
会計監査
銀行・証券アシュアランス部(BCM)
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私は現在、コンプライアンスに関するアドバイザリー業務の中でもいわゆる「コンプライアンス・デューデリジェンス」と呼ばれる業務に従事しています。主なクライアントは、海外企業のM&AおよびPMI(Post Merger Integration:M&A後の統合)を検討している大手金融機関やグローバルにビジネスを展開する一般事業会社などです。私のチームは、クライアントの経営陣をはじめとした幹部と、戦略と課題を共有した上で、デューデリジェンス対象企業が潜在的に抱えているコンプライアンスリスクと当該リスクが出資元に及ぼす影響を評価し、M&AやPMIに係る経営陣のための判断材料をクライアントに提供しています。
「コンプライアンス・デューデリジェンス」は海外企業のM&AおよびPMIでは今や欠かせないプロセスですが、昔は企業買収にひも付くデューデリジェンス業務は、対象企業の財務や税務などに関する企業評価が中心でした。しかし、M&Aでは対象企業が潜在的に抱えているリスクが顕在化した場合に、当該企業だけでなく、出資元(親会社)やそのグループ全体がマネーロンダリング、経済制裁、社内不正といった領域で出資後に不利益を被る事例が増えたため、近年は出資前に「コンプライアンス・デューデリジェンス」を実施するニーズが増加しています。具体的には、海外で買収した子会社などが原因で各国を代表する大企業が数百億円規模の罰金を伴う行政処分が科された上で、その後のビジネスや成長戦略に大幅な制約を課されるケースも発生しています。上場企業は自社の企業評価が棄損せぬよう、今まで以上に海外企業の買収に慎重にならざるを得ない状況になっています。こうした背景から「コンプライアンス・デューデリジェンス」はグローバルな成長戦略に積極的に取り組む企業の注目を集め、M&AやPMIに必須のプロセスと認識されています。
前職は、一般事業会社の経理スタッフでした。グローバル企業でしたので米国会計基準にて決算書を作成する必要があり、米国公認会計士を取得し、キャリアを築いていました。充実感はそれなりにあったのですが、いつしか、会計監査を受ける立場よりも監査を行う逆の立場への憧れが強くなり、転職を決意しました。
入社後は、主に製造業を中心とした会計監査に従事していたのですが、決められた手続きの上で数字を見るだけでは生のビジネスが見えてこないと物足りなさを感じるようになりました。会計監査よりも内部統制監査の方に重心を置き、企業側の立場でアドバイスしたいと思い、転職から3年後にオープンエントリー(異動支援制度:職員自らが所属部署の異動希望を出し、社内協議の上で希望に合う配置転換を行う制度)を利用して会計アドバイザリー部門に異動しました。
現在の「コンプライアンス・デューデリジェンス」の業務には、6年携わっておりますが、これまでの会計監査や会計アドバイザリーの経験を生かし、興味を持って仕事ができています。デューデリジェンスは時間が限られ、また、閲覧する資料の開示が十分でないことも多いです。こういった中でも、潜在リスクを可能な限り洗い出す必要があり、クライアントからの評価に対するプレッシャーを感じながらの業務となりますが、経済新聞の1面に掲載されるような大きいプロジェクトの浮沈のカギを握る一翼を担えていることが、大きなやりがいになっています。あるプロジェクト終了後、クライアントである銀行の頭取から「プロジェクト成功」と判断され、握手やねぎらいの言葉をかけられた時のことは忘れられません。最高の瞬間でした。
私が現在掲げている目標は、「コンプライアンス・デューデリジェンス」領域の第一人者、権威になることです。メガバンクなど国内の大企業の経営幹部の方々の参謀のような役割を担わせていただいたおかげで知見が広がり、かつ、自身の業務に高い評価を頂いてきたことで、転職前には思いも及ばなかったようなゴールを目指すことができるようになりました。
最近、海外留学中の学生から「仕事は楽しいか」と聞かれ、自身の仕事を改めてふり返る機会がありました。デューデリジェンスは不確実な現場に率先して深く入り、ライトを照らしていく仕事ですので、過去の経験をそのまま踏襲しようとすると、うまくいかないこともあると感じています。経験したことのない緊張感と付き合いながら、高い秘匿性が求められる状況下で関係各位とコミュニケーションを重ね、価値ある情報の取得と精査を行い、クライアントに提示できる枠組み設定までもっていく、そんな複雑な仕事に対して、私は独自の手法で突破してきました。
こうしたことにやりがいを感じてきたからこそ「自分が経済の中心にいる」、「他の監査法人、コンサルティングファームではキャッチアップできない」といった自負が芽生えているのだと思います。「生涯続けていきたい」と心から思える仕事に就けていることが、何より充実の証だと思います。
※2005年、当時PwCの日本におけるメンバーファームだった監査法人に入社
2006 年|中途入社※
ガバナンス・リスク・コンプライアンスアドバイザリー部
ガバナンス・リスク・コンプライアンスアドバイザリー
ディレクター
S.Masaki
※2005年、当時PwCの日本におけるメンバーファームだった監査法人に入社
※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。