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戦略コンサルティング部門に新設されたX-Value&Strategy(以下、XVS)。トランスフォーメーションストラテジー(TS)、X-Value & Transformation(X-VT)、テクノロジーストラテジー(TCS)の3つのチームを統合して設立されたXVSは何を目指すのか。クライアントへの提供価値や、コンサルティング業界内での差別化について、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)パートナーの池田和明と久木田光明が語りました。
登場者
PwCコンサルティング合同会社 パートナー
池田和明
PwCコンサルティング合同会社 パートナー
久木田光明
(左から)久木田 光明、池田 和明
池田:
XVSの事業ドメインは、3つの円からなるベン図で示すことができます。1つ目がストラテジー、2つ目はデジタル、3つ目がファイナンス(M&A)です。この3つの円それぞれ、そして複数の円が重なる部分で、私たちXVSはコンサルティングサービスを展開していきます。近年はこの重なる部分の面積が増えていると考えています。
XVSはトランスフォーメーションストラテジー(TS)、X-Value & Transformation (X-VT)、テクノロジーストラテジー(TCS)の各チームを起源としており、それぞれはコアとなる事業領域を持ちつつも、重なる部分もありました。この重なる領域が今後は広がっていくことを踏まえると、ワンチームとなって連携することで、クライアントへの提供価値が高まると考えています。クライアントの個別の課題ではなく、それらを総合したトップレベルの課題を解決するために、複数の専門性を兼ね備えたチームとして組成しました。
久木田:
3つの領域の話がありましたが、従来のストラテジー領域だけではなく、デジタルおよびM&Aの領域は、現在の経営を語る上でなくてはならない要素です。PwCコンサルティングの中で、今までのストラテジーコンサルティングに求められている事業ドメインよりも幅広い領域で活動し、ある意味PwCグループが掲げるCommunity of Solvers(多様な専門家による“協働”)の中心的な存在、オーケストレイターとしての役割を担うことを目的としてXVSは創設されています。
XVSはストラテジーコンサルティングの中で約220名という最大規模のチームになりました。クライアントの課題解決をより踏み込んで実現できる組織が誕生したと考えています。
池田:
PwCネットワーク内には、それぞれ個別にサービスを提供しているチームが存在します。そしてそれは多岐にわたります。例えば、ストラテジー、デジタル、M&AなどのサービスはPwCネットワークの中の他のチームでも提供しているわけですね。ではなぜXVSでそれらを重ね合わせてやっていくのか。それは先ほど久木田さんが話されたとおり、クライアントのために、Community of Solversを体現する存在となるためです。
久木田:
最近、特に感じていることがあります。私たちが提供するサービスやチームそのもののあり方について、クライアントは何か新しいものを求めているのではないか、ということです。伝統的なストラテジーファンクションとしての優位性を維持する必要がある一方で、変化する社会や経営環境に合わせて、私たちも多様な価値をしっかり掛け合わせながら、戦略の立案から実行までやり通すことができる力が求められていると強く思います。
私はよく、「ビヨンドコンサルタント」「ビヨンドストラテジー」というテーマで以前から議論し、当然そのような思いを持ちながら活動してきました。そしてXVSを設立したことで、私たち自身が持つ多様な価値を掛け合わせ、クライアントが求めるものをより具体的に提供していくことが可能になったと思います。
池田:
クライアントが抱えている複雑な課題を解決するためには、単一のケイパビリティだけでは足りない。それらを組み合わせて提供していく必要があります。XVSはその最先端を行くチームでありたい。言い換えれば、PwCネットワーク全体が持っているケイパビリティのエッセンスを抽出して、その優れた部分を取り込んだチームになっていきたいです。今の時点で100%できている訳ではありませんが、今後1、2年で実現できると思っています。
クライアントの経営層の方々が抱えている課題を解決するチームである私たちには、経営アジェンダそのものを設定することからサポートすることまで求められています。そしてアジェンダに挙がった変革を支援します。その過程でPwCネットワークのケイパビリティを活用して、変革の実現を確実なものとします。
久木田:
個人的にも経営アジェンダをセットすることは意識しています。例えば戦略ファームの場合、どちらかというと与えられたアジェンダに対して解決策を導く点に切れ味があるわけですよね。ただ、今の世の中は既にある問いに対する答えはある程度コモディティ化していますし、クライアントにもコンサルタントを凌駕するような専門性や知識を有する方が大勢います。そうした環境のなか、経営アジェンダそのものを設定する、アジェンダシェイパーのような役割はすごく大事だと感じます。
アジェンダを設定することは、問題を解決するというアプローチとは異なり、より広い視点が求められます。今、世の中がどう動いていて、クライアントにとって何が問題なのか。私たちはそのようなポイントを俯瞰して見る力を持って活動していきます。
PwCコンサルティング合同会社・パートナー 池田和明
PwCコンサルティング合同会社・パートナー 久木田光明
池田:
私たちがどのようなチームなのかを語る上では、競合との違いについても触れなければなりません。例えば、戦略ファームはPwCネットワークのような多様かつ広範なケイパビリティを持っているわけではなくて、先ほど久木田さんが言ったように、比較的フォーカスした特定の領域に長けているわけですよね。私たちXVSの強みとしては、自身の戦略コンサルティング能力に加えて、異なる領域のケイパビリティを持ち合わせており、かつPwCネットワークの力を活用できるという立ち位置にいます。その点がそもそも戦略ファームと異なると考えています。
他の総合ファームとの違いは、PwCの中に流れているDNAみたいなところですね。これは長年変わっていなくて、XVSの価値の根底を支える強みだと思っています。そのDNAとはプロフェッショナル同士のミューチャルリスペクト。お互いに尊重し、かつ切磋琢磨しながらクライアントのために連携していく、ということです。これが強く根付いているからこそ、私たちのチームは機能していると思っています。
久木田:
PwC コンサルティングの採用動画である「14 days at PwC Consulting」のような局面というのは、やはり実際によくあるんですよね。14日間でPwCのネットワークを駆使してクライアントの課題解決に向けた提案をする。かっこよく見せている部分は当然ありますが、私たちが取り扱うテーマ自体がとても多様なので、やはり他部門と連携するプロジェクトがすごく多いです。
私自身、連携のしやすさは常に感じていますし、それを感じられる案件が比較的多いのが、このXVSの特徴だと思います。自分の後ろにすごくたくさんのサポートがあり、自分ができることが10だったとしても、たくさんのプロフェッショナルがいることで50や100といったことが実現できるポテンシャルがあるというところが、結果的に他社との差別化につながると思っています。
池田:
PwCネットワーク内で連携する前提として、やはり自分たちがプロフェッショナルとして、相手のチームにとって価値ある存在であり続ける必要があります。ギブアンドテイクの関係が常に成立していないと、本当のコラボレーションは実現できない。だから、厳しさも求められる。自分や自分のチームの価値を考え、常に自己変革するチームであることが必要です。
久木田:
価値を発揮しやすい仕組みづくりとして、XVSでは「Growth & Ecosystem」「Digital Strategy」「Transformation Design」「Strategic Finance」「M&A Transformation」の5つのケイパビリティグループを設置しました。マネージャー以上のメンバーがここに属し、それぞれのテーマの専門家としてプロジェクトをリードすると同時に、それぞれの知見を高め、サービスの品質を磨いていきます。XVS全体で見ると多岐にわたるテーマを扱いますが、一人ひとりが専門性を持つことで、広さと深さの両立をすることができています。
池田:
コンサルティングという仕事は、本質的には楽しい仕事です。メンバーが与えられた仕事を、言われたとおりにやるだけではなく、それぞれが自ら仕事を開発し、工夫して、楽しくできるチームにしたい。それが結局クライアントバリューにつながると考えているので、まずはチームのメンバー全員がそう感じられる環境にしたいと思います。
久木田:
まずは、PwCの中で私たちに求められている役割を体現し、実行するチームになるということが大事だと思います。具体的には先ほどお話ししたように、連携することや、Community of Solversであること、お互いがリスペクトしながら成長していくというところです。PwC JapanグループやPwCコンサルティングのあらゆる特徴や強みを、XVS自身が体現してリードしていくことはとても重要だと思っています。
池田:
そうですね。私たちを取り巻く環境が変化していくことに伴って、私たち自身も常に自己革新していく必要があります。イノベーティブなオファリングをクライアントに提供できるようになっていきたいですね。
例えばデジタルテクノロジーを活用した新しい事業やビジネスモデルを企画し、その事業を立ち上げて、かつ成長を加速するためにM&Aを梃子にする。これらの局面を通じて一貫した支援をXVSとして提供したいと考えています。クライアントからの信頼を着実に積み上げながら、バリューの大きなプロジェクトに多く取り組んでいきましょう。