
日本の強みを生かした新産業創造の必要性(前編) 採るべき戦略はマルチパスウェイ。多様化するエネルギー利用のなかで、水素エンジンが持つ役割とは
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。
昨今、IoTやAIなどデジタル技術が急激に発展し、各企業においてもDXが推進されるなか、R&D領域においては技術情報にとどまらず、生産現場、製品を使用するユーザーからの情報など、製品ライフサイクル全体で生み出される情報量が爆発的に増えています。製品開発をより強力に、より効率よく推進するためには、これら膨大な情報を収集・蓄積・分析するための基盤を構築し、徹底的に活用する業務へ変革することが重要となります。
一方で、顧客要求の高度化・不透明化、働き方改革による労働時間の減少などにより、製品開発プロジェクトの複雑性や難易度はより高まっています。その結果、日常業務に忙殺され、業務改善や効率化に対する取り組みを推進することがますます困難になってきています。
PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)ではクライアントのDX推進や業務改革プロジェクトに参画し、その基盤としてのR&D情報システム(PLM)導入を支援しています。情報システムの整備を通じて、フロントローディング型の開発プロセスの実現、業務・製品の標準化、技術資産蓄積などを促進し、結果的に製品QCD目標の達成、トレーサビリティ確保といったR&D部門としての目標達成だけでなく、技術者の育成という面でも成果を上げています。
開発プロセス情報(フェーズ、マイルストン、タスク等)、製品情報(顧客要求、機能・仕様、E-BOM、M-BOM BOP/BOE等)、関連情報(図面、3D、環境情報等)、関連ツール(CAD/CAE等)など、R&D業務遂行に関わる全ての情報システムを支援の対象としています。
また、コスト情報(材料費、加工費、その他経費)、生産情報(設備、工程等)、販売情報(顧客、仕向等)、保守情報(メンテナンス情報、不具合情報等)などとR&D情報との連携についても支援し、全社の戦略実行・業務推進のHUBとしてR&D情報の活用を推進します。
改革フェーズとしては、情報システム全般の構想策定をはじめ、要件定義、開発・検証、導入・展開、定着までを含む全フェーズを対象とし、システム導入が狙い通りの効果を生み出せるよう支援します。
情報システム改革のみではなく、必要なR&D戦略立案、業務改革と併せて整合性を持った支援を行うことにより、改革の効果を最大化します。
各改革フェーズにおけるアプローチ、論点、作成物などのテンプレートを用いることにより、手戻りなく、効率的な改革プロジェクトの推進を支援します。
改革の目的や状況に照らし合わせて最適なシステムを選定できるように、特定のツールやベンダーに縛られることなく、中立性を保って幅広い選択肢の抽出、選定の視点定義、比較・検討・絞り込みなどを支援します。
PwCコンサルティングには、原価、購買、生産、販売、保守などR&D以外の業務領域の専門家、ERPなどR&Dシステム以外の専門家も多数在籍しています。これらの専門家と連携することにより、R&D情報が全社の戦略実行・業務遂行におけるハブとして活用されるように支援します。
PwCコンサルティングは世界最大級のプロフェッショナルサービスネットワークであり、海外の最新動向の入手・活用が容易であるとともに、情報システムをグローバル展開する際に連続的な支援が可能です。
企業 |
テーマ |
支援概要 |
---|---|---|
自動車OEM |
次世代PLM構想策定 |
自動車OEM間のアライアンスや系列サプライヤーとの連携も踏まえた、次世代の技術情報基盤の全体構想策定 |
自動車OEM |
R&D情報管理高度化 |
他社協業、新アーキ採用、コネクティッドサービス拡大、法規対応等の内外環境変化を踏まえた構想策定・業務要件定義 |
自動車部品サプライヤー | 現行図面から3DA移行 |
設計情報のデジタル化による活用拡大を目指し、現行図面から3DAへの移行及びデータ管理基盤の構築 |
自動車部品サプライヤー | 工順/工程管理システム構築 | 国内-海外生産工場の連携、変更のトレース、製造実績を活用した工程やラインシミュレーションの実現に向けたシステム構築 |
産業機械メーカー | 全社E-BOM刷新、PLM選定 | 手作業/多重作業や紙業務の削減、技術情報の全社横断活用(コスト分析、不具合要因分析/未然防止等)に向けたシステム刷新 |
住宅設備メーカー | 情報管理基盤再構築 | 製品バリエーション増加に対する効率的な管理、販売およびアフター領域での問い合わせ対応等に向けた情報管理基盤構築 |
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、水素社会実現に向けた内燃機関やマルチパスウェイの重要性について議論しました。
京都大学の塩路昌宏名誉教授と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)の担当者をお招きし、産官学連携での水素エンジンの研究開発の重要性と、具体的な課題について議論しました。
本書では、SDV(ソフトウェア定義車両、Software Defined Vehicle)とは何か、今後何をすべきかを検討いただく一助として「SDVレベル」を定義し、SDVに関するトピックや課題を10大アジェンダとして構造分解して、レベルごとに解説しています。(日経BP社/2025年4月)
2025年の産業・サービス分野におけるM&A活動は、企業がポートフォリオの拡大、再編、洗練に向けた取り組みを強化していることから、成長へ向かうことが見込まれます。