Sports Business

ビジネスとテクノロジーの知見を生かしスポーツ産業の変革を実現
eスポーツ関連のプロジェクトにも積極的に取り組み

スポーツビジネスに特化したチームを有する、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)。メンバーがもつ国内外のスポーツ産業に関する豊富な知見とPwCのグローバルネットワークを活用し、eスポーツも含めたスポーツ産業に関わるステークホルダーのビジネス変革を支援しています。スポーツビジネスに関わる最新の取り組みを紹介するとともに、PwCコンサルティングの業務や働き方の魅力をお伝えします。

<インタビュー>
Y.Abe(#digitalconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Technology & Digital Consulting マネージャー
Y.Yamashita#digitalconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Technology & Digital Consulting シニアアソシエイト
S.Terao(#businessconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Public Services アソシエイト
H.Anzai
(#businessconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Public Services シニアアソシエイト
A.Ishigaki
(#businessconsultant) PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー

※所属、役職およびインタビュー内容は掲載当時のものです。

コンサルティング会社が今スポーツビジネスに取り組む意義とは?

Abe
エンタテイメントとしてのスポーツは、プレーヤーとファンのコミュニケーションが欠かせない文化として成長してきた側面があります。5GやXR(Extended Reality:現実世界と仮想世界を融合する技術の総称)の技術が登場する現代においては、スポーツにおいても仮想空間とリアル空間をつないでいくことがより重要になると思います。そして、人々の価値観や感受性の変化によりスポーツとeスポーツの境目もなくなりつつあります。グローバルの動きを見てもスポーツとゲーム体験のコラボレーションが増えていますね。

Yamashita
実際、PwCコンサルティングのeスポーツ事業推進室には、業務とは別にeスポーツプレーヤーとして活動する組織もあり、自分でプレーをしながら「こういうXR体験があったら面白そう」といったアイデアを膨らませることもあります。

Abe
PwCコンサルティングではエマージングテクノロジーの活用を推進しており、こういったスポーツとテクノロジーのかけ合わせによる変革を通して人々の暮らしを豊かにすることが使命の一つだと感じています。

Y.Abe
PwCコンサルティング合同会社 Technology & Digital Consulting マネージャー

H.Anzai
PwCコンサルティング合同会社 Public Services シニアアソシエイト

Anzai
公共事業部の観点で言うと、2015年にスポーツ庁が発足したことで、教育的側面の強かったスポーツ界は産業化の側面を強めたと思います。ただ、企業としては依然CSR的な位置づけでスポーツ産業に投資をすることが多く、業績が悪化した際にコスト削減対象になってしまうことがあります。実際コロナ禍でもそのような事例が見受けられますが、私たちはスポーツが持つ人々を動かす力や文化的な価値は大きいと考えており、スポーツに関わる人たちが持続的に活動できる世の中にしたいと考えています。

Terao
はい、そう思います。日本のスポーツ界ではビジネスとしてお金を稼ぐことが否定的にとらえられる側面もありますが、持続的な活動にはビジネス要素は不可欠だと考えます。そのために、PwCが持つ知見やリソースを活用しながら、スポーツ産業に貢献することを目指しています。

Ishigaki
一方で、ダイバーシティやSDGsの文脈でもスポーツを捉えなおす必要があります。私は、日本における女性のスポーツの市場規模拡大を視野に、PwCコンサルティングが(日本トップリーグ連携機構と)連携して女性アスリートの価値向上を目指すプロジェクト「Woman Athletes Project」に携わっています。SDGsという言葉はよく聞くと思いますが、これらに対して女性アスリートの皆さんがどう関われるか、このような活動を通してアスリート自身や業界がどう変われるか、という大きなムーブメントに携われているのは有意義な経験となっています。

スポーツビジネスの可能性を広げる、注目すべきテーマとは

Ishigaki
先ほどお話しした通り、現在携わっている案件から「スポーツと女性」の関わりに注目しています。「Woman Athletes Project」では、女性スポーツリーグ同士が連携して、スポーツにおける女性の社会的地位向上を推進しています。支援を通して驚いたのは、実力主義に見えるスポーツ界で活躍する女性アスリートの皆さんも、一般企業で働く女性と同じような、例えば「意見の言いにくさ」といった悩みを抱えていたことです。このような課題を拾いあげ、認識を共有していくことからのチャレンジとなりました。

A.Ishigaki
PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー

Y.Yamashita
PwCコンサルティング合同会社 Technology & Digital Consulting シニアアソシエイト

Anzai
海外では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行している中でも工夫を凝らすことで、スポーツに多くのイノベーションを巻き起こしています。その一つが、海外のPwCメンバーとのやり取りでも話題にあがる「バーチャルスポーツ」です。複数の拠点にいるプレーヤーが、インターネットにつながった器具を用いて実際に身体を動かすなどして競技に参加し、その結果を仮想空間で競うものです。COVID-19による試合の中止や無観客開催の中で必要に迫られて生まれたイノベーションですが、IOC(国際オリンピック委員会)が今後のオリンピック競技への採用を検討するなど、新たなスポーツの形として定着する兆しもあります。実際に2024年パリオリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーであるPwCフランスでは取り組みの検討が始まっているようです。

Yamashita
eスポーツに関しては、「日本の市場拡大」の追い風となる動きに注目しています。米国、中国、韓国などeスポーツが盛んな国に比べて日本の市場はまだまだ小規模です。これは、法律が障壁となって高額賞金を出せないことも要因の一つだったのですが、現在は、その法律の解釈を見直す動きが進み、賞金の問題は改善されつつあります。しかし、そういった状況がまだ認知されていないことが問題です。また、COVID-19の影響でオンライン大会の需要が爆発的に高まっていますが、eスポーツにはあってはならない通信ラグの問題があり、需要を満たすほどの大会の開催には至っていません。今後5Gがさらに普及し、通信技術が発達することでこの問題を容易に解決できることを考えると、非常に伸びしろのある領域なのだと思います。

行政、企業を含むさまざまなステークホルダーを、多角的な視点でサポートする

Anzai
スポーツビジネスのステークホルダーは、中央省庁・地方公共団体など行政機関、競技団体・リーグ・チームなどのスポーツ組織、スポンサーやチームを保有する民間企業など、多岐にわたります。

プロジェクト内容も幅広く、スポーツ組織向けの案件でいえば、例えば、先ほどお話しした女性スポーツリーグによる「Woman Athletes Project」を立ち上げから支援しました。読売ジャイアンツの「東京ドーム巨人戦」の来場者へのテクノロジー活用した新サービス提供の構想も進んでいます。また、企業のスポーツへのアドバイザリーサービスも行っています。

Terao
アソシエイトの私も現在、スポーツ庁のポータルサイト「ここスポ」の運営支援のための実証事業に携わっています。「サイトの目的である成人のスポーツ実施率向上のためにはどのような施策が必要か」「サイトに掲載する情報に応じて、どの程度の効果が出るのか」といった調査を行っています。

S.Terao
PwCコンサルティング合同会社 Public Services アソシエイト

Abe
eスポーツ関連では、チームの設立支援やブランディング戦略策定、プロチームへのデータ解析領域での支援が進行中です。さらにeスポーツ選手のセカンドキャリア支援にも力を入れています。eスポーツは競技者の平均年齢が低く、20代でピークを迎える傾向にあるため、その後のキャリアパスが社会課題になる可能性があるのです。

Yamashita
私はマネージャーのAbeさんとともに、経済産業省の「eスポーツ競技大会のルール形成戦略に係る調査研究」に携わりました。日本が産業戦略上優位に立つためeスポーツのルール形成戦略を策定するプロジェクトで、海外のステークホルダーを含めて広く情報を収集しました。そのほか、eスポーツを活用した地方創生や社会貢献に関する相談も全国の地方自治体から数多く受けています。

Abe
今まで存在しなかったビジネスモデルがeスポーツにはありますし、昔からあるスポーツも、時代とともにルールが変わってきています。PwCコンサルティングには仮想空間やXRなど最新テクノロジーに精通した専門チームがあり、それらのテクノロジーを個々の状況に応じたビジネス変革に生かしていけることが強みだと考えています。

それぞれの思いをカタチに。PwCコンサルティングで新しいスポーツビジネスを切り拓く

Yamashita
私がスポーツビジネスを担当するようになったのは、もともとeスポーツが好きだったためです。Abeさんに「eスポーツのプロジェクトがあったら、ぜひメンバーに加えてください」と、ことあるごとにアピールしていました。今は「自分の作った資料が、日本のeスポーツにとって大きな転換になるかもしれない」というワクワクした気持ちで仕事をしています。今後もeスポーツに関わる仕事にチャレンジし、与えられた課題に対応するだけではなく、自分なりの+αの提案ができるコンサルタントになりたいです。

Terao
大学院でスポーツ経営学を専攻していたこともあり、私も「スポーツの案件に携わりたい」と上司にアピールしました。現在はスポーツ庁の案件に携わるほか、PwCコンサルティングのスポーツチームとして外部に向けた情報発信を積極的に行っています。外部のメディアを通して、海外のスポーツ動向をまとめたレポートや、PwCコンサルティングが関わっているeスポーツの案件紹介などの寄稿もしています。定期的に各国のPwCメンバーと情報交換する環境が整っているのも魅力的ですね。将来は海外のスポーツ案件にも挑戦したいです。

Anzai
私は学生時代にアメリカの大学でスポーツ関連の授業を受けたり、海外のスポーツ組織でインターンをしましたが、コンサルティングという第三者の立場からスポーツ産業に関われることに魅力を感じPwCコンサルティングに入社しました。1年目から海外のPwCネットワークとの連携を任され、単なる情報交換ではなく、日本で案件をどのように進めていくべきかアドバイスをもらったり、海外から日本のスポーツ界に関する調査依頼を受けたりしています。若手のうちから一人のプロフェッショナルとしての働きを求められるので重責ではありますが、やりがいもひとしおです。

Ishigaki
PwCコンサルティングには、業界、プロセス、IT、人事、マネジメント、制度や法律、監査など、多種多様な領域の専門家が在籍しています。それにより、一つの課題に向き合う際に、実に多くの専門的な情報が素早く得られます。部署が違ってもすぐに協力的なチームを組める文化が醸成されているため、スポーツ業界の視点だけにとらわれないソリューションを提供できる、魅力的な組織だと思います。

Abe
「スポーツ×テクノロジー」という掛け算を通して、さまざまな変革を推進してきました。これからも、スポーツの在り方やテクノロジーは進化していきます。スポーツビジネスに興味のある方はぜひ、PwCコンサルティングの多様な専門性をもつメンバーとともに、スポーツ業界の新しい可能性を切り拓いてください。

A.Ishigaki(#businessconsultant)
PwCコンサルティング合同会社 Public Services マネージャー
2009年に米国の大学を卒業後、新卒でPwCコンサルティングに入社。業務改革やシステム導入、チェンジマネジメントなど、企業におけるトランスフォーメーション推進を多く経験。スポーツ案件では、女性スポーツリーグ同士が連携する「Woman Athletes Project」に携わった。

H.Anzai(#businessconsultant)
PwCコンサルティング合同会社 Public Services シニアアソシエイト
2017年に米国の大学を卒業後、新卒でPwCコンサルティングに入社。公共事業部のスポーツイニシアチブに所属し、スポーツに関連する公共団体やスポーツ組織、リーグに対する案件を担当。スポーツイニシアチブの活動として、海外PwCとのスポーツビジネスにおける連携やマーケティング活動を担当する。

S.Terao(#businessconsultant)
PwCコンサルティング合同会社 Public Services アソシエイト
2019年に大学院修了後、新卒でPwCコンサルティングに入社。公共事業部のスポーツイニシアチブに所属し、スポーツ庁「ここスポ」の運営・実証事業のほか、スポーツイニシアチブの活動としてマーケティング活動も担当する。

Y.Abe#digitalconsultant
PwCコンサルティング合同会社 Technology & Digital Consulting マネージャー
2014年にPwCコンサルティングに中途入社。デジタルコンサルタントのEmerging Technologyチームとeスポーツ事業推進室に所属。自身もeスポーツプレーヤーとして世界大会や各種メディアにも出演している。

Y.Yamashita#digitalconsultant
PwCコンサルティング合同会社 Technology & Digital Consulting シニアアソシエイト
2018年に大学院修了後、新卒でPwCコンサルティングに入社。Emerging Technologyチームにてさまざまな業界のクライアントに対しロボティクス、ドローン、ブロックチェーンなどの最先端技術に関する調査、ビジネス企画サービスを提供。eスポーツ分野では調査・戦略立案のサービス提供を経験。

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