キャリアストーリー

K. O. マーケット部 マネージャー

プロの力を連携させて
エネルギー業界を
より良い方向へ変えていく

K. O.
マーケット部
マネージャー
2021年11月 中途入社

転職の理由は?

世の中の急激な変化に
エネルギー業界が適応していくために

新卒で入社したエネルギー関連企業に、約14年勤めました。最初は産業向けのエネルギー営業支援業務に携わり、その後、企業派遣という形で大学院に入学し、MBAを取得。卒業後は、念願だった原料調達の業務を担当しました。その間に出産を経験し、2度目の育児休暇から復帰後は、海外事業部に異動。海外の再生可能エネルギー事業などに投資する部署に所属していました。

順調にキャリアアップしているという実感はありましたが、「本当にこの会社だけでいいのか」「別の場所でステップアップしていく生き方もあるのではないか」と、30歳を過ぎた頃から、折に触れて考えるようになりました。

転職を決意したのは、社会の急激な変化に危機感を覚えたからです。脱炭素が叫ばれる昨今、エネルギー関連企業でも従来のビジネスモデルからの変革が求められています。会社も業界も変わらなければいけません。時代の変化はめまぐるしく、スピード感をもってやり遂げるには、社内に不足するリソースは、企業の課題や目的に沿った形で外部のプロフェッショナルを活用する必要があるのではないか。その際、プロフェッショナルファームにエネルギー業界の課題を深く知る者がいる方が、双方が同じ方向を向いて、必要な変化を促進することができるのではないかと思い至りました。

「社会の重要な課題解決に取り組むプロフェッショナルとともにエネルギー業界をより良い方向へ変えていくために、私自身もプロフェッショナルファームに身を置こう」。そう考え、外に出ることを選んだのです。

PwC Japan合同会社を選んだ理由は?

PwC特有のマーケット部の
仕事に興味を抱いて入社

私が志望した職種はコンサルタントではなく、事業会社とプロフェッショナルファームをつなぐ橋渡しのような存在でした。事業会社に長く勤めたからこそ、業界についての深い知識や知見がある。この強みを活かし、コンサルタントやディールアドバイザー、税理士、会計士、弁護士といった方々と協働すれば、業界に大きなインパクトを与えられると考えたのです。

そんな希望どおりの仕事ができるポジションが、PwC Japan合同会社にありました。マーケット部Clients & Industriesと呼ばれるチームです。PwC Japanグループに所属する各法人を取りまとめて横連携を図り、クライアントに提供する価値を最大化する。そして、その価値を市場に認知してもらう。そういった役割を担います。この職種は、PwCネットワークでは、「Industry driver」または「Client driver」と呼ばれます。一般的には、「マーケター」と呼ばれる職能と思っていただければよいかと思います。

1つの法人だけではカバーしきれないことも、組織の枠を超えて協力することで、クライアントが抱える本質的な課題にもアプローチできる。そのための議論の場や仕組みをつくるのがマーケット部Clients & Industriesの仕事です。このPwCならではの職種と組織体制に惹かれ、入社を志望しました。

現在の仕事は?

前職での経験を強みに
エネルギー業界の課題解決に貢献

PwC Japanグループの特徴の1つとして、業種別に部門を組織している点が挙げられます。特定の業種に継続的に関与することで、所属するメンバーがビジネスの知見を蓄積していくことが狙いです。マーケット部においても然りで、業種ごとに担当者が振り分けられています。私はエネルギー業界を担当するマーケターとして、ニーズの把握や市場調査、横連携のためのチーム組成、グローバルでの連携業務などに取り組んでいます。

マーケターの仕事は、自分次第でいかようにでも広げられるものです。私の場合、担当する業界の事業に対する理解があるのが強みなので、クライアント目線のインサイトを発信したり、最近では前職の経験に基づいた意見を求められたりすることもあります。エネルギー業界を「中から変える」のではなく、「外から変える力になりたい」という強い思いをもって転職しただけに、業界や企業の変革に併走していく仕事に関わることができ、大きなやりがいを感じています。

PwCカルチャーを感じるのは?

「さん」付けで呼び合い
フラットな関係性で協働する環境

入社して驚いたのは組織のあり方です。人数の多い組織ではありますが、いわゆるトップダウン方式ではなく、誰もが対等な関係にあり、互いに協力していくことが組織のカルチャーとして浸透しているのです。

些細なことですが、職階の上下に関係なく「さん」付けで呼び合い、メールやチャットでも「さん」付けでやりとりをするカルチャーにはとても好感がもてました。お互いを尊重しているのでコミュニケーションもとりやすい。おかげで大きな不安や悩みをもつことなく、人や環境に馴染めたように思います。

ただ、Clients & Industriesの仕事はグループ内のPwC Japanグループの各法人の方々と関わることの方が多く、私が所属するマーケット部内での横のつながりを持つ機会はそれほど多くはないという一面もあります。そこで、これまでに少しでも関わった方とは積極的に連絡を取り合い、コミュニケーションをとるようにしています。といっても堅苦しいものでなく、30分ほどリモートで気軽に雑談をするもので、「コーヒーチャット」と呼んでいます。毎月決めた曜日の午後3時をその時間帯に当て、お互いの理解を深めています。

今後、チャレンジしたいことは?

次世代エネルギーの水素をテーマに
業界横断の連携を図っていく

近年、エネルギーに関わる事業者が増え、業界の垣根がなくなりつつあります。それに伴い、PwC Japanグループが関わるクライアントも従来のエネルギー関連企業だけにとどまらず、幅広い視野で見ていく必要が出てきました。私たちマーケターも業界を超えて連携していくことが求められており、これまで以上にパワーを要することになるでしょう。

そうした状況の中で私が自主的に取り組んでいるのが「水素」の分野です。次世代のエネルギーとして期待されているテーマに関して準備を進めておこうと、業界横断のビジネスにつながるように情報収集したり、各法人のプロフェッショナルたちに声を掛けて話し合える場をつくったりするなど、地道な活動を続けています。

いろいろな人を巻き込みながら、水素社会を実現するための動きを止めないようにする。これもまたエネルギー業界をより良い方向へ変えていくアクションの1つだと考えています。

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