スポーツ産業の変革期にあたり、PwCは、企業へのコンサルティング経験とグローバルネットワークを最大限に活用し、スポーツの新たな価値創出に向けた活動を支援します。スポーツ産業の特徴は、関係者が多岐にわたり、リーグやクラブチーム、アスリート、国際・国内競技団体、スポンサー、地方公共団体、ファン層などのステークホルダーがそれぞれの立場からスポーツに関与していることです。そのため、その国ごとの文化・環境などが大きく作用することを理解する必要があります。
PwCは、世界149カ国に及ぶグローバルネットワークを有し、監査、税務、コンサルティングなどのサービスをクライアントに提供しています。特に、スポーツビジネスの分野では、PwCスイス、PwC米国、PwC英国などにおいて専門のチームを有し、国際競技団体やクラブチームなどさまざまな関係者に対して戦略策定、市場分析、ガバナンス構築などの幅広いソリューションを提供しています。
日本のスポーツ界は、ある意味とても恵まれていると言えます。
野球、サッカー、バスケットボールのプロリーグに加え、高校野球や学生駅伝などの学生スポーツも大きく注目を集め、さまざまなメディアで連日取り上げられています。また、いわゆる企業スポーツ・実業団と言われるようなクラブチームやアスリートは、ある程度安定した設備や待遇が用意されセカンドキャリアの心配も少なくなっています。スポーツをする環境も、公共スポーツ施設は諸外国と比べても遜色ないだけの数が存在し、しかも価格も安価に抑えられています。
こうした恵まれた環境は、いわゆる高度成長期に形作られたものではありますが、昨今、こうした環境が生み出すひずみが大きくなっている側面もあります。企業スポーツに端を発するスポーツリーグは興行を効率的に実施することが主目的となり、収益性・エンターテイメント性の優先度は低くなっています。そのため、企業からみるとクラブチームはコストセンターであり、景気動向に応じて廃部・撤退のリスクがついてまわることになります。また、公共スポーツ施設においては、安価な利用料がゆえに都市部では利用者が殺到しその利用枠の確保自体が難しくなる一方、地方部では稼働率が低く十分に活用されているとは言えない状況にあります。
このように、従来の日本においては最適であったスポーツの在り方が、企業と従業員の関係性の変化や、さらに言うならスポーツそのものに求める価値観の移り変わりの影響を受けて変革を迫られている状況となっています。
このような変革を成功させるためには、日本のスポーツ産業を取り巻く文化や社会環境を踏まえたソリューションが不可欠です。例えば、プロスポーツリーグの成功例として取り上げられる英プレミアリーグ・米メジャースポーツでは放映権収入が大きく寄与していますが、これはペイビューが一般的な欧米ならではの成功モデルであり、無料放映が一般的な日本では同じ収益構造を目指すことは困難です。一方、日本には海外では例が少ない企業スポーツという文化があります。企業とスポーツが密接に関連しているという特徴を生かし、スポーツと企業が相互の価値を認め、新しい関係性を構築していくことが価値創出のヒントになると考えられます。
PwCはスポーツビジネスに特化したチームを有しており、各メンバーが国内外のスポーツ産業に関する豊富な経験に基づいた知見を有しています。こうした知見とPwCの持つグローバルネットワークを活用し、スポーツ産業にかかわるクライアントのビジネス変革を支援する最適なソリューションを提供します。
スポーツ市場の拡大、スポーツ実施率向上、イノベーションの促進など、スポーツ関連政策に係る調査・方向性検討・実証事業を通じて中央省庁ならびに関係団体を支援します。
スポーツ団体において、市場分析・戦略策定・ガバナンス構築など企業経営の視点を取り入れ、持続可能な組織運営を実現するための支援を行います。
スポンサーシップやチーム保有という形でスポーツに投資する企業に対し、投資の価値を評価し、さらには新たな価値を創出するために必要となるアセスメント・市場分析・戦略策定などの支援を行います。
