
K.Noguchi サステナビリティストラテジスト
PwCネットワーク内の連携を生かしたサステナビリティ経営支援
私は小学生の頃から「なぜ世界には十分に食べることすらできない人がたくさんいて、このような不平等が生まれるのか」と疑問に思っていました。大学や大学院で食糧や環境問題を学んだのも、そんな不平等を解決したいという思いからで、将来は「持続可能なフードシステムの実現」に関わる仕事に就きたいと考えていました。そして、環境などの社会課題には企業、さらにそれら多くの企業を含む複雑な社会経済システムが大きく関わっています。持続可能性や社会課題解決と企業価値の向上は相互に関係しあっており、社会経済システム内の幅広い企業とともにその両輪を回す仕事をできるのはコンサルティング会社だと気付くに至りました。
「コンサルティング×サステナビリティ」をテーマに進路を模索していくなかでPwC あらた有限責任監査法人(当時)に出合いました。監査法人がコンサルティングサービスを提供していることに意外性を感じましたが、当時はほかにサステナビリティコンサルティングを専門的に行い、なおかつ新卒採用にも積極的な会社はほぼ見当たりませんでした。ゼネラリストとして成長できるだけでなく、取り組みたい分野が明確であればスペシャリストとして必要な専門性を早い段階から磨ける環境に魅力を感じ、ここで働きたいという思いを強くしました。
また、説明会で登壇されたサステナビリティコンサルタントの先輩から「自分の娘のために安心して暮らせる社会づくりに貢献したい」という思いから入社したという話を伺い、サステナビリティに対する個人的な思いを実現しようとされている方と一緒に働きたいと共感したことも大きな決め手です。
私が現在担当しているのは、企業のESGの取り組みや透明性を評価するESG格付けの回答・評価支援や、欧州の企業サステナビリティ報告指令(CSRD)への対応支援です。例えばESG格付けでは、複雑な格付けの方法論を分析しながら、クライアントの強みや良さが格付け機関に正しく評価されることを重視した回答の作成などを支援しています。支援にあたっては、そのような方法論や、開示基準・ガイドラインなどをクライアントに正確に伝えてご理解いただくことも重要です。
サステナビリティ領域は、環境、社会、人権、ガバナンスなど幅広い分野に横断的に関わっている間にも、新しく公表される法規制やガイドラインなど、常に情報がアップデートされていきます。そのような環境下のプロジェクトにおいては、必ずしも正解が用意されているわけではないのが難しいところです。一方で、今まさに世界中の企業が、社会課題の改善に向かって変わっていこうとしている流れに自分も関わっていると感じられ、やりがいにつながっています。
このような正解のないプロジェクトでは、メンバー一人ひとりの経験や考えが重視されます。入社年数は関係なく、1年目のコンサルタントであっても、自身が関与した案件での経験や知見を発信することが推奨されます。入社当時の私は自信がなく、「私が気付いていることは、先輩も気付いているはず」と発言できない機会が何度かありました。しかし、先輩から「西村さんが気付いたことを言わないことで、クライアントに弊害が出るかもしれない。新人であっても自信をもって取り組んでほしい」と言っていただいたことをきっかけとして、チーム内で積極的に意見を述べるようになりました。
サステナビリティコンサルタントのメンバーは、必ずしもサステナビリティについて学んできた人や、関連する仕事を経験してきた人ばかりではありません。さまざまなバックグラウンドがあり、それをプロジェクトの内外で交換しながら業務に活かしています。そのため、チームとして個々の力を集結させながら働いているという実感があります。
また、とても穏やかなメンバーが多く、「ありがとう」という言葉が常に飛び交っています。例えば、チャットで作業の報告や質問・確認事項の連絡をすると、いただく返信の冒頭にはいつも「ありがとう」があります。一般的にチャットツールは簡潔に伝えることに向いているツールなので、効率性だけを重視するなら単刀直入に要件だけを伝えることもできます。それでも、このようにちょっとした気配りや相手を尊重するコミュニケーションが取られているところに、温かいカルチャーを感じますし、これは、チームとして働く中で重要なことではないかと思います。私自身も、リモートで仕事をしていて相手の表情や空気がわからない時や、自分の作業が間違っていないか心配な時など、この「ありがとう」の5文字に何度も安心や勇気をもらいました。
今後は、食糧や生物多様性の分野などで専門性を伸ばし、内外問わず頼られる存在になりたいと思っています。プロジェクトメンバーやクライアントから「ありがとう」と言っていただけるように、目の前の作業や情報に対して受け身にならず、プロジェクトにプラスになるよう積極的に取り組んでいきたいです。また、私自身が積極的に「ありがとう」の想いを伝えて、この魅力的なPwCカルチャーを後輩の皆さんに伝えられる存在になりたいと思っています。
※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。