経営監査へのアプローチ

2016-12-26

日本版スチュワードシップ・コードに続き、日本版コーポレートガバナンス・コード(いわゆる、二つのコード)が導入され、いよいよ企業価値創造をめぐる競争の焦点は「形式」から「実質」へとシフトしようとしています。「企業は誰のために(何のために)あるのか、そして、企業の持続的な価値創造はどのようにすれば実現できるのか」という問いは、経営者が向き合うべきもっとも根源的な経営課題の一つです。本書は、この問いに対して、リスク管理や内部監査の実務面からの解を見出すことを目標としています。従来の伝統的な内部監査の在り方に、どのようなイノベーションを巻き起こし、どのように考え、どのように行動すれば、経営者や社内外のステークホルダーの期待により一層こたえるようになるのでしょうか。これらの課題解決につながるヒントを「経営監査へのアプローチ」と題して、10の切り口から具体的な取り組みの課題と実務をご紹介しつつ、経営に資する内部監査、すなわち経営監査の在り方を考察します。

伝統的な論点だけでなく、サイバーセキュリティリスクや不正・不祥事への対応、データ分析の活用といった最新のトピックまで幅広くカバーした内容となっています。

また、本書は必ずしも内部監査部門に所属されている方だけなく、監査役やリスク管理やコンプラアンス、情報システムといった機能を担う方などにとっても有用な書籍になっています。

本書の主な構成

第1章 2つのコードで何が変わったのか
    ~いま求められる「稼ぐ力」~
第2章 内部監査とリスクマネジメントのグローバルトレンド
第3章 組織再編・M&A・経営統合と内部監査
第4章 グローバル・コンプライアンスと内部監査
第5章 グローバル税務リスクマネジメント
第6章 IT監査の高度化
第7章 内部監査におけるデータ分析・CAATの活用
第8章 不正・不祥事への対応と内部監査
第9章 持続的な企業価値創造の開示・対話と内部監査
第10章 ここから始める経営監査への挑戦
    ~内部監査の変革を成功させるための道のり~

経営監査へのアプローチ

清文社出版 2017年1月発行

3,000円(税抜き)302ページ/A5判 ソフトカバー

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