
T.Kasahara 経営管理コンサルタント
変化の激しいビジネス環境に合わせて常にチャレンジし続ける
前職では会計や税務、法務などに関するサービスを提供するコンサルティング会社に勤めており、日系企業の海外進出を支援するためフィリピンに駐在していました。現地での役割はクライアントの窓口であり、実務は社内の会計士や弁護士が行っていたことから、自らが専門的な役割を担うことはありませんでした。実際に、現地でクライアントが直面したトラブルや課題を解決するためのスキルはなく、今後のキャリアを考えた時に、自信を持てる専門性を身に付けたいと思ったことから転職を決意し、PwC Japan有限責任監査法人を選びました。
私が所属するガバナンス・リスク・コンプライアンスアドバイザリー部(GRC)ではリスクマネジメントや規制、コンプライアンス、内部統制といった企業の「守り」に関する幅広い領域でサービスを提供しています。私自身、入社してからは内部監査の実行支援やリスクマネジメント体制高度化、J-SOX対応、不正調査などさまざまな案件に携わる機会を得ることができ、実務を通して専門性を深めることができています。また、職階に関係なくフラットに話せる雰囲気で、経歴や国籍など多様性に富んだメンバーが集まっている部署となっており、日々刺激を受けています。
現在は主に、クライアントの組織内での不正防止や業務プロセスの高度化などを目的に行う内部監査を担当しています。海外にグループ企業を置いているクライアントへの対応のために、海外に出張する機会が頻繁にあります。直近約1年半の間に、シンガポール、フィリピン、台湾、オランダ、英国、アラブ首長国連邦などに合計11回渡航しました。
案件の流れとしては、クライアントの国内外のグループ会社に出向いて監査を行う「往査」を起点とし、3カ月前から事前準備として資料閲覧やリスク評価を行い、現地では1週間ほどかけてインタビューや資料の確認を行います。往査が終わった後は報告書や調書を作成して案件が完了します。
海外出張に行くと、現地のクライアントはもちろんですが、PwCグローバルのメンバーと一緒に働くことになります。同じPwCのメンバーですが、背景にある文化や国民性は異なるので、意見がぶつかり合うなど難しい場面もあります。しかし、異なる文化や価値観をもった人たちと関係を構築して協働する機会であり、この仕事だからこそ経験できることだと感じています。
また、現地法人の社長や役員クラスの方々と話す機会も多く、20代と若いうちからクライアントの経営の根幹に触れる機会を持てることにもやりがいを感じます。クライアントの業界や事業内容などを十分に把握しながら挑むことで自身の専門性を高める機会にもなり、貴重な経験を得られています。
入社して間もない頃に、クライアントの内部監査体制の高度化を目的としたプロジェクトに関わった際に、GRCとしての知見や他社事例などを踏まえた提案をまとめ、クライアントとの定例会で説明する機会がありました。自分なりによい提案ができたと思ったのですが、クライアントからは「プロならばお伺いを立てるだけでなく、自分の意見を言ってほしい」と指摘されました。
確かに振り返ってみると、資料を説明しながら、「このような感じでいかがでしょうか」と慎重に確認していたことで、提案内容に自信がないように映ってしまったのだと思います。言われた直後は落ち込みもしましたが、改めて考えるとクライアントの発言はプロフェッショナルに求める当然のことだと思い直し、自分の考え方をアップデートすることができました。
プロフェッショナルとは、知見が豊富なクライアントに対してであっても、新しい気づきを与え続けられる人材のことだと考えています。そうした気づきを与え、期待値を超えていくことが、クライアントからの信頼獲得につながるのだと思います。そのためにはクライアントの課題解決のために伴走し、ともによりよいものを作ろうとすることが重要だと考えています。
※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。