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自動車・モビリティの新領域に特化した変革支援チームであるIX-SBX※のNew business CoEにおいて幅広い経験を元に活躍する4人のメンバーが、チームの特長や文化、キャリア形成などについて対談形式で紹介します。
※IX-SBX(Industrial Transformation - Smart Business Transformation):インダストリートランスフォーメーション(IX)チームは、企業変革にとどまらず、産業構造変革が起こる重要テーマにフォーカスし、Smart business transformation(SBX)とValue chain transformation(VCX)の二つのサブチームから構成されています。
左から河合祐耶、金子多希、細井裕介、小河絵里香
細井:
大学・大学院では機械工学を専攻し、離散化を用いた異種接合材料き裂破壊の数値解析を研究していたのですが、視野を広げて新しい世界にチャレンジしたいという思いからバイヤーを目指して小売業界に就職しました。入社後、希望していたバイヤーを経験する機会はなかったものの、ロジスティクス高度化というテーマに出合い、仕組み化することの面白さ、改革することのやりがいを経験し、さらなるチャレンジを目指してコンサルティング業界に転職しました。
多くの産業で支援機会をいただいた中で、大学時代に自動車部の一員として多くの時間を自動車に費やしたこともあり、自動車産業の魅力に改めて引き込まれました。その後、自動車OEMでも事業経験を積んだ後に、組織の一員としてではなく、これまでの多様な経験を生かしながら自らが自動車・モビリティ産業変革をリードしたいと考えていたところ、型にはまらずにチャレンジを評価してくれる風土に引かれてPwCコンサルティングに参画しました。入社後は自動車・モビリティ変革を推進する魅力的なプロフェッショナルとの業務機会を得て、産業・社会変革を実現する新しいチームであるNew business CoEを立ち上げて現在に至ります。
金子:
大学で機械工学を専攻し、卒業後は大手自動車会社で設計職に従事しました。設計の仕事は非常に奥深く、モノを作り上げる喜びは格別でした。しかし、より幅広くビジネスを捉えたいと思いコンサルティング業界に転職することを決断しました。自動車業界を中心にサプライチェーンマネジメント(SCM)・販売・アフターなどのプロジェクトに携わりながらさまざまな経験を積んだ後に、PwCコンサルティングの主体性を重んじるカルチャーに共感し入社しました。
小河:
経営学専攻を修了後、日系のコンサルティング・シンクタンクに就職し、6年ほど民間企業や業界団体クライアントを対象に、経営戦略・事業戦略、市場分析・予測などに従事しました。ヘルスケア、不動産、通信、エンターテイメント、物流、電力など幅広い領域に携わってきましたが、趣味としても仕事としても特に注力していた自動車業界により深く入り込みたいと考えるようになり、自動車×新領域を取り扱うNew business CoEへの参画を決めました。
河合:
大学院を卒業後、大手自動車会社に就職し、海外代理店に対するアフターサービス支援業務に主に従事してきました。海外勤務やスマートシティプロジェクトを手掛ける関係会社への出向など、さまざまなチャレンジの機会がありました。これらの経験を生かし、モビリティ業界の発展にさらに貢献したいと強く感じ、総合コンサルティングファームに転職を決意しました。自動車業界を中心に官民向けのアフターサービスに加え、GX(グリーントランスフォーメーション)・エネルギー・SDV(Software Defined Vehicle)など幅広いプロジェクトに携わる中で、今後のモビリティ業界では他産業との掛け算でのコンサルティングサービス提供が重要だと考え、チーム間コラボレーションが活発であるPwCコンサルティングに魅力を感じ入社しました。
細井:
自動車・モビリティ産業では、AIや自動運転などのデジタル化により引き起こされるモビリティDXと、BEV(Battery Electric Vehicle)のような環境課題の解決を目指すモビリティGXが同時に進み、大きな変革期を迎えています。そこでNew business CoEでは、自動車・モビリティの新領域に特化し、「モビリティライフサイクルGX」「モビリティエネルギーGX」「モビリティ保有期DX」「モビリティデータ活用DX」を主なビジネステーマとしています。同時に、それらを実現する上で必要となるエコシステムの変革におけるテーマとして「モビリティビジネス変革」「モビリティ産官学連携」に取り組んでいます。各領域での高い専門性とテーマ間連携により、企業や社会変革を強力に推進しています。
金子:
New business CoEでは、戦略立案から実行まで一貫して支援できる点も特徴の一つです。私はモビリティライフサイクルGXのリーダーとして、カーボンニュートラル(CN)、資源循環を含めたサーキュラー、ライフサイクルアセスメント(LCA)を担当していますが、例えばCN政策動向やグローバル目標水準をチェックし、サーキュラーを含めたカーボンニュートラルロードマップを描くという支援から、気候変動開示に向けた温室効果ガス(GHG)算定の高度化やそれに必要なデジタルプラットフォームまで、ライフサイクルGXを一貫で支援しています。
図表1:取り扱う自動車・モビリティテーマ
河合:
私はモビリティエネルギーGX領域を軸にコンサルティングしていますが、金子さんがリードするカーボンニュートラルとエネルギーは非常に密接な関係にあります。クライアント企業のカーボンニュートラル戦略実現に向け、電動化だけでなく水素、バイオ燃料、合成燃料(e-fuel)など多様なエネルギーオプションを検討し、モビリティ×エネルギーのアプローチで顧客に付加価値を提供しながら、CO₂排出量削減の実現を推進しています。またモビリティエネルギーGXでは、自動車のパワートレインにとどまらず、充電インフラ網の構築やVGI(Vehicle Grid Integration)など自動車以外にも価値を広げた蓄電池の有効活用、燃料サプライチェーンの構築のように、自動車メーカーだけでなく電力会社、燃料サプライヤーなど多岐に渡る産業構造を理解し、検討することが求められます。
小河:
産業構造変革の支援では、クライアントへのコンサルティングサービス提供だけでなく、クライアントとともに国の実証事業を伴走しながら社会システム構築を推進するという支援形態を取ることもあります。官公庁にも広いネットワークを持ちつつ、立案した戦略やビジョンと合致した公募事業探しや事業応募に向けた企画作りを進めます。そして実行時の伴走では、他業界も含め必要な連携先企業を巻き込むための協議会設立支援など、実証事業フェーズの先にある、社会実装まで見据えて支援しています。
金子:
このような取り組みの中で、New business CoEはチーム内だけでなく、チーム外の多様な専門組織と連携しながら広くかつ深い価値提供に努めています。GHG算定支援では、PwC Japan有限責任監査法人の助言を受けて算定方法の客観的妥当性を確認し、非財務情報開示の保証取得に必要な精度を確保しています。また、環境規制調査では政策の意図や立案経緯、現地自動車OEMの反応やロビイング状況をPwCの海外メンバーファームから直接ヒアリングし、机上調査では得られない実態に即した情報を収集しています。こうした連携を通じて、質の高い支援を提供しています。
河合:
New business CoEのエネルギー領域においても、将来普及が見込まれる合成燃料・バイオ燃料などのCN燃料普及動向に関する調査プロジェクトを筆頭に、エネルギー産業チームと連携し、双方のチームが持つナレッジを持ち合うことで、自動車モビリティとエネルギー産業を横断した支援を実現しています。モビリティサービスの重要産業である物流業界のCN施策検討では、物流専門チームと私たちのモビリティ知見を持ち寄り活発に連携することで、深さと幅の双方でクライアントへの価値提供に努めています。私自身もPwCコンサルティングに入社して、各自や各チームが持つナレッジをオープンにし、チーム間が連携するカルチャーが根付いていることにとても驚きました。他チームに問い合わせをする時も協力的な姿勢で、何でも聞きやすいカルチャーがファーム全体に浸透しているのではと思います。今後、クライアントの課題がより複雑化する中で、私たちの提供価値を最大化するためには、こういった専門家間のコラボレーションが不可欠であると強く感じています。PwCコンサルティングの中でも特にNew business CoEはコラボレーションする機会が多く、この連携カルチャーがチームの強みであり、面白さだと感じています。
小河:
社内連携だけでなく、クライアントを含めた社外の連携を促していくという役割を担うこともあります。近年は1社や1業界では解決できない課題が多く存在しており、産業間や産官学の連携が必要となるケースが増えています。私たちはそれぞれの業界や立場を深く理解し、かつ全体観を捉える力を生かし、第三者の立場で課題解決に向けたコーディネートをする役割の下、価値を創出しています。
図表2:ユニークなポジショニング
細井:
私たちは新領域に特化し、テーマごとにチーム内外の連携を図りながら、自動車・モビリティの変革を支援していますが、単にプロジェクトをデリバリーするということにとどまらず、私たちがイニシアチブを発揮することが重要だと感じます。これによりクライアントだけでなく、他チームや社会・産業をけん引することにつながるからです。急速な変化の中で、クライアント企業の多くが答えなき新しい道を切り開く苦労を日々重ねています。私たちコンサルタントはクライアントからの依頼で動くというパッシブなマインドではなく、自らが主体的に取り組みを推進するイニシアチブマインドや経験を有し、クライアントと同じ意識で伴走することが必要だと思います。私自身もNew business CoEを立ち上げた際、組織や上司からの指示を受けたわけではなく、このようなチームが必要だと考え、周りを巻き込みながらゼロからチームを作り上げました。この経験と苦労が、コンサルティングスキルにとどまらない、物事を前へと動かすイニシアチブスキルとして私を支えています。私自身がチャレンジする機会を得られたように、チームメンバーのチャレンジもサポートし、イニシアチブを発揮できるチーム作りを意識しています。
金子:
私が担当しているモビリティライフサイクルGXの取り組みは、PwCコンサルティングの自動車やサステナビリティトランスフォーメーション(SX)、Strategy&などの他部門と密に連携しながら推進しています。加えて、PwC Japan有限責任監査法人やPwCアドバイザリーなどPwC Japanグループ間でも連携し、より広範かつ深い支援を実現しています。こうした連携を効果的に進めるため、自動車・モビリティのGX領域を対象とした連携の枠組みを設計し、クライアントごとのプロジェクトや対応テーマの状況の「見える化」を図っています。これにより市場全体の課題を捉え、各チームが協業すべき領域を特定・議論することで連携がよりスムーズにできるように心がけています。このようにグループ全体の総合力を生かしてクライアントにより高い価値を提供しています。また、GXの取り組みを拡大し、社会全体での推進を支援するとともに、業界の発展に貢献するため、セミナー講師や専門書の執筆など多様な外部発信を通じて、知見や実践事例の共有にも努めています。
河合:
エネルギーGX領域においても、社会課題の解決と産業横断の連携を両立させることが不可欠です。自動車会社出身で、事業会社で新しいことを生み出す難しさや大変さを経験している私自身の強みを生かし、絵に描いた餅ではなく「実現可能な変革」を提言できるコンサルタントとして、社会変革を実現していきたいと考えています。また、New business CoEの特徴である多様なステークホルダーをつなぐ「産業横断のオーケストレーター」として、エネルギーGX領域における変革をリードすることを目指します。社会課題の解決に本気で取り組み、モビリティ×エネルギー領域における未来をクライアントとともに創っていきたいです。
小河:
私はNew business CoEに参画して、クライアントワーク以外の活動にもとても力を入れていることに驚きました。マネジメント層が週次で行っている会議では、組織に対する気付き・課題とその施策が活発に議論されていて、その多くは、提案者が若手社員も巻き込みながら実行しています。忙しい日々でもこのような活動が活発なのは、自発的な挑戦を応援する文化が非常に強く根付いているからだと思います。
さらに今年度からは、若手社員にもイニシアチブマインドを持って主体的に考え、提案し、行動してほしいという思いから、挑戦を応援しサポートする体制を整えています。早速、入社4年目の社員が新入社員育成に関するイニシアチブを立ち上げており、本人にとっても周りにとっても、さらなる成長の機会となるだろうと思っています。
細井:
チームの成長には、メンバーそれぞれが自己実現したいことと、チームが進むべきベクトルとを合わせることが肝要だと考えています。New business CoEでは、自らが積極的にテーマを創出・推進するイニシアチブが不可欠です。新しいキャリア形成にチャレンジし、ともに新しい自動車・モビリティ社会の実現を進めたいと考えている方と一緒に仕事ができればと思います。
IX-SBX New business CoE ディレクター 細井 裕介
自動車メーカー、日系コンサルティングファームなどを経て、現職。
2021年にNew business CoEを立ち上げ、CoEリーダーを務める。
SDV事業管理、AIエージェント、データ利活用などのモビリティDXからBEV・カーボンニュートラルなどのモビリティGXまで広く自動車・モビリティの新領域を支援。スマートモビリティ総合研究所のGX & Ecosystemプログラムディレクターも務める。
IX-SBX New business CoE シニアマネージャー 金子 多希
自動車メーカー、外資系コンサルティングファームを経て現職。
近年は主に自動車業界のカーボンニュートラル(CN)、リソースサーキュレーション(RC)、LCAに関するコンサルティングに従事。
スマートモビリティ総合研究所のCN・RC・LCAテーマリーダーも務める。
IX-SBX New business CoE マネージャー 小河 絵里香
日系コンサルティング・シンクタンクにて、自動車業界を中心に、民間企業や業界団体などの戦略策定や市場分析に携わり、2024年より現職。現在は特に自動車業界のカーボンニュートラル・電動化に関するテーマでのコンサルティングを行う。
IX-SBX New business CoE マネージャー 河合 祐耶
自動車メーカー、外資系コンサルティングファームを経て現職。
民間企業や政府向けに、市場調査や戦略策定など幅広いプロジェクトに従事。
現在は、自動車業界を中心に、バッテリー・エネルギーに関するテーマでのコンサルティングを行う。
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