東日本大震災および能登半島地震からの復旧を通じた新たなコミュニティモデルの創出

第1回 コミュニティのデジタルシフトが震災復興の鍵を握る

  • 2024-04-05

日々、予期せぬリスクを抱えながら暮らしている

私たちはさまざまな潜在的リスクに囲まれながら暮らしており、そのリスクは予期せぬ形で顕在化します。世界規模での感染症の流行、地形を変えてしまうほど甚大で広域に及ぶ自然災害、日常的に起こりうる可能性がある交通事故や疾病、また不平等が固定化する社会構造の中で起きる虐待やいじめなど、規模や発生原因、表出の仕方はさまざまですが、私たちは多くの社会課題と向き合いながら生きることを余儀なくされています。

昨今、テクノロジーの開発スピードはますます加速し、私たち生活者の日々の生活の至るところに組み込まれています。そのテクノロジーの中には、まだ扱い方が見えていないものや、規制があいまいなため課題が山積しているものもあります。しかし、このスピードを止めることはできません。予期せぬ大きな困難がいつ私たちの目の前に立ちはだかるか分からない現代においては、個人、組織、国家のそれぞれがさまざまなテクノロジーを活用する能力を身に付け、磨き続けることで、困難を乗り越えることが求められていると考えます。

日本は自然災害が多い国であり、言うまでもなくこれまでも被害の抑止や防止に取り組んできました。しかし、発災自体を防ぐことはできません。私たちにできることは、起きるかもしれない災害に備えておくこと、発災をより早く正確に予見すること、被害状況をより早く正確に把握すること、1日でも早く復旧することです。

執筆者

林 泰弘

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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下條 美智子

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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連載「能登半島地震の災害復旧を通じた新たな日本のコミュニティモデルの創出」一覧

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東日本大震災および能登半島地震からの復旧を通じた新たなコミュニティモデルの創出 第1回 コミュニティのデジタルシフトが震災復興の鍵を握る

東日本大震災や能登半島地震からの復旧、復興を考えることは、日本における新しいコミュニティのモデルを具現化することに通じます。コミュニティのデジタルシフトがそのための選択肢の1つとなることと、その有用さについて解説します。

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