加藤 俊直

パートナー システム・プロセス・アシュアランス部

コンサルティング会社に勤務後、2006年にあらた監査法人(現・PwCあらた有限責任監査法人)入社。会計監査におけるシステムの内部統制、会社統合や全社改革プロジェクトの評価などのプロジェクト第三者評価、経済産業省などが実施する政府情報システムのためのセキュリティ評価制度構築への有識者としての関与など、監査業務とアドバイザリー業務を担当。日本公認会計士協会IT委員会情報セキュリティ等対応専門委員長、日本セキュリティ監査協会(JASA)幹事も務める。

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。

技術革新が加速し続ける中で、誰もが安心できる社会を実現する監査法人ならではのサービスを

私たちシステム・プロセス・アシュアランス部は、これまで監査業務の中で培ったリスク管理、業務プロセス、ITシステム、組織、データという5つの領域で、デジタル時代の監査をリードするために、アドバイザリー業務を監査業務と並行して実施しています。私自身は監査業務よりもアドバイザリー業務を担当することが多いですが、部門全体の売上割合としては現在ほぼ同じ程度で、PwCあらた、そして当部門の特徴的な部分であり、競合相手と差別化できている部分と言えます。

アシュアランスは「保証」「証明」と訳す以外に、私としては広義の意味で「安心」という捉え方をしています。これまで、クライアントやクライアントのサービス利用者などに安心を与えるためのサービスを新しく開発・提供してきましたが、今後は対象や範囲をさらに拡大し、関係する全ての人に安心を与えていければと考えています。

例えば数年前、サイバーセキュリティやIoT(Internet of Things)はまだまだ世の中では浸透しきっていない分野でしたし、在宅勤務(リモートワーク)も一部の企業が取り入れているだけでしたが、今やこれらは当然のように社会に受け入れられ、企業は対応を迫られています。新しい技術やビジネス分野が出てくれば、誰もが安心して使えるものだと評価する必要があります。技術革新で世の中が進化すれば、私たちの業務範囲も自然と広がる。このような中で、会計士もより幅広いスキルが求められていると言えるでしょう。

新しいルールをつくることで、技術革新の恩恵を安心して享受できる世の中に

初めて世の中に登場したものを安心して利用するために評価を下していくことは、世の中に新しいものを浸透させるためのルールづくりにもなります。私がこの仕事の魅力だと感じているのは、まさにそこです。あらかじめ決められたルールに従って、業務を進めていくことのみならず、ゼロからルールをつくる機会は、誰もが関われることではありません。

自分たちが考えて判断したルールが社会に認められるためには、自分たちだけが有利になるものではいけません。また、社会からコンセンサスを得るためには、時代より先を行き過ぎてもいけません。一歩先を行くのか、一歩半先を行くのか、冷静に見極める必要があるのです。何事も「いい塩梅(あんばい)」でなければ受け入れにくくなるものです。社会で受け入れられるルールをつくるのは非常に難しいことではありますが、完成して上手く運用された時には、関わった者にしか得られない満足感があります。私たちが一つの基準をつくることで、技術革新の恩恵を安心して享受できる社会づくりに貢献できたら素晴らしいと思っています。

視野を広げることで、成長を願う人には最適な場となる

皆さんは会計士の試験学習を開始する際にどのようなキャリアを想定されていたでしょうか。監査、コンサルティング、経営企画や財務経理、経営者など人によりさまざまな未来像を描かれていたと思いますが、その未来の全ては今や、デジタル技術を無視しては成立しない状況になっています。会計監査においても同様で、紙と電卓だけで行う業務は、はるか遠い過去の話になっています。テクノロジーの進化が加速し、それを活用することで新しいビジネスが生まれ育っています。その一方、新技術を使うことで新しいリスクも生じますし、監査もそのリスクをしっかり評価していく必要があります。PwCあらたは部門に関わらず全職員がデジタル技術を使えるようになっていますし、皆さんにもそうなっていただきます。

我々の部門は、会計監査においてはより深いITの知識を活用し、ITを利用した業務やITそのものの評価を行っていますが、それだけでなくITを中心としたリスク管理のプロとして各種アドバイザリー業務を行っています。リスク管理のプロである私たちは、ITの目まぐるしい進化に連れて発生する新たなリスクへの対応を常にし続け、社会の受容バランスとの調整をし続けていく使命を持っていると考えています。

会計士の資格を取るために勉強をしている時は、会計監査のみにフォーカスしがちですが、会計士にとって、長いキャリアを考えた場合、会計監査以外の専門領域を持つことは大事ですし、その領域で活躍されている方も多くいらっしゃいます。デジタルやIT、システムと聞くと遠い世界のことのようでもありますが、身近なところで言えばスマートフォンも電車もシステムで動いていて、誰もが日常的に何かしらのシステムに触れている時代なのです。視野を広げるために一歩下がって見渡してみると、こんなに魅力的な仕事があるのだと気づいてもらえるはずです。

PwCあらたでは、会計監査を軸に、その知識を十分に生かしながら、進化の激しいIT分野で新しい経験を蓄積できます。監査で得た知識と経験をアドバイザリーに、アドバイザリーで得たITの知識を監査業務へ還元することも多く、将来的に差別化したキャリアや専門分野を手にしたいと願う人にとっては、急速に成長できるチャンスが広がっています。そのような志向を持った新しい仲間を迎えて、個人としてだけでなく組織としても成長を加速させていきたいと思っています。

未来の仲間へメッセージ

{{filterContent.facetedTitle}}

{{contentList.dataService.numberHits}} {{contentList.dataService.numberHits == 1 ? 'result' : 'results'}}
{{contentList.loadingText}}