蓄電池によるGX

アジェンダ1:蓄電池市場の将来見通し―業界横断での市場動向―

  • 2023-06-19

近年、脱炭素化社会の実現に向けて、国内外での取り組みが活発化しています。また、急速なデジタル技術の普及に伴い、データを活用した社会変革の動きの流れも加速化しています。こうした社会変革の流れの中で、エネルギーインフラとしての蓄電池の役割の重要性がますます高まっています。すでに、蓄電池は、電力、素材、自動車、機械、電子機器などの産業セクターにおいて、さらには、運輸、家庭などの各分野において重要性を増している。エネルギー貯蔵媒体としての利便性が高く、その性能の向上とともに、普及が加速化することが予想されています。

蓄電池は、リチウム、コバルト、ニッケルなどの希少資源を使って製造することから、原材料の調達時の経済安全保障の観点からも注目されています。製品を製造するだけでなく、使用時の有効利用や、使用後の廃棄まで、製品のライフサイクルをトータルで管理するための仕組みづくりが検討され、将来のサステナブルな蓄電池サプライチェーンの構築に向けた検討が行われています(経済産業省「蓄電池のサステナビリティに関する研究会」など)。こうした蓄電池の利用を効率的かつ効果的に社会実装していくには、産業横断で検討すべき課題(異業種間でのデータ及び情報の連携、オープンイノベーションの促進など)が多く、官民一体となった戦略作りが求められています。

我が国では、脱炭素関連技術に関する研究開発が従来から盛んで、こうした技術分野を最大限活用し、グリーントランスフォーメーション(GX)を加速させることは、エネルギーの安定供給につながるとともに、我が国経済を再び成長軌道へと戻す可能性があります。

今後の脱炭素化社会及びデジタル化社会の構築に向けて、重要性の高まる蓄電池システムですが、産業横断あるいはバリューチェーン全体で、俯瞰して捉えた議論は多くありません。PwCでは、クロスインダストリーで各領域の専門家が連携しながら、様々な社会実装に向けた取り組みを展開しています。こうした知見・経験をもとに、GXを推進する上での蓄電池の役割やマクロ環境の分析、市場別の動向などの軸で議論し、将来の蓄電池のシステムの在り方や、GXの実現方策について検討するとともに、今後の社会実装に向けた提言等を取りまとめます。

アジェンダ1:蓄電池市場の将来見通し―業界横断での市場動向―の概要

1.本シリーズ(蓄電池市場の将来動向)のねらい・目的

2.エネルギーの将来トレンドを踏まえた蓄電池の役割

3.蓄電池市場に関するマクロ環境分析(経済安全保障~資源循環・GXまで)

4.主要市場における蓄電池の利用動向

4-1 自動車業界(車載用蓄電池)
4-2 電力業界(系統用蓄電池)
4-3 住宅・不動産業界(需要家用蓄電池)
4-4 蓄電池利用市場における課題

5.蓄電池の利用普及に向けた論点

主要メンバー

渡邊 敏康

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

Email

髙橋 信吾

ディレクター, PwCコンサルティング合同会社

Email

鈴木 諒

マネージャー, PwCコンサルティング合同会社

Email

小澤 まみ

シニアアソシエイト, PwCコンサルティング合同会社

Email

貞松 陽菜

シニアアソシエイト, PwCコンサルティング合同会社

Email

アジェンダ1:蓄電池市場の将来見通し―業界横断での市場動向―

{{filterContent.facetedTitle}}

{{contentList.dataService.numberHits}} {{contentList.dataService.numberHits == 1 ? 'result' : 'results'}}
{{contentList.loadingText}}

詳細をご希望の方は下記よりご連絡ください