K.Kasukawa

アソシエイト(2022年度入社)テクニカル・コンピテンシー・センター(TCC)

U.S.CPA資格取得を目指せる環境でキャリアを築く

ビジネスの共通言語・会計の知識があれば活躍の幅が広がる

大学3年生のときにドイツ留学を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で渡航予定日直前に延期することになりました。世の中の動きを見て、留学自体を断念しなければならなくなるかもしれないと予想し、その場合は他の勉強に集中しようと代替案を検討していました。そこで目をつけていたのがU.S.CPA(米国公認会計士)の資格取得でした。

将来どのような状況になっても、ビジネスの共通言語といわれる会計の知識があれば、あらゆる業界で活躍できる可能性がある。また、将来は海外でも働いてみたいという夢にも近づくことができるという期待もあり、最終的に留学ではなくU.S.CPAの資格取得を目指すことにしました。

U.S.CPAを取得できるまでは、オーディットアシスタントとして監査の現場に触れながら働こうかと検討していたところ、PwCあらた有限責任監査法人(当時)の面接で、テクニカル・コンピテンシー・センター(TCC)を紹介されました。TCCであれば、監査業務に携わりながら知識も吸収できるし、さらに資格取得に向けて充実したサポートも受けられる。勉強と実務を両立できるTCCは、私にとってこれ以上ない環境でした。

冷凍庫での棚卸立会も、クライアントを理解する重要な機会

TCCでは、デジタルツールを活用することで、監査の業務プロセスの標準化や自動化を行う業務と、PwC Japan内の監査チームとともに、クライアントの監査業務に従事する業務の大きく二つに分かれています。

私は1年目から監査チームにアサインされています。最初に担当したのは、保険やファンドの監査業務です。それぞれ高い専門性が求められる業界で、特別な会計処理も必要となるため、自分の役割を果たそうと目の前の業務に取り組むことに必死でした。2年目からは監査業務にも少し慣れてきて、以前より興味のあった小売業や製造業のクライアント案件に携わっており、内部統制のヒアリング、棚卸立会、業務におけるデジタルツールの活用支援などを担当しています。

ある食品製造業のクライアントでは、棚卸立会として冷凍庫の中で商品の数量を数えるという経験をしました。棚卸立会は棚卸資産が適切に管理されているかどうかを判断する重要な監査手続です。初めての棚卸立会だったため、事前に監査チームの先輩に質問するなど入念に準備して挑みましたが、その際に「凍える棚卸立会だから心して」と言われていました。ある程度の想像はしていましたが、実際に震えながら商品を数えたことは一生忘れられません。こうしたなかなかできない経験ができるのは、製造業を担当する醍醐味でもあります。実際の現場に赴くことは、クライアントと適切な関係を築く上でも重要ですし、つい日常生活でもその商品に目がいくようになり、気付けばクライアントと商品への理解が一層深まっています。理解が深まれば深まるだけ、監査の内容を熟知でき、監査の奥深さを感じるようになりました。

実務を通して、学びを体感できることがプラスに

現在、私はU.S.CPA取得を目指しながら働いているので、例えば海外にグループ企業があるクライアントの監査を担当した際には、海外の会計基準と日本の会計基準の狭間でどのように調整するのかといった高難度の業務に触れることができます。教科書に書いてあることを、実務を通してリアルに吸収することができています。

監査実務とは言っても、実際の現場は監査チームの上長が執り行うため、私はその上長をサポートする立場ですが、身近でその業務に触れることで、学んだことの定着ができていると身をもって感じていて、TCCを選んで良かったと思っています。

会計士の資格がなければ、監査法人で働けないわけではありません。就職活動中の私は、実際にTCCのような部署があることも、非監査業務を担当しているメンバーが大勢いることも知りませんでしたが、私のように働きながら資格を取得したい人にとって、TCCは両立しやすい環境だと思います。

またTCCでは、業界に限定されることなく多種多様なクライアントを担当するので、業界特有の特殊な会計処理や、会社の特徴などを圧倒的なスピードで知ることができます。その過程で芽生えた、この業界を担当してみたいといった希望を考慮してもらい、監査チームにアサインされるので、その先にある自分のキャリアの方向性を見定めていくことができます。自身の成長のため、あるいは自己実現のために幅広い選択肢が用意されているので、入社後に実務経験を土台にしながら、自由にキャリアパスを描いていけるはずです。

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。