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DX先進企業への変革に向けた要因の調査レポート
多くの日本企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を重要アジェンダと捉え、さまざまな施策に取り組んでいますが、その成果は二極化が進んでいるようです。PwCコンサルティングでは成果を分ける要因を明らかにするため、2022年5月よりDXに関する2つの調査を行いました。
2022-07-26
ビジネス環境がかつてないほどのスピードで変化し続ける中、企業がその変化に適応し、自社のビジネスを変革していくためには、ITやDXのプロフェッショナルとしてのCIO(Chief Information Officer)の高い貢献が求められています。
これまでのCIOの主な役割は、ITやDXのプロフェッショナルとして経営戦略や事業部門戦略を支えることでした。しかし、これからのCIOは従来の役割に加えて、ITやDXを起点に経営層や事業部門に対してビジネス変革の気づきを与え、同時に変革を主導するメンバーの1人として積極的に関与し、提言を行うことが求められます。
また、ITやDXの領域は技術の進化が目まぐるしく、かつ多様な専門性が求められる領域であるため、CIO自身、そして組織に不足しているスキルをいち早く把握する必要があります。その上でビジネスの変革に不可欠な専門性の高いメンバーを積極的に採用し、彼らがその能力を最大限活かし、活躍することのできる組織づくりを進めることが重要となります。
加えて、次世代のCIOを養成すべく、能力のあるメンバーを積極的に登用し、経験を積ませることで経営の中核を担う存在へと成長させていく必要があります。
このような役割を果たすためにCIOが備えておくべきスキルやマインドとは、どのようなものでしょうか。
まず、「自社にとって必要なテクノロジーを見極める」ことです。これができるかどうかが、企業のビジネス変革の成否を分けると言っても過言ではありません。これからのCIOには、最新技術・既存技術問わず、まだ自社で活用されていない技術に関する情報を広く収集し、それらの技術が自社のビジネスに変革もたらすことができるかどうかを見極める能力が求められます。また、自社に既に導入されている技術が自社の現在および将来を見据えた上で最適なものであるか、他の技術へ切り替えるべきかを見極めるスキルも必要となります。
経営層や事業部門にITやDXの理解や知識が不足している場合には、例えば新たな技術を導入することで自社にもたらされるビジネスインパクトを丁寧に説明するなど、経営に関する意思決定を適切に下せるよう、サポートしていくことが重要です。実際に新たな技術を導入することになった場合には、高いコミュニケーション力を発揮しながら関係者を積極的に巻き込み、良好な協力関係を構築しつつ全社横断で推進することが求められます。
「失敗を恐れ、挑戦を回避する」――。従来の日本企業の多くにはこのような消極的な姿勢が見られ、新しいことへの取り組みを阻害する大きな要因の1つとなっていたと言えます。CIO自らが率先して「失敗を恐れず、挑戦し続ける」という姿勢を示せば、挑戦することが当たり前と思える組織へと変革していくことができます。また、CIOにはITの最新トレンドだけでなく、ビジネスにインパクトを与え得る世の中の動向にも幅広く関心を寄せ、変化を受け入れ、自社に取り入れていける柔軟性が求められます。
挑戦を成功へ導くためには、周囲の賛同を得て、組織が一丸となって歩みを進めていくことが必要です。自社にとって価値あるものについては、CIOは経営層や周囲からの賛同が得られるまで粘り強く説明を重ねるとともに、周囲の声にも耳を傾けながら目指す将来を想像し、一つ一つ最適な道を選びながら進んでいくことが求められます。
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多くの日本企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を重要アジェンダと捉え、さまざまな施策に取り組んでいますが、その成果は二極化が進んでいるようです。PwCコンサルティングでは成果を分ける要因を明らかにするため、2022年5月よりDXに関する2つの調査を行いました。
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今後、CIOと既存のIT組織のケイパビリティを強化し、組織をダイナミックに変化させるための機能をIT部門にインストールすることが重要となります。では、IT組織・DX組織はどうあるべきなのでしょうか。役割や組織体制などについて考えます。
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