難しさはたくさんあります。過去に担当した案件なのですが、欧州と英国、日本の3カ国のクライアントの取引を進めた時は、それぞれの国のクライアントに合わせて物事を進めていく必要があり、とても苦労しました。

なぜかというと、日本のクライアントは一つ一つの契約を社内で吟味し、何度も会議を重ねて決めるため時間がかかるのですが、欧州や英国のクライアントは意思決定が早いんですよね。このように決定タイミングが異なると、アドバイザーとしてスムーズに進行するための時間調整が必要になります。「どのくらいなら会議の時間を短縮できるか」「どのくらいなら相手側の回答を待つことができるか」などをヒアリングして、妥協点を探しながら進めていくことが求められました。

L.A.
クライアントへの提案だけでなく文化的な違いによる調整が必要というのは、よくあることですね。価値観や視点の違いなど細かな部分まで調整していくのは大変ですが、そうした違いに触れることで、「そんな価値観があったんだ」という発見を得られるのは面白いです。

例えばその発見というのは、海外のPwCメンバーファームの視点だったりします。海外のメンバーから自分にはない観点から指摘を受けると、視野が開けたような気持ちになります。多様な意見に触れる機会があり、恵まれた環境で働けていると思いますね。

Y.M.
難しさも面白さとして捉えられると、グローバルの仕事は、もっと楽しくなります。難易度が高いからこそ、案件を無事に終わらせたときの達成感はひとしおですし、日々成長することができています。

グローバルな仕事に必要なのは、語学力よりも、考える力

L.A.
私もY.M.さんもマネジメントを行う立場としてグローバル案件を担当していますが、最近感じるのは、若手がグローバルで活躍するには語学以上に、海外で活躍するためのマインドセットが必要だということです。若手のマインドセットを養うためにも、今まで自分が失敗してきたこと含め伝えていかないといけないな、と思います。

Y.M.
経験を伝えるのは大事ですね。私が考えるグローバルで活躍するために必要な力は、「考え続ける力」です。この仕事は正解がないことが多く、クライアントの数だけ解決策を提案しなくてはなりません。他国の文化やルールの違いを理解した上で、「自分はクライアントに何を提供できるのか」を客観的に考え、答えを出して、進めていくことが求められますから。

L.A.
それは確かにありますね。そして、グローバル人材だからといって初めから語学力が高くなければいけないということはありませんよね。

Y.M.
そうですね。私も海外のオフィスに出向していた経験がありますが、ネイティブレベルで英語を話せてはいなかったです。レベルの高い外国語を話せなくとも、自分が言いたいことをきちんと伝えられれば、PwCアドバイザリーではグローバルで活躍できると思います。

L.A.
PwCアドバイザリーには、私を含め、国際色豊かなメンバーがたくさんいます。そうした職員が外国語のコミュニケーションのコツを教えてくれたり、他の国の知り合いを紹介してくれたりと、日本出身の職員と海外の職員との橋渡しもしてくれます。また、Y.M.さんのように海外で長く活躍されてきた人に相談すれば、海外に慣れるためのアドバイスをしてくれるはずです。そういう人が近くにいるというのは、グローバルで仕事をしたい人にとっては、いい環境なのではと思います。

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