{{item.title}}
{{item.text}}
{{item.title}}
{{item.text}}
仕事を通じて自分はどうなりたいかを考え、なりたい自分になれる環境がある会社を選びたいと思っていました。その思いを基にした私の就職活動の軸は、「他の人に代替できないような知識・経験・スキルを磨けること」、「出産や育児などのライフイベントを経ても働き続けられる環境があること」の2点でした。とはいえそんな会社がすぐ見つかるわけもなく、さまざまな業界の100社以上の会社説明会に参加し、面接も40社ほど受けたでしょうか。そうして出会い、「ここしかない」と直感したのが、PwC Japan有限責任監査法人のリスク・アシュアランス部(RA)でした。
RAではビジネスの三種の神器と呼ばれるIT・会計・英語を専門知識として必要としているため、新卒に対する教育が必須です。RAが新卒採用を始めたのは私たちの年代からでしたが、上司や先輩たちからは、新人をしっかり育てようという思いが感じられ、その後は私たちも自らの経験を生かしながら、RA内での「新人の育成システム」作りに寄与してきました。今も記憶に残るのは、入社1年目に仕事で失敗した時、怒られるどころか「失敗をフォローするのも自分の役割だから」と先輩に励まされたこと。折に触れ、その時に感じたうれしさや安心感を思い出しながら、私も後輩たちに接するよう心掛けています。
RAが担っている業務のうち、会計監査に関係するITや内部統制などをチェックするシステム監査を「守りのコンサル」、そのシステムの構築や課題の解決を支援するアドバイザリー業務を「攻めのコンサル」と呼ぶことがあります。私は自身の希望もあって「守りのコンサル」を中心に業務を行っています。その理由は、クライアントの社内で今動いている仕組みを、より強固にすることに重要性とやりがいを感じるから。この7月にはシニアアソシエイトになり、より責任の重い立場で、規模の大きなプロジェクトに加わることが増えてきました。
金融、メーカー、官公庁など多彩な業種の5〜6社を担当し、マネジメント層から業務担当者まで多くの方からヒアリングを行っていますが、経験を積むほどに「心理戦の駆け引き」の難しさと面白みが分かってきました。すなわち相手の立場や性格、その時の気持ちなどを察しながら、スムーズに事が進むよう話を持っていくことの面白さです。特に、監査上の問題点を指摘する際には重要で、「言い方」次第で話がこじれ、信頼の喪失や監査手続きの遅延にもつながりかねません。監査業務の大半は、クライアントに提出していただいた膨大な資料を検証していく地道な作業の積み重ねですが、重要な局面できめ細かなコミュニケーションが必要になる点では、「守り」も「攻め」も変わりはないと思っています。
去年の秋に参画した、RA内のメンバーが分担して全国100カ所近くの拠点を訪れ、情報セキュリティに関する管理体制を評価するプロジェクトは、いろいろな面で印象深い仕事になりました。振り分けられた一つの拠点に二人一組で赴いたのですが、私が任されたのは九州のある拠点。その時のパートナーは、同期入社の下城でした(社員インタビューの別ページに登場)。2日間という限られた時間の中、昼間は事前に依頼していた資料を手分けして調べ、セキュリティ担当者へのヒアリングや現場視察。管理方法のガイドラインに基づき正しく実施しているかを判断することが主な作業でしたが、現場の管理方法が正しいのか、課題がどこにあるのか判断に迷うことも多く、初日はパートナーとホテルで夜まで結論について意見を語り合いました。同期とともに仕事をするのは初めてでしたが、阿吽(あうん)の呼吸で共同作業が進み、同じ新卒入社で切磋琢磨しながら成長してきた同期に頼もしさを感じました。
この業務で学んだのは、短時間の間に本質的な課題がどこあるのかを見極め、クライアントに正確に伝える方法です。2日間で報告までを終えるには、それこそ分刻みでスケジュールを立て、突発的な問題が起きても知恵を出して乗り越え、ゴールを目指すことが必要でした。短い時間だったからこそ、正確で素早い判断を下す経験や、密度の濃いタイムマネジメントを学べたと感じます。また、どうすればより効率的にクライアントの要望を理解し、根本原因を理解していただける報告ができるか、といった視点の重要性も学ぶことができました。
シニアアソシエイトになり、改めて意識するようになったのが後輩の育成。今まで教わって来たことをもとに、ともに考えともに学びながら後輩の成長に貢献したいと考えています。
※法人名、役職、インタビューの内容などは掲載当時のものです。