
会計監査
銀行・証券アシュアランス部(BCM)
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私が所属しているレギュラトリー・フィナンシャル・マーケッツ・アドバイザリー部(RFM)は、金融機関の金融規制対応とコンプライアンス態勢整備の支援を軸とした「非財務領域」のアドバイザリーサービスを提供しています。監査法人でありながら会計業務に関与しないという意味では極めて異質な部門といえますが、当該サービスは、2008年のリーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発した金融危機の反省を踏まえてグローバルベースで行われてきた規制強化や企業のコンプライアンス意識の高まりを受けて直近10年間で需要が急拡大しています。RFMはその流れを受けていくつかの部署からサービスを統合する形で、2019年に80名の所帯として発足した経緯があります。今後は金融規制とコンプライアンスを軸としつつもその他の非財務領域、既に業務提供を行っている金利指標改革への対応支援に加えて、例えば、デジタル技術導入や業務効率化、事業戦略策定支援などにサービス提供の幅を広げていきたいと考えており、社内的にもさらなる成長が期待されている部署です。
私は、大学卒業の翌年に公認会計士試験に合格し、米国など海外を放浪した後、リーマンショックの年にあらた監査法人(現PwCあらた有限責任監査法人)へ入社しました。入社当時からRFMの前身となる部署で一貫してアドバイザリー業務に従事していますが、アドバイザリー業務ではさまざまなテーマが業務対象となるため飽きることがなく、知的好奇心が常に満たされていることが12年間この仕事を続けられている要因だと思います。自分の性格上、クライアントが作成した財務諸表におけるミスや不正を調査・発見するという監査法人の本業である監査業務には向いてはいないと思っていたのですが、クライアントの近くに寄り添って価値を提供する、言い換えると、私たちのパフォーマンスとクライアントからの感謝が直接的にリンクするアドバイザリー業務に入社時点で出会えたのが大きかったと思います。
入社から今日までで最も印象に残っていることは、20代後半から30代にかけてのシニアアソシエイトの時代です。担当していた案件が一気に拡大し、突然、20人弱のチームをリードする役割を上司から任されました。今の私の職階「シニアマネージャー」であれば「あり得る」ことかもしれませんが、当時の自分のポジションとしては予想もできない出来事でした。
当時の私はチームマネジメントの準備など何もしていなかったため、この3年間は本当に大変でした。がむしゃらに、個性あるチームメンバーに対してどのように仕事にやりがいを持たせるか、そして顧客満足をどうやって維持するかを日々考えました。何はともあれ、私がリーダーになったことでクライアントから業務品質が下がったと思われたくなかった。今思えば、相当、背伸びしていたと思います。そして、当時は気づかなかったのですが、リーダーとして初めてのプロジェクトが落ち着いた後、先の経験から得たマインドや行動様式が体に染みついていると思えたことがあり、その時に入社して初めて自分の成長を大きく感じました。大規模なプロジェクトをリードし、クライアントも満足し、チームメンバーも成長する、これが私たちのようなグローバルファームでアドバイザリー業務を行う醍醐味の一つだと思います。
当法人は他の監査法人と比べて日本国内での歴史は浅く、さらに、当部門に置き換えれば発足してまだ半年足らずです。歴史が浅いうえに「アドバイザリー業務」、「非財務領域」という従来の監査法人のドメイン外の業務にコミットとしているということからも、RFMはベンチャー企業のような気質を備えていると思います。RFMでは働く側のやりたいことはもちろん尊重するのですが、私たちはその方の10年後に役立つかということを真剣に考えています。現在、シニアマネージャーとなり多くの若手スタッフと接しキャリアの相談にのる機会も増えました。立ち上げたばかりのRFMのインフラ整備に関わることも多いのですが、私も含めRFMではクライアント満足とメンバーの成長をともに最大化するという目標が浸透しており、それが部門運営に現れていると思います。
※役職、内容などは掲載当時のものです。
2008年|定期入社
ガバナンス・リスク・コンプライアンスアドバイザリー部
ガバナンス・リスク・コンプライアンスアドバイザリー
ディレクター
K.Hashimoto
※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。