デジタルを活用し、次世代サプライチェーンマネジメントの実現へ

感銘を受けたコンサルタントのプロフェッショナリズム

大学卒業後、外資系電子部品メーカーへ入社しました。入社後は、SCM(サプライチェーンマネジメント)の部門で、国内外拠点の需給計画や設備投資計画の立案、S&OPプロセス導入などを経験しました。

入社して2年目、社内のS&OP導入プロジェクトに参画した際に、あるコンサルティングファームと協業することになりました。当時、彼らのプロジェクト遂行能力の高さや知見の深さにとても衝撃を受けたのを覚えています。また、実際に社内のオペレーションが変革していく様子を最前線で体感し、「課題を抱える企業にここまでの価値を提供できる仕事なのか」と感動し、コンサルタントという職業に興味を持ち始めました。

コンサルタントとしてのスキルを総動員

PwC入社後は、SCM領域の業務・システム要件整理やコスト削減などのプロジェクトを複数経験。

直近では、半導体関連メーカーのクライアントに対し、サプライチェーン全体でのオペレーション改革支援を行っていました。アジアや欧米を中心に複数拠点を持つクライアントで、グローバル共通でのソリューションを作り上げるため、欧州のPwCメンバーと共同でご支援をしていました。

グローバル案件は、異なる言語や文化、考え方を持つ方々に対して、どう納得してもらうかというコミュニケーション上の難しさだけでなく、単純に折衝先が増えるという側面があります。そこに時差の問題も加わると、限られた時間の中で関係者を巻き込み、手戻りなく迅速に意思決定していく必要があります。

私は英語のネイティブスピーカーではないので、言語の壁もあり、初めは精神的にも体力的にもタフな日々が続きました。コンサルタントとして求められるスキルを総動員させながら、毎日走り抜けていたような感覚です。

一方で、国を跨いで自分たちの提案が受け入れてもらえた瞬間は、何にも代え難い嬉しさがあります。「グローバル規模での改革をサポートできている」というスケール感も、やりがいの源泉となっていました。

グローバル案件を通して得られる成長のチャンス

また、個人のケイパビリティ向上という観点でも、グローバル案件だからこそ得られるものは多いです。日本語以外の言語スキルが鍛えられるのはもちろんのこと、プロジェクトマネジメントに関する新たな学びが日々ありました。

PwCとしてのコンサルティングスタイルにも、国によって色があります。協業していた欧州のPwCは、「標準化」を強力に推し進めるスタイル。個別最適よりも、整理・体系化された、ある種パッケージライクなソリューションを提供することを重視します。日本は比較的、個々の事業環境や商慣習に寄り添う傾向がありますが、それとは異なる彼らのやり方も、品質担保の観点で有効な側面があると実感し、貴重な経験になったと感じます。

PwCには、Global MobilityというPwCの海外法人に赴任できる制度があります。誰でも手を上げることができる制度ですが、プロジェクトを通じて海外に人脈ができると、よりチャンスを掴みやすくなると思います。私自身、プロジェクトで一緒に仕事をしたジョブマネージャーから、「Global Mobilityでこちらのオフィスに来ないか」と声をかけて頂きました。

グローバル案件はハードな側面がある分、成長のチャンスが豊富にあります。「グローバル案件に携わりたい」という強い気持ちがある方であれば、是非チャレンジしてもらいたいです。

「SCM×デジタル」を強みに、次世代SCMに貢献したい

「コンサルタントとしての原動力は何か」と考えると、SCM領域に携わっていた事業会社時代の課題意識が根底にあります。引き続きサプライチェーンを主軸として、業界・国内外を問わず、また上流から下流まで幅広く携わりながら、今後は特に「SCM×デジタル」をテーマに経験を積んでいきたいです。

企業のDX化ニーズが急増している昨今、コンサルティング業界でもDX案件の割合が非常に大きいです。私は特にITやデジタルなどのバックグラウンドがある訳ではありませんが、プロジェクトをきっかけに勉強を重ね、機械学習や生成AIなど、SCMへのNew-technology活用に関する知見を深めてきました。

そして現在、プロジェクト活動の傍ら、Sol Dev*活動として、デジタルツールを用いた次世代SCMソリューションの開発に携わっています。この活動を皮切りに、End to EndでのSCM最適化、さらに地政学リスクやSDGsなどの社会課題への対応など、複雑化・多様化していくサプライチェーンの課題に対して、デジタルを活用した高付加価値なソリューション提供に貢献していきたいと考えています。

*SolDev:Solution Development。クライアントへ提供する新サービスを開発すること

このように、前職での経験と、デジタルという新しい要素を組み合わせたキャリアプランが見えてきたのは、多くのチャンスを提供してくれるPwCの環境・カルチャーのお陰だと感じています。グローバルネットワークを活かした働き方も多数用意されていますから、成長を実感しながら、多彩で柔軟なキャリアプランを模索したい方々にとって、PwCはとても魅力的な環境だと思います。

ぜひ、私たちと共に新たな挑戦をしてみてください。

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