2020-10-23
PwCコンサルティング合同会社 田中 大海パートナー(写真左下)、 丸山 智浩シニアマネージャー(写真左上)
セミナーの前半で田中は、半導体業界における大手顧客、主要サプライヤーに対するCOVID-19の影響を俯瞰し、その状況下において企業に求められるSCM施策について考察しました。
半導体SCMの主要な課題として、需要変動への対応、BCM/BCPの見直し、米中の半導体貿易摩擦、模造品被害の4つを挙げ、それぞれについて解説しました。
後半で丸山は、半導体偽造品対策やSCMにおいて、ブロックチェーンが果たす役割と展望について考察しました。
半導体デバイスは、自動車・通信・産業・医療機器など多様な産業で使われており、偽造品は一般市民の健康・安全・安心を脅かす社会課題となっています。
サプライチェーンのトレーサビリティ実現は、偽造品対策、リコール発生時の対応、原産地証明によるESG対応など多くのメリットがあります。一方、サプライチェーンを結ぶステークホルダーは多岐にわたり、標準化・参加モチベーションの確保が困難なため、長年実現できませんでした。
この状況を打破するテクノロジーとして期待されているのが、通貨を成立させるだけの信頼性を担保したブロックチェーンです。複数のステークホルダーが参加するデータプラットフォームに信頼可能なテクノロジーを用いることで、コンソーシアムやエコシステムを形成。これまで不可能だったサプライチェーントレーサビリティの実現、業界の健全性向上、ESG経営の実現が期待されると説明しました。
セミナーは、500名以上の方に聴講いただき、SEMI Japanからは、深い感謝の意を頂戴しました。
*SEMI : Semiconductor Equipment and Materials International 国際半導体製造装置材料協会
PwCは150カ国以上に広がるグローバルネットワークと多数のアライアンスパートナーとの連携を強みに、クライアントのブロックチェーン導入を支援します。
AI・VR・AR・MR・ロボティクス・ドローン・ブロックチェーン・3Dプリンターなど破壊的技術を核にビジネスのゲームチェンジを実現するサービスを提供しています。
オペレーションの根幹を支えるSCMプラットフォーム構築をデジタルトランスフォーメーションの実現手段と捉え、SCM・ERP・Digital領域の豊富な導入実績を包括的に活用し、オペレーション改革を実現します。