アドバイザーとしてSDGsに携わる意義とは?

SDGs、ESG、サステナビリティといったキーワードが示すように、企業活動において環境や社会への貢献度が重要視される時代になりました。PwCアドバイザリーは再生可能エネルギー事業に係る支援や、ESGの収益化に向けた支援を幅広く手掛けており、SDGs領域に積極的に参画しています。PwCアドバイザリーにおいてSDGsに関連する業務に従事している3人に、この仕事のやりがいについて聞きました。

A.N.
Infrastructure & Urban Renewalチーム。海外留学経験からインフラビジネスに興味を持つようになり、商社にて海外の発電事業を担当後、PwCアドバイザリーに入社。主に民間企業に対する再生可能エネルギーや脱炭素に関するファイナンス支援や事業戦略支援に従事。

Y.N.
Valuation & Modelingチーム。PwCアドバイザリーの事業スケールやグローバルなネットワーク、世界への影響力に魅力を感じて入社。ESG関連イニシアチブの収益化支援、ESG情報開示支援などに従事。

S.K.
Infrastructure & Urban Renewalチーム。M&A関連のアドバイザリー業務を担当する中で、環境や社会の価値によって今後の企業経営のあり方は大きく変化していくと考え、本人の希望によりSDGs関連の業務に参画。現在は資源循環ビジネス参入の戦略立案および実行プロジェクト、風力発電関連のアドバイザリー業務に携わっている。

SDGsの今後のあり方を創り出す。それがこの仕事の使命

S.K.
私たち3人はそれぞれがSDGsに関連する業務に従事していますが、「SDGsの課題解決」と一口に言っても、その多くは1つの企業や自治体の取り組みによって完結するものではありません。それがこの仕事の肝であり、難しいところでもありますよね。

A.N.
その通りです。多くの企業や団体を巻き込んで進めていかなくてはなりません。

S.K.
その点、PwCアドバイザリーはM&Aや官民連携といった領域でサービスを提供しているファームですので、異なるステークホルダーを結び付けて新しい価値を創造していくことができ、その難しさに対して大きな強みがあると思います。

Y.N.
「新しい価値を創造する」という点で言えば、企業の新しい価値基準を創造することもアドバイザリー業務として支援できることの1つですよね。これまでは企業の価値を「利益」ではかる傾向が強かったと思いますが、サステナビリティが重視されるようになった今の時代は、「社会への貢献度」という指標も必要になってきます。この2つは相反するものではなく、むしろ補完関係にあるので、そこにアドバイザーとして貢献できるのは、強みだと思います。

A.N.
確かにそうですね。特に日本は海外に比べてまだまだサステナビリティへの理解度が低く、「サステナビリティ事業に取り組もう!」と意気込んでも、まずは何から始めるべきか、目的は何なのかと言った根本的なところでつまずいてしまうことも多いように感じます。その点において、グローバルネットワークに強みを持つPwCアドバイザリーは各国の先進的な事例や取り組みに基づき、広い視野に立って企業を支援することができます。

Y.N.
「これからの時代はサステナビリティが大切ですよ」ではなく、「今はもうサステナビリティが当たり前の時代です」という一歩先の視点から、アドバイザーとしての役割を果たすことができますよね。日本全体のサステナビリティ施策を促進するという意味でも、PwCアドバイザリーは大きな役割を担っていると思います。

SDGsは大きな局面を迎えている。そのフェーズに携われる魅力

Y.N.
先ほど話したように、社会や環境に対する企業の貢献度を定量化し、財務の価値に換算しようとする動きが強まってきています。それらの要望に応えるため、PwCアドバイザリーはもちろん、多くのプロフェッショナルファームがその価値基準をつくろうと働き掛けています。まだまだ手探りで進めている最中ではありますが、その歴史的な場面に立ち会えていることにとてもワクワクしますね。

S.K.
そのような価値基準が確立されていく中で、企業がSDGsやサステナビリティに取り組むことの意味も変化すると思われます。

A.N.
それにより、SDGsやサステナビリティへの取り組みは企業の単なる広報活動の一環としてではなく、むしろビジネスを行う上で第一に考えなくてはならないものだという認識が広まっていくとうれしいですね。

S.K.
SDGs関連のプロジェクトでは、デジタルツールを用いた取り組みも進んでいる印象を受けます。単に分析作業の効率化だけでなく、例えば資源循環ビジネスのプロジェクトではこれまで有効利用されていなかった食品ごみやプラスチックごみがどこにどれだけ存在するのかをマップ上に可視化することなど、これまでできなかったような分析方法も可能になってきています。どんどん技術が進化していくのを実感しますね。

A.N.
こうした最前線の領域に携わることができるのは、この仕事の魅力だと感じます。

大切なのは、課題意識を持つこと、そして常に吸収し続けること

A.N.
アドバイザーとして仕事をする上で大切なのは、課題意識を持って日々の業務に取り組むことだと常に感じますね。環境や再生可能エネルギーといった、刻々と変化していくような領域で仕事をしている以上、アンテナを高く張って課題を見つけ、さまざまな情報に触れることで自分なりの回路を見い出していく。それが、専門性を身に付けることにもつながるのだと思います。

S.K.
そうですね。ただ、その課題は大きな視点のものである必要はなくて、「自分にとって一番重要な社会課題は何なのか」、が明確に持てればいいと思います。それがごみに関する課題なのか、働く人の心身の健康に関する課題なのか、はたまた気候変動についての課題なのか。どんなものでも構いません。それを見つけ、解決するために、常に吸収し続ける姿勢が必要だと思います。

Y.N.
この仕事を通じて成長していくためには、SDGsやサステナビリティの視点だけ、もしくは財務・会計の視点だけでも不十分であり、その両方をうまくマッチさせてパフォーマンスを発揮していく力が必要です。アドバイザーとして、常に知識や考え方をアップデートしていくことが大切だと思います。私自身、他のメンバーを見ていて自分が知らないことがまだまだ多いなと感じるので、課題意識を常に持ち続け、学び続けていきたいです。

{{filterContent.facetedTitle}}