サプライチェーンリスクへの製品セキュリティ対応―サプライヤー開発エビデンス評価

  • 2024-07-30

製品セキュリティに関するサプライチェーンリスク

昨今、サイバー攻撃による被害発生が後を絶ちませんが、その中には「サプライチェーンの弱点」を悪用したものが多く存在します*1

たとえ、自組織におけるセキュリティ対応が万全でも、製品開発におけるサプライチェーンの中に1つでもセキュリティへの対応が脆弱な組織が存在すると、サプライチェーン全体における大きなセキュリティリスクにつながります。

また、製品セキュリティに関する法規や規格は、業界を問わず世界中で制定されており、製造業者の責任として、サプライチェーンにおけるセキュリティリスクを管理することが共通して求められています。

そのため、製造業者の責任として、サプライヤーを含むサプライチェーンのセキュリティリスクを管理することは、製品セキュリティ対応において非常に重要な活動の1つであると考えています。

製品セキュリティ観点でのサプライチェーンリスクは、図表1に示すように製品のライフサイクル全体に存在し、それぞれに対応する必要があります。本稿では特に、「サプライヤー納入物のセキュリティ対応が不適当・不十分である」というリスクへの対応策である「サプライヤー開発エビデンス評価」の取り組みとそのポイントについて説明します。

図1 製品セキュリティ観点でのサプライチェーンリスク(例)

*1 IPA 情報セキュリティ10大脅威 2024
https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2024.html

執筆者

奥山 謙

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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山口 直幹

マネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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山口 和樹

シニアアソシエイト, PwCコンサルティング合同会社

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