Iori T. マネージャー
日系のSIer(システムインテグレーター)に就職し、金融機関のクライアント向けのサービス提供を中心にインフラエンジニアとして働いていました。その後は社会人大学院に通いながら、社内公募制度を利用した経営企画部への異動を経て、2016年にPwCコンサルティングに転職しました。
Keisuke M. マネージャー
日系のSIerでのシステムエンジニアとしてキャリアをスタートし、証券会社のクライアントのシステム開発に携わったあと、日系のコンサルティングファームを経て、2016年にPwCコンサルティングに転職しました。
Hikari S. シニアマネージャー
日系のSIerで、銀行のクライアント向けに要件定義から保守運用工程までの開発を担当していました。また、自社のパッケージシステムの導入提案や、プロジェクトマネジメントにも携わった後、2015年にPwCコンサルティングに転職しました。
Shinya K. シニアマネージャー
前職は日系のSIerで、官公庁向けのシステムエンジニアとして、システム開発やマネジメント関連の業務に従事していました。その後、2015年にPwCコンサルティングに転職しました。
(インタビュアー)Mari Y. シニアマネージャー:SIerからコンサルティングファームにキャリアチェンジされた理由を教えてください。
Shinya K.:システムエンジニアは基本的に「要求されたモノを作る人」になりますが、「何のために、どういったモノを作るのか」といった「作るモノを考える人」になりたいという気持ちが自分の中にありました。SIerでもそういった仕事に携わることはできなくはないのですが、企業のCxOの方々と議論をして、経営課題、社会課題といったものを解決するために何をすべきなのかを考えていくには、コンサルタントという職種がよりマッチすると考え、転職しました。
Keisuke M.:私もシステムエンジニアとして、上流の工程で定まった要件に従ってシステムを作るのがメインの業務になる中で、構想策定、要件定義といった上流の工程から関わり、良いモノを作っていきたいという気持ちが強くなっていきました。クライアントとSIerの間にあるギャップを埋めていく仕事が必要だと感じました。
Iori T.:インフラエンジニアをしていた頃は、システムの構築、運用業務が中心で、クライアントの経営上の大きな構想策定や意思決定に関与する機会がありませんでした。よりビジネスの全体像が理解できるようになりたいと思い異動した経営企画部では、事業分析や課題定義に関わる機会は得られたものの、解決に向けてどのようにアプローチをすれば良いか分からず、うまく取り組めないことがありました。社内異動を通じて経験の幅を広げられたように、社外に飛び出すことで自身の知見やキャリアの幅を広げたいと考えました。
Mari Y.:以前、SIerの花形と言えば大規模プロジェクトのプロジェクトマネージャーでしたが、昨今は開発の民主化が進み、非IT事業会社が自ら開発に取り組むことでSIerの牙城が崩されてきているように感じます。その流れを汲んで、よりビジネスの現場にいるクライアントに寄り添った業務に携わりたいといった想いがある方も、コンサルティングファームを目指されていますね。
Mari Y.:視点を高く持ち、キャリアの幅を広げていきたい、という想いが皆さんに共通していますね。PwCコンサルティングに入社してどういったプロジェクトを経験されましたか。
Hikari S.:主に大規模基幹系システム開発プロジェクトの推進支援に携わってきました。PwCコンサルティングでのリーディングプラクティスを組み合わせて、クライアントにプロジェクトの進め方を提案していける点が前職と大きく違うと感じています。また、システム更改等に伴うコンティンジェンシープランの策定等、SIerでは経験できなかった領域を経験できており、幅が広がったと感じています。
Keisuke M.:前職の経験を活かしPwCコンサルティングでも証券会社のシステム開発関連プロジェクトをメインに担当してきました。システムエンジニアとしての知見を活用しながら、プロジェクトを通して証券業務や規制の知見を増やし、プロセス改善や要件定義、データ分析などの上流工程にも携わってきました。
Iori T.:クライアントの経営課題にアプローチしていく、変革を手助けするといった実感が持てる、IT部門の経営計画の策定といったプロジェクトにも携わることができています。
Shinya K.:まず大規模システム開発プロジェクトのPMOとして、前職のIT知見を活かしながら、コンサルタントとしての動き方、コミュニケーションを磨きました。
その後はコンサルタントのベーススキルと、IT知見のシナジーを活かし、システム全体アーキテクチャの検討やチャットボットなどのエマージングテクノロジーの導入、CRM/ERPパッケージの導入といった難易度の高いDXプロジェクトに携わることが多くなりました。
Mari Y.:プロジェクトを通して知見の幅を広げ新しいスキルを身に着け、ご自身のキャリアの幅を広げることができる経験を積まれていますね。現在でもSIerの経験が活かされるような機会はありますか。
Keisuke M.:システム開発プロジェクトやツール開発時のWBSの作成や工数の見積などを担当するとき、より具体的なイメージを持って作業ができます。実際に作っていた感覚を基に、それぞれのタスクにどれくらいの期間・工数がかかるか肌感覚を持って取り掛かることができるため、フィージビリティが高いアウトプットを作ることができていると思います。
Shinya K.:「要件定義工程では、どのレベルまで要件を確定しておけば手戻りがないのか」といったSIerとしての経験に基づく示唆を出せることは強みだと実感します。
Hikari S.:システム開発におけるプロジェクトの難所をリアルに理解しているため、事前にリスクを抽出し、対策を講じるといったアクションが取れますね。
また、SIerの多くはプロジェクト型組織の働き方に慣れているため、コンサルティングファームのワークスタイルにも馴染みやすいと思います。
Mari Y.:お話を聞いていると、コンサルティングファームに入ってからも、SIerの頃に培ったIT知見を求められる場面は意外に多いですね。
Iori T.:IT・デジタルは新規事業や課題解決の道具としてビジネスと切り離せない関係になっています。市場の変化やスピードに対応するためにIT・デジタルを使いこなすことがIT部門に限らずビジネスサイド、コーポレートなど全社的に求められており、各社がDXに取り組まれているという背景から、SIerでの知見を活かす機会は増えています。
Keisuke M.:最近はDX関連のプロジェクトなどでデータ分析を担当する機会も増えており、大量データを扱うためにツール等の活用が必要になります。このような場面でもSIerとしてのデータ分析ツール構築経験などが活きると思います。
Mari Y.:PwCコンサルティングへの入社前とイメージが違ったことはありますか。
Shinya K.:コンサルティングファームというとスペシャリストが集まっていて、事業会社以上に個の力が求められるイメージでした。実際にPwCコンサルティングでも一人ひとりがスペシャリストであることが求められていますが、個を大事にしつつも、それぞれの専門性を組み合わせることでシナジーを生み出し、「チームとしてクライアントにサービスを提供」していることもいい意味でのギャップでした。
Hikari S.:入社前にはイメージしていなかったのですが、プロジェクト内のコミュニケーションを円滑にすることや、クライアントのディスカッションパートナーになることも、クライアントに価値を感じていただけるコンサルタントの役割だと気づきました。私たちがクライアントから与えられた問いに対する答えを出すのではなく、一緒に答えを作り上げていくことが求められていると感じます。
Mari Y.:オンボーディング制度について教えてください。
Hikari S.:コンサルタント未経験の方は、まずロジカルシンキングや資料作成などのコアコンサルティングスキルを学ぶ研修の期間があります。加えてFS(金融サービス事業部)内でも独自の研修を実施しているので、未経験の方でもコンサルタントの素地をしっかり身につけることができます。
また、「PwC Professional」という、PwCのグローバルネットワーク共通であるべき行動特性を整理したフレームワークがあり、自身の成長プランを考えやすいと思います。
Mari Y.:自分の持つスキルや、希望を考慮した上でプロジェクトのアサインをしており、中長期的な目線で成長を考える人材育成の仕組みになっていると思います。自身の希望するキャリアが実現したアサインの経験があれば教えてください。
Iori T.:「組織系のプロジェクトに携わりたい」と継続して社内に発信していたところ、IT中期計画を検討するプロジェクトにアサインされる形で組織の検討に関与することができました。すべての希望が実現するわけではないですが、アサインの際に自分の希望が考慮されている実感があります。
Keisuke M.:SIerの場合、大規模プロジェクトにアサインされると長期アサインとなることが多く、自分のキャリアプランと違っても、アサイン変更の希望を出せないケースもあると思いますが、PwCコンサルティングではキャリアコーチと面談して希望を伝えることで、自分のキャリアプランに適したアサインを相談し、実現に向けて動いてもらえる制度があります。
Shinya K.:プロジェクト外の社内活動を通して、自身の専門領域を広げる機会があるのはPwCコンサルティングならではの魅力だと思います。所属しているInsuranceチームでは、プロジェクト外で有志が集まって、興味がある領域についてのレポートを作成するといった活動をしています。
Mari Y.:パートナーも多忙な中しっかり時間をとって定期的に1on1ミーティングを実施してくれますね。
Iori T.:1on1ミーティング自体は今では一般的に広がり、SIerでも実施していますが、PwCコンサルティングではパートナーやキャリアコーチからネクストアクションを明確化するための示唆をもらえることが多く、特に有意義な場になっています。チームリーダーやキャリアコーチなど、制度上の相談相手が複数いるという点も、一人で悩みを抱えない環境に繋がっていると思います。また、上司に相談しづらいことであれば、スタッフ層のインターナショナルなコミュニティで相談もできるので、心理的安全性を担保する役割を担っていますね。
Keisuke M.:SIerの場合は担当するクライアントのことを熟知し、クライアントが実現したい姿に対して、高品質なシステムを作っていくということが求められるため、成長のために自身が身に付けるべきスキルがある意味クライアントマターで決まる側面がありました。一方で、コンサルティングファームではクライアントが実現したい姿を一緒に描くことから求められるため、身に付けたスキルを活かすという点からも、人材育成に関する考え方が異なると理解しています。
Shinya K.:プロジェクトでのパフォーマンスだけでなく個々の成長にもフォーカスした評価制度となっている点も特長ですね。「自分がどう成長したいか、成長して身に着けた力をどのようにファームに活かせるか」という考え方がベースとなっており、これまで経験した事業会社との違いを感じます。
Mari Y.:PwCの強みのひとつはグローバルネットワークを有している点だと思います。どういったケースでグローバルネットワークを活用しているか教えてください。
Shinya K.:あるシステムの導入について、日本では導入事例がなかったのですが、PwCの米国やシンガポールのファームがナレッジを持っていることが社内の有識者を通じて分かりましたので、クライアントに事例を提供することができました。
Hikari S.:PwCの米国、中国のファームと連携し、プロジェクトマネジメントに関するソリューション開発や、ナレッジ整理といった活動に携わりました。グローバルのファームと協業する際にも組織間の垣根がほとんどなく、日本のファームのメンバーとコミュニケーションするように自然に活動ができました。その他にも、プロジェクト以外の社内活動で、海外の先進事例を集めてきて紹介する、といった活動も行ったことがあります。
Mari Y.:最後に、この記事をお読みになる方に向けてメッセージをお願いします。
Iori T.:PwCコンサルティングに入社してから、クライアントの重要課題に寄り添い、伴走できる仕事ができ、非常にやりがいを感じています。PwCにはグローバルで蓄積した知見があります。豊富な知見を駆使して、クライアントの難しい課題に粘り強く取り組んでいくことに魅力を感じる方とぜひ一緒に働きたいと思っています。
Shinya K.:PwCコンサルティングには、個を活かしながら専門性を伸ばすことができ、さらに個が集まってコラボレーションしながら価値を出せる環境が揃っています。
ご自身が置かれている環境の中で、やりたいことができていないと感じている方や、今よりもっと自分を成長させたい、知見を広げて経営課題の解決や社会にインパクトを与えるような仕事がしたい、そういった想いがある方はぜひPwCコンサルティングに入社していただきたいです。
Keisuke M.:DX化が進む時代になり、システム知見を求められるプロジェクトやクライアントが増えており、SIer出身の方が活躍できる機会も非常に増えていると感じています。PwCコンサルティングにはさまざまなことにチャレンジできる環境があるため、もっと良いモノを作りたい、社会をよりよくしたいと思っている方にはぜひ入社していただきたいです。
Hikari S.:ゴールを考えること、道なき道を考えることを楽しめる方と一緒に働きたいと思っています。