N.Umeda

シニアアソシエイト(2018年度入社)ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部(GRC)

金融機関への出向から経験の幅を広げ、よりニーズに沿った提案を

監査法人でも数理的素養を生かして働ける

大学では物理学を専攻していました。研究室の先輩が金融業界に就職されたこともあり、数理的な素養を生かすなら、保険会社のアクチュアリーや証券会社のクオンツかなと思っていました。ただ、就職活動を始めた頃の私は、将来の方向性が漠然としていたこともあり、まずは自分の視野を広げることが先決と考え、多様な業界にかかわることができるコンサルティング会社も選択肢の一つに入れていました。そんな時に、理系の博士課程の学生を対象にした説明会に参加し、当職種を知りました。

PwCのガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部(GRC)では、金融工学やデータ分析など数理の知識を活用できるリスク戦略コンサルタントを募集していると聞き、興味をもちました。説明会では株価など変動する数値に対して数理モデルを組み、そこから金融商品の適正な価格を見定めていく方法の説明を受けました。先輩が実に楽しそうに熱意をもって説明してくださったことが印象深かったです。

面接では、私と同じように大学で物理学を専攻されていた先輩と話す機会がありました。同じバックグラウンドのある方が、どのようにPwC内でキャリアを積み、職階を上げていったのかを聞くことができ、入社後のキャリアビジョンが明確になったことも入社を後押ししました。

N. U.

出向でクライアント視点に立ったことで、今後の提案の幅が広がる

現在は、主にモデルリスク管理の観点で、金融機関が保有する数理モデルの検証や管理体制構築のコンサルティングをしています。金融機関に本来求められる管理体制と現状とのギャップを把握しながら、実施が必要な検証一覧の作成、実際の数値検証などを行っています。そうした中で、自身が成長する経験になったと感じているのが、メガバンクのリスク管理部門への出向です。

1年間という限られた期間ではありましたが、クライアントの方々と一緒に仕事ができたことで、クライアントの立場から見たリスクの捉え方や、私たちの提案やアウトプットをどう評価し活用につなげているのかということも含め、銀行での業務の進め方を知ることができました。

アドバイザリー業務では、クライアントがどういったニーズを抱えているのかを出発点として、それに応える最適なサービスを提案します。そのためにもクライアント視点に立つことが欠かせません。サービスを提供する側だけではなく、サービスを受けるクライアント側に立ったことで、クライアントの抱える本質的な課題に現実感をもって取り組めるようになりました。また、クライアントの実務に携わったからこそ、私たちが価値提供できる部分はまだまだたくさんあるということも分かったので、今後の業務を通じて、最適なサービスを提供していきたいと考えています。

出向し、外の立場から客観的に見たことで気づけたこともあります。PwCには上司と部下という上下関係をあまり感じず、常にフラットな関係で誰とでもディスカッションし、職階に気兼ねすることなく積極的に意見することが当然というカルチャーがあります。PwCの自由度の高さや風通しの良さを再確認しました。

N. U.

課題を乗り越えていくために必要なのはコミュニケーション

入社して3年目に職階が一つ上がってからは、プロジェクト全体の作業進捗を管理しながら、クライアントに検証結果を説明するといった役割を担うことが増えました。

このような作業を行うためには、クライアントが取り扱う商品の特徴や商品に内在するリスクを正確に理解する必要があります。クライアントが抱えている課題を理解するため、ヒアリングやディスカッションをこまめに実施することもあります。多くのプロジェクトを経験する中で、プロジェクトの課題を乗り越えていくために必要なのは、何よりもクライアントとの密なコミュニケーションだと学びました。クライアントが期待する以上のアウトプットを出すためには、クライアントと信頼関係を築き、クライアントの課題にとことん寄り添うことが大切です。クライアントが課題に直面した時に「この人に頼めば解決してくれるはず」と頼られる存在になるためにも、これまでの知見・経験を活かしながら、自身の提供可能な業務領域を広げ、さらにコミュニケーション能力にも磨きをかけたいです。

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。

N. U.