価値創造を実現する事業変革とガバナンスメカニズム レジリエンス時代の最適ポートフォリオ戦略

2024-12-17

書籍概要

本書では、急速に変化する事業環境に対応するための最適なポートフォリオ戦略と、ポートフォリオ変革の実効性を高めるために必要となるグループガバナンスの機動的な対応や、事業環境変化に対応するためのリスクマネジメントについて、PwC Japanグループの各分野の専門家が最新の知見に基づいて解説しており、企業がレジリエンス時代に競争力や成長性を維持・向上するための具体的な戦略を提供しています。各章では以下のような切り口・論点について解説しています。

  • レジリエンス時代には現状維持の姿勢が最も危険であり、企業が成長するためには外部環境の変化を先取りし、ポートフォリオを戦略的にトランスフォームすることが必要。
  • 企業価値の向上に向けた最適ポートフォリオを達成するためには、単に事業ポートフォリオを入れ替えるだけでは不十分であり、どのように資金を集め、どの事業にどれだけリソースを割り当て、どのようにリスクをマネージし、資本コストとの兼ね合いの中でどの事業でどれだけリターンを得るのかという複合的な検討が必要。
  • 企業が事業ポートフォリオを入れ替えれば、全体としての戦略方向性や各事業の役割・重要性が変化し、リスクポートフォリオも変化する。したがって、ポートフォリオ変革にはグループ全体をマネージするためのガバナンスの「連動」と「緩急」の最適化が必要となる。実効性のあるグループガバナンスの構築には、各事業の位置付けを明確にし、権限移譲を行い、各事業会社の動きを後押しすることも重要。
  • レジリエンス時代において、従来のリスクマネジメントでは変化するリスクに十分に対応できない場合があり、リスクマネジメント態勢の見直しが必要。また、ポートフォリオ変革を進める中でグループとしての企業価値を上げるためには、既存の事業に関連するリスクに加えて、新たにM&Aをした会社・事業に関連するリスクも統合していくことも必要。
  • ポートフォリオ戦略とリスクに関するホットトピックスとして「不正」「タックス」「サステナビリティ」「サイバー(攻撃)」の4テーマを取り上げ詳述。
  • 最終章では、日本の大手上場企業4社の法務や内部監査の責任者の方々を招いて実施した、各社のポートフォリオ戦略やグループガバナンスへの取り組み、その中での法務担当や内部監査担当の役割責任についてのラウンドテーブルディスカッションの内容を収録。

本書の主な内容

  • 第1章 レジリエンス時代に必要な事業ポートフォリオ改革
  • 第2章 企業価値向上を図るポートフォリオ最適化戦略
  • 第3章 ポートフォリオ戦略の成否を握るガバナンスの「連動」と「緩急」
  • 第4章 レジリエンス時代のリスクマネジメント
  • 第5章 事業ポートフォリオ戦略にまつわるホットトピックス
    ― サステナビリティ対応、税務リスク対応、不正・不祥事への対応(フォレンジック)、サイバーリスクへの対応
  • 第6章 法務・内部監査部門責任者ラウンドテーブル

書名:価値創造を実現する事業変革とガバナンスメカニズム レジリエンス時代の最適ポートフォリオ戦略

出版社:ダイヤモンド社

定価:2,530円(本体2,300円+税10%)

著者:PwC Japanグループ

仕様:376ページ

 発売日:2024年12月10日

本ページに関するお問い合わせ