マイ・ターニングポイント

〜今の働き方にたどり着くまで〜

「ターニングポイント」は、仕事においても、プライベートにおいても、成長したり、学びが得られたりするきっかけになります。PwCあらた有限責任監査法人 財務報告アドバイザリー部でシニアマネージャーを務める大西陽介さんに、現在のキャリアにたどり着くまでのターニングポイントを伺いました。

※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。

大西 陽介

シニアマネージャー 財務報告アドバイザリー部

他監査法人を経て、2016年PwCあらた有限責任監査法人に入社。金融機関に対するIFRS会計決算サポートなどに従事する。2018年、PwCビジネスアシュアランス合同会社に出向し、翌年に帰任。現在は、事業会社の資金管理アドバイスなどに従事。2017年に第1子、2019年に第2子が誕生。2021年に生活の拠点を京都府に移す。

マイ・ ターニングポイント

会計士としての成長・やりがいを求め転職を機にアドバイザリーに

大学卒業後、他監査法人に就職し、銀行の監査を担当するチームに配属されました。その時の上司は、厳しいところもありましたが、与えられた仕事をこなすだけではなく、常に課題を理解し、分からないことは学びながら業務を進めるという「プロの仕事」の基本を教えてもらいました。

それから3年後、より専門性を高めたいと考えていた時に、金融機関に対して会計上のアドバイスを行うアドバイザリーの仕事に関心を持つようになり、その領域に特化した部門があるPwCあらたへの転職を決めました。この転職は、今のアドバイザリーの仕事に携わることになった大きなターニングポイントでした。

PwCあらたではアドバイザリー業務の提供を通じて、クライアントのより幅広い課題に目を向けることができるようになりました。それにより、クライアントの継続的な成長に貢献でき、自分自身もプロフェッショナルとして幅広い経験を積むことができています。会計士とは異なるバックグラウンドを持つメンバーとの仕事の中で、新しい気づきも多くあります。

共に働くことでクライアントにより深く寄り添えるように

アドバイザリーの業務に慣れてきた頃、PwCビジネスアシュアランスに出向し、二度にわたってクライアントの決算業務の支援要員として派遣されたことも成長につながる大きな転機になりました。

これまでも、クライアントに寄り添い、業務にあたってきたという自負はありました。しかしクライアントの経理部で社員の方たちと一緒に働いてみると、決算資料の作成、他部署・監査人との調整など、外部の立場からは見ることができなかった現場の苦労を肌身に感じました。

この実体験は、アドバイザリーという仕事の向き合い方にも影響を与えています。社内の事情を踏まえたクライアントへの理解、課題の気づきにつながり、提案もこれまで以上にきめ細かく行うようになりました。アドバイザリーのプロフェッショナルとして非常に得るものが多かった1年だと思います。

第2子の誕生を機に働き方を見直し女性上司がよきお手本に

キャリアとは別に、働き方を見直すきっかけもありました。

私たち夫婦は、共働きで両親も近くにはいない状況でした。そのため、子育てにはお互いの協力が必須ですが、第1子を授かった時は、働き方を大きく変えることはできませんでした。

そんな中、入社3年目に第2子が誕生した時のチームの女性上司との出会いが、自分のワーク・ライフ・バランス(WLB)を意識して働き方を見直すターニングポイントになりました。

当時の上司は子どもを保育園に通わせており、責任あるポジションで業務量が多いにもかかわらず残業をせずに、求められる成果を出す人でした。当初は、こんな働き方ができるのかと驚きましたが、彼女の背中を見ているうちに、「自分にもできるかもしれない」と考えるようになりました。成果物の期待値をしっかり確認したり、権限を委譲したり、上司の働き方になるべく近づきたい、という思いでさまざまな工夫をすることで、プライベートの時間を少しずつ確保できるようになりました。

今では、上司やチームのみんなに協力してもらい、キャリアと子育てを両立できる環境が作れています。

そして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によりリモートワークが主流となる中で、両親の住む京都府で子育てをしたいという思いがあり、2021年の春、移住を決意しました。移住について上司に相談した時には、「全力で支えるから、前例を作ってよ」と言われたことが、とても励みになりました。部門やチームのメンバーも私の希望を理解し、支えてくれていることに感謝しています。

これからも、会計・財務アドバイザリーという自分の専門性を磨きながら、チームで協力してクライアントに価値のあるサービスを提供していきたいです。そしてプライベートでは、子育ての一番大変な時期、一番成長を感じられる時期を親として悔いのないように過ごしたいと思います。

ターニングポイントで得た私のマイルール

PwCあらたへの転職をきっかけにアドバイザリーでのキャリアを積んでいる大西さん。仕事だけでなく、子育ての時間を確保するため、チームの信頼関係を築きながらキャリアアップとプライベートの充実を両立し、これからの働き方を実践しています。

ル ール