これからのデータ利活用 - データ流通プラットフォームに係る国内動向

  • 2023-08-30

社会におけるデータ流通を加速させる基盤として「データ流通プラットフォーム」が注目されています。本コラムでは、事業者間でのデータの売買やそれに係る機能の提供をサポートするなど、データ流通の仲介を担うデータ流通プラットフォームの日本における具体例と、内閣府が主体となって開発を進めている「分野間データ連携基盤」の現状と課題について解説します。

1 https://wagri.naro.go.jp/

2 https://www.sip4d.jp/

3 https://www.mlit-data.jp/platform/

4「2022年度 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術/分野間データ連携基盤の在り方等に関する調査・検討」NEDO調査報告書((別添1)分野間データ連携基盤の技術仕様書 P14∼32, 57∼58)より引用

ドイツ政府とフランス政府が2019 年10 月 29 日に発表した、 EU 規模でのデータの共有や利活用を支援するためにクラウドサービスのインフラを構築する構想(GAIA-X プロジェクト)。GAIA-X は、認証や契約手続に基づいてデータへのアクセスを制御し、データ主権を保護しつつ、さまざまなクラウドサービスとの相互運用性を確保する技術的な仕組み(出所:デジタル庁、包括的データ戦略

インド政府が2015年から進めているDigital Indiaを目指したDX政策に係る取り組みの一環で、個人識別番号を基にしたプラットフォームの総称。API形式で個人認証や個人情報などの機能が提供されている。 https://www.indiastack.org/.より引用

7 ドイツのフラウンホーファ研究機構が立ち上げた産業データ交換に関する構想とソフトウェア技術である、IDS(International Data Spaces)の推進団体(出所:デジタル庁、包括的データ戦略

執筆者

辻岡 謙一

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

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宿院 享

シニアマネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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西浦 直人

シニアアソシエイト, PwCコンサルティング合同会社

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これからのデータ利活用

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