第1回「異業種連携によるデジタルエコシステム形成」

2020-08-24

2.デジタルエコシステムの種類

さまざまなデジタルエコシステムが形成されつつありますが、ここでは代表的なものとして6つの領域でのデジタルエコシステムの概要を紹介します。デジタルエコシステムはそれぞれ単独で区切れるものだけでなく、融合的に形成されるものもあるため、一概に分類分けができるものではないことは留意いただきたいと思います。

4.デジタルエコシステムの価値を高めるキーテクノロジー

デジタルエコシステムの価値を高める上では、4つのテクノロジーがキーになると考えられます。デジタルエコシステム形成の目的を鑑みると、顧客やモノに関するあらゆるデータを収集・活用してサービス体験価値を上げることが必要になり、その実現には、「デジタルツイン」「ブロックチェーン」「データプラットフォーム」「AI」がキーテクノロジーとなります。

5.今後の連載予定

以上、デジタルエコシステムの基本的な説明・紹介を行いましたが、次回以降は、代表的なデジタルエコシステムについて、その特徴やコーペティションに基づいた戦略の方向性、各プレイヤーのKFSを説明していきます。

  1. デジタルコマース
  2. スマートファクトリー
  3. デジタルヘルス
  4. スマートロジスティクス
  5. スマートホーム
  6. 地域経済エコシステム

執筆者

石本 雄一

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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「デジタルエコシステムの最前線」コラム

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