
スタートアップ&スケールアップ コラム 第12回:理想のゴールに到達するために、今日から始められる5つのこと
壮大な目標を達成したいなら、明確なタイムラインと達成したいビジョンを持って、今日から計画を立てることが重要です。本稿では、計画を立てることを含めて、理論と実践の両面で重要な5つのポイントを紹介します。
会社を設立して最初の数年間、キャッシュフローの管理、製品開発、採用といった業務に絶え間なく追われていると、どんな目標も夢物語のように思えるかもしれません。しかし、そのような日々の中でも、5年後の自分のなりたい姿を思い描くために時間を割いてみる価値はあります。壮大な目標を達成したいなら、理想的なシナリオに向けて今から計画を立てることは無駄ではありません。
成功した起業家たちは、明確なタイムラインと達成したいビジョンを持っています。
ここでは、計画を立てることを含めて、理論と実践の両面で重要な5つのポイントを紹介します。
最初の1年はどんな長期計画も達成が難しいように感じられたかもしれませんが、5年後にどうなりたいかというビジョンを持つことはやはり重要です。たとえば、将来を見据えたとき、自分はまだ会社を経営していると思いますか? それとも、会社が成長したら経験豊富なCEOを招聘しますか? 経営者に求められるスキルの多くは、ビジネスのライフサイクルを通じて変化します。注力すべきことが変わったり、興味が変わったりするかもしれませんが、それは問題ありません。製品開発、販売、あるいは取締役会の議長など、あなたはビジネスにおいて自分が最も価値を付加できる分野で必要とされることになります。引き続き何らかの役割に携わりたいのか、それともリタイアして完全に身を引きたいのか検討してみましょう。5年後の自分の人生を思い描いて書き出してみるか、マインドマップを作成してみて、そこから逆算して今何をすべきか考えましょう。
会社の新規株式公開(IPO)のために証券取引所で鐘を鳴らすことをいつも夢見てきましたか? それとも、株式の全部または一部をファンドに売却したいと考えていますか? 自分のビジネスを大企業に売却することを検討したことはありますか? 売却を考えているのであれば、あなたのビジネスに興味を持ちそうな企業のリストを作成し、早い段階から関係を築き始めるとよいでしょう。事業の売却には通常、関係構築に何年もかかります。
目的地が決まっていれば、そこにたどり着くための計画を立て始めることができます。ビジョンを達成可能な複数段階の計画に落とし込みましょう。たとえば、5年後に自分の会社をIPOしたいと決めた場合、IPOのためにどのような準備が必要かを調べることから始め、すでにIPOを実現した経営者と話したり、ベストプラクティスがどのようなものか、他の企業がそれをどのように実行したかをアドバイザーに相談したりしてみましょう。そして、理想的なゴールまでの計画を管理可能なステップまで分割しましょう。
評判の良い会計士、弁護士、その他のアドバイザーから適切なアドバイスを得るのは有益です。優れたアドバイザーは、あなたの会社が最初からうまく運営できるように支援してくれます。不適切なアドバイスや契約は、最終的に企業価値の大幅な下落につながるおそれがあるので注意しましょう。
多くのスタートアップは、お金を節約しようと自社で帳簿を付けたり、不適切な財務管理の方法を採用したりしています。最初はそれでうまくいくかもしれませんが、資金調達先を外部に探し始めると、投資家からは信頼できる情報を備えた帳簿を求められるでしょう。その段階で財務情報を過去に遡って修正するよりも、最初から適切なプロセスを実施しておく方がはるかに容易です。
成功する企業は、優れたチームを擁しています。投資家は個人ではなく、チームに投資したいと考えています。あなたの雇用に関する現在の決断が、将来のゴール達成に役立つかもしれません。
もちろん、計画は変更される可能性があり、5カ年計画はその1つにすぎません。しかし、少なくとも自分にとってのゴールがどのようなものかを検討することには価値があります。
※本稿は、PwC英国とPwCカナダが発表したコラムの翻訳です。翻訳には正確を期しておりますが、英語版と解釈の相違がある場合は英語版に依拠してください。
壮大な目標を達成したいなら、明確なタイムラインと達成したいビジョンを持って、今日から計画を立てることが重要です。本稿では、計画を立てることを含めて、理論と実践の両面で重要な5つのポイントを紹介します。
資金調達の際に投資家は、事業計画だけを判断材料にするのではなく、プレゼンテーションでの第一印象から最後まで、起業家のすべての言動に左右されます。本稿では、投資家に響くプレゼンテーションのための5つのステップを紹介します。
資金調達を成功させるには、投資家と知り合い、彼らのニーズ、目標、動機を理解する必要があります。本稿では、スタートアップの経営者と投資家双方にアドバイスしてきた経験に基づいて、資金調達を成功させるための10のポイントを紹介します。
キャッシュフロー予測は資金調達や経営判断にとって重要なツールです。本稿では、キャッシュフロー予測を作成するための4つのステップを解説します。