読み方:ぐるーぷほうじんぜいせい
グループ法人税制とは、100%の資本関係にある内国法人間で行なわれる一定の資産譲渡、寄附、配当、株式の発行法人への譲渡等につき、税務上は損益を認識しない仕組みをいいます。これは、2010年度の税制改正において、資本に関係する取引等に係る税制として導入されました。
本制度は、100%の資本関係により強固に結ばれた企業グループを経済的に一体性のあるものとして課税関係を規律しようとする仕組みであり、2010年度税制改正前の連結納税制度を発展させる形で制度化されました。
本グループ法人税制は、具体的には次のような個々の制度に反映されています。
なお上記制度は、連結納税制度のように適用が法人の任意の選択に委ねられるものではなく、要件が満たされる法人全てに強制適用されます。
本用語解説は2022年5月1日現在の法令等に基づいて作成されており、これ以降の税制改正等が反映されていない場合がありますのでご留意ください。また、本用語解説は概略的な内容を紹介する目的で作成されたもので、プロフェッショナルとしてのアドバイスは含まれていません。個別にプロフェッショナルからのアドバイスを受けることなく、本解説の情報を基に判断し行動されないようお願いします。
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2021年3月30日、企業会計基準委員会(以下「ASBJ」という)より実務対応報告公開草案第61号「グループ通算制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱い(案)」が公表されました。