従業員インタビュー

一緒に働く仲間たちを
先端テクノロジーで支えたい Tax Technology and Transformation
マネージャー
2019年入社 (インタビュー当時)

システムエンジニアとして積んできた10数年のキャリアを活かし、さらに飛躍しようと考えてPwC税理士法人へ転職。業務改革にエンジニアとして取り組む中で、顔の見えない誰かのためではなく、同じ会社の仲間のために貢献できる喜びを感じています。

PROFILE
独立系SIer、ユーザー系システム会社などでシステムの導入、運用、保守のほか、アプリケーション開発のキャリアを積む。語学習得のために海外留学も経験。業務改革プロジェクトに携わることでエンジニアとして幅を広げたいとの思いから、PwC税理士法人へ入社。

新たなキャリアへ35歳で挑戦

中学生の頃に初めてパソコンに触れたことが、エンジニアの道を志した出発点です。最初の転機は30歳のとき。それまで独立系SIerでアプリケーションの開発に携わっていましたが、より汎用性の高い経験を積みたいと考え、退職を決意しました。その後、海外留学を経てユーザー系ソフト会社やコンサルティング会社の情報システム部門で業務経験を積みました。

次の転機となったのが35歳のときです。業務改革に携わるということに惹かれ、PwC税理士法人への転職を決めました。将来を見据え、エンジニアとしての可能性を広げていく上で、飛躍のチャンスになると感じたからです。それまでユーザーの意見を聞いて要件を取りまとめるといった上流工程での経験が多く、インフラ周りの構築に取り組んでいました。自分は技術に特化したスペシャリストというよりプロジェクトを管理するマネジメント業務に向いていると感じていたこともあり、業務改革プロジェクトでその強みをさらに磨きたいと考えました。

面接で感じたPwCのカルチャーも入社の決め手となりました。私の経歴を細かく尋ねる会社が多かった中、PwC税理士法人の面接官の方は私という「人間」を理解しようとしてくれたと思います。そのため私も自分を飾らずに、ありのままで接することができました。こうしたフラットなカルチャーは、当社の大きな魅力の1つです。

ある日のスケジュール
ヒアリングの機会を大切に
10:00 在宅で業務開始。当日の予定を確認する。
11:00 担当プロジェクトの打ち合わせ。進捗について確認する。
12:00 お昼休憩。しっかり自炊。
13:00 ユーザー部門との打ち合わせ。業務改善の要望をヒアリングする。
14:00 スタッフとの面談。業務の中で困っていることをヒアリングし、キャリアアップへのアドバイスを送る。
15:00 プロジェクトの提案資料を作成。
16:00 PwCマレーシア法人のメンバーとの打ち合わせ。
17:00 ユーザーからのヒアリング要件を取りまとめ、改善の仕組みを検討する。
18:00 翌日のスケジュールを確認して終業。

税理士の業務の効率化に取り組む

私の所属するTax Technology and Transformationのミッションは、テクノロジーを使って税理士の業務や、クライアントの税務業務を改革していくこと。手作業を自動化し、業務を効率化することで税理士の作業時間を削減し、税務プロフェッショナルとしての業務に集中してもらうことを目指しています。それはヒューマンエラーをなくすことにつながりますから、当社のアウトプットの品質向上にもつながるわけです。

担当しているプロジェクトの1つが、RPA(Robotic Process Automation)を使った業務改善です。税理士には紙と手を使う仕事が多くあり、手間がかかるものもあるのですが、自動化ツールを導入することでそれらの作業を自動化し、業務の効率化につなげていくというプロジェクトです。先端技術に触れていたいというのが当社への転職理由の1つでしたので、RPAに携われることはテクノロジー人材としてのやりがいにつながっています。

また、海外のPwCメンバーファームが開発した、クライアントとの情報共有システムの国内クライアントへの導入にも携わっています。これはウェブ上での情報共有を可能にするシステムで、日本で効率よく使うためにはどうすべきか、業務担当者と検討しながら利用促進を図っています。日本で活用するにあたっての改修点や、新しい機能追加の要望を取りまとめて、海外のPwCの担当者と交渉することも担当しています。

ユーザー部門にヒアリングして要件を取りまとめたり、リリース後はフィードバックをもらって不具合を修正したりと、かつてアプリケーション開発に携わった際に磨いたスキルを十分に発揮できています。PwCグローバルネットワークのメンバーファームとのやりとりも多く、海外留学で身につけた語学力や外資系コンサルティング会社で積んだ英語による業務体験が活かせていると感じます。

フラットなカルチャーの中で

エンジニアの私にとって、税理士法人はまったく未知の世界でした。その点で特に不安があったわけではありませんが、仕事を進めていく上では、税理士にとって当たり前のことが私にとっては当たり前でなく、逆にエンジニアである私の常識が税理士にとっては普通のことではないということを感じます。一見当たり前に思えるようなことも確認を怠らず、互いの認識に齟齬が生まれないように気をつけています。

例えば自動化1つをとってみても、ピンポイントでの業務改善の依頼を受けることがありますが、むしろ前後の別のプロセスを改善することで、全体としてより良い成果が得られることがあります。重要なのは、依頼内容を鵜呑みにするのではなく、本当に達成したいことは何なのかを見極めることでしょう。その点、パートナーは常に全体を見て業務効率化の提案をしており、その姿勢から多くのことを学んでいます。

税理士の業務を改善するということは、同じ会社に働く仲間のために働くということです。自動化によって「仕事が楽になった」「早くなった」という声を聞くと嬉しく感じますし、実際に感謝の言葉をもらうこともあります。顔も知らない誰かのためではなく、目の前の「あなた」の困りごとを解決できているという実感は、エンジニアとしての大きな喜びです。私たちテクノロジー担当メンバーと、ユーザーである税理士との関係がフラットであるというオープンなカルチャーが根付いている点も、その背景にあります。

若手のキャリアアップを後押しする

PwC Japanグループには、キャリアの先輩がコーチとなり、業務上のさまざまな課題へのアドバイスや将来のキャリアに対するフィードバックを行う制度(コーチ制度)があり、私も20代のエンジニア2名のコーチを務めています。税理士法人という環境の中で、テクノロジー人材としてどのようにキャリアアップしていけばいいか、迷う若手がいるのも確かです。そんな若手に進むべき道を示したり、不安やストレスを解消するためにアドバイスしたりすることが、コーチの役目です。私自身、キャリアの先が見えない不安の中で20代を過ごしましたから、そうした経験からアドバイスを送り、キャリアアップの背中を押したいと考えています。月に1度の面談の時間はそのために活用しています。また仕事のアサインについても他のマネージャーと相談し、若手のキャリアアップにつながるようなプロジェクトを任せるように心がけています。

入社前の面接で感じたとおり、フラットなカルチャーはPwC税理士法人にしっかり根付いています。部門や組織の壁を越えて協働することが推奨されており、例えばRPAについても、PwC Japanグループの他のメンバーファームに所属する税理士やコンサルタント、公認会計士、テクノロジー人材が集まってフランクに議論することも珍しくありません。企業のAI活用を支援する「AI Lab」とも積極的に連携しており、常に先端技術に触れていたいと考える私にとって大変嬉しいことです。

今後も、ユーザーが感じていてもうまく言葉にできないような課題、潜在的な問題点を見つけ出し、改善していきたいと考えています。税理士だけでなく、バックオフィス系の業務の効率化もこれからのテーマです。オフィスワークの中で資料を探すための時間は案外多く、情報をどのように管理するかを見直すことで業務は大幅に効率化できるでしょう。仲間のために、「みんな」のために。テクノロジー人材として業務改革を通じ、より心地よく働ける環境をつくっていきたいと思います。