H.Hiraiwa

パートナー(2007年度入社)リスク・アシュアランス部(RA)

デジタル領域のリスク管理は、クライアントと社会のために

社会の信頼を第三者の立場から支える仕事

リスク・アシュアランス(RA)は、多岐にわたるアドバイザリーサービスを提供しています。その中の一つに、企業がDXを進めるにあたり直面するビジネスリスクを第三者の立場から識別し、評価のうえ、あるべきリスク管理態勢を検討し、課題の特定や解決策を提案するアドバイザリーサービスがあります。

私たちは、このようなサービスを通して、企業が抱えるリスクが顕在化し、取引先やお客様からの信頼を失ったり損なったりすることがないよう、信頼の構築・維持とそれに伴う課題解決を支援しています。

技術の進展に伴い、企業だけでなく社会のあらゆる領域でデジタル化が進展する状況においては、社会がこれまで経験したことのない新たなリスクや課題に直面する機会が増えています。例えば、AIが生成した偽情報がSNSを通じて拡散されてしまうような事態もその一つでしょう。それに対して、私たちがアシュアランス業務やアドバイザリーサービスで培ってきた知見をもとに、デジタル社会における信頼をさまざまなステークホルダーと共創していくことにおいても、第三者の立場ならではの役割と貢献が期待されている、とてもユニークな仕事だと思います。

クライアントから信頼される専門家としてのやりがい

私たちがクライアントの分析や評価を実施した結果、クライアントに対して「ここにこのようなリスクがあるので、こういう対策を導入しましょう」と伝えても、すぐさま受け入れてもらえるとは限りません。場合によっては反発を受けることもあります。それでもなお、私たちがクライアントに粘り強く理解を促し、説得し続けるのは、リスク管理や内部統制の専門家として、そのリスクへの対応がクライアントにとって必要であり重要であると判断をしたからのはずです。

特に、クライアントでさえ気づいていなかったような潜在的なリスクや未知のリスクを取り扱う際には、私たちの提案や助言がしぶしぶ受け入れられるケースもあるかもしれません。しかし、その後、そのリスクが例えば同業他社で顕在化した事案が生じたり、クライアント内で顕在化しそうになったりして初めて、私たちの提案や助言が適切であったことが明らかになり、感謝されることもあります。このような経験を通じて私たち自身も、クライアントから信頼される専門家に成長していくのだと思います。

既存の専門領域やサービスに固執せず、未来を切り開いてほしい

私たちの社会は大きな変化のさなかにあります。デジタル化の進展はその一つの側面ですが、その影響の大きさは現時点では計り知れないほどの大きなものでしょう。そのような大きな変化の中にあって、社会に出て仕事をし、キャリアを形成していくみなさんには、あまり過度に既存の専門領域やサービスに固執せず、社会の変化とそれに伴う新たなリスクや社会課題に常に意識的でいてほしいと思います。そこで自分が必要かつ重要だと考えるものがあり、それが既存の専門領域やサービスに存在しないのであれば、自ら作っていけばよいのです。私たちはそのようなチャレンジをし続ける人を歓迎しますし、後押しできるような場でありたいと願っています。

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。