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需要家用蓄電池とは、一般送配電事業者が設置する需要地点ごとの電力量計(メーター)の内側に設置される蓄電池を指し、Behind The Meter(BTM)側の蓄電池と呼ばれています。これに対し、系統用蓄電池はFront of The Meter(FTM)側の蓄電池と呼ばれ、需給調整市場等を通じて送配電系統の運用者の直接的な指揮下に置かれます。需要家用蓄電池の運用は原則として個々の需要家に任され、系統運用者の需給調整に貢献するためにはリソースアグリゲーションが必要となり、活用に向けての制度や仕組みの整備は途上にあります。
他方で、蓄電池の導入ポテンシャルとしては需要家用蓄電池が大きく、全国の一般送配電事業者が調達する調整力量が10GW程度であるのに対し、日本全国の最大電力需要は166GWとなります。電力の消費セクターとしては、家庭部門と産業・業務部門で98%を占め、仮にこの1割に導入されたとしても一般送配電事業者の必要調整力量を超える想定となります。需要側蓄電池が系統運用側の需給調整を考慮した運用を実現できれば、必要調整力量の削減など社会課題解決も可能となります。
本稿では、系統全体の需給調整への貢献には課題があるものの、導入ポテンシャルの大きい需要家用蓄電池について、その市場規模や活用可能性について詳説します。
2-1 需要家用蓄電池の用途
2-2 市場規模
3-1 電力価格上昇によるストレージパリティの実現
3-2 電力市場におけるプロフィットプールの変化
4-1 需要側エネルギーマネジメントへの貢献
4-2 再生可能エネルギーの最大活用
4-3 VPPビジネスの高度化
5-1 導入コストの低減
5-2 通信・制御技術の向上
5-3 マネタイズ可能な市場へのアクセス
5-4 PwCが提供するサービス