{{item.title}}
{{item.text}}
{{item.title}}
{{item.text}}
金融庁が2018年に公表した「コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方(コンプライアンス・リスク管理基本方針)」*にも記載されているように、近年、金融当局は金融機関における健全な企業文化(カルチャー)の醸成に大きな関心を寄せています。金融当局は、カルチャーが組織の構成員の行動に極めて大きな影響を与えるものであり、不祥事案につながるコンダクトリスクの抑制だけでなく、役職員のモチベーション向上や企業価値向上に大きな役割を果たすものと考えており、カルチャーに対する監査の重要性が高まっています。
*「コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方(コンプライアンス・リスク管理基本方針)」金融庁
https://www.fsa.go.jp/news/30/dp/compliance_revised.pdf
カルチャーは、統制活動のようなハードコントロールと異なり、目には見えないソフトコントロールに該当します。そのためカルチャー監査においては、カルチャーの結果として現れる事象や、カルチャーに影響を与える要因に着目します。カルチャー監査のアプローチとしては、以下の4つが挙げられます。
アプローチ |
内容 |
|
---|---|---|
1 |
根本原因分析で追及 |
複数の問題事象や監査における発見事項の発生原因が、不健全なカルチャーによるものでないか検討する。 |
2 |
カルチャーテーマ監査 |
内部通報制度、業績評価制度、リスクアペタイトフレームワーク(RAF)、顧客本位の業務運営といったテーマを設定し、監査を実施する。 |
3 |
全ての監査でカルチャーを考慮 |
カルチャーに関する5つ程度の指標(部内連携、問題事象の過小報告など)を設け、監査人が全ての監査においてそれらの指標を検討し、年次で結果を集約し分析する。 |
4 |
トップダウンアプローチ |
経営陣による経営理念・方針の内容、それらの職員への浸透方法、モニタリング方法を確認後、職員アンケートやヒアリングにより浸透状況を確認する。適切に浸透していない場合には経営理念・方針、浸透方法、モニタリング方法に問題がないか検討する。 |
近年、日本の金融機関においてはカルチャーを体系的に監査するため、上記アプローチのうち「4.トップダウンアプローチ」を採用する事例が増えてきています。このアプローチは、一定の体系や手法に対する専門性が必要になります。
「トップダウンアプローチ」によるカルチャー監査においては、カルチャーに関する組織の状況を踏まえ、危険信号を把握するモニタリングが行われているかを中心に評価します。そのためには、カルチャーがどのような行動、または指標で現れるかを特定し、それらに関する情報を収集、モニタリングできているかを確認します。
PwCは、上記のアプローチによってカルチャー監査を行う際、監査の「計画段階」「実施段階」「報告段階」の各プロセスにおいて、以下のサービスを提供します。
計画段階 |
実施段階 |
報告段階 | |
---|---|---|---|
内部監査 |
|
|
|
PwCの支援内容 |
監査プログラム作成の支援
|
情報収集(インタビュー・サーベイ)の実施支援
|
情報収集結果の分析とカルチャーに関する課題識別の支援
|