
COOやオペレーションリーダーが取り組むべきこと PwCパルスサーベイに基づく最新の知見
本レポートでは、世界の大企業の経営幹部673人を対象に、経営の戦略や優先順位を調査しました。COOはAIの活用拡大に強いプレッシャーを感じており、関連する人材の採用・育成に注力する一方で、業務に追われ将来のビジョン策定に注力できていない状況が明らかになりました。
PwCの2024年版「世界の航空宇宙・防衛:業界の年間業績と見通し」では、世界の民間航空宇宙・防衛業界の主要な業績指標について説明します。本資料のデータは、2023年度の財務報告書から取得されており、売上高上位100社の航空宇宙・防衛企業の財務成績を含みます(該当企業の一覧はAppendixを参照)。
また、注目すべき業界動向を取り上げ、業界に影響を与えるトピックについて、クライアントや業界リーダー、アナリストとの対話を通じて構築したPwCの見解を明らかにします。
2023年の業界の売上高は8,290億米ドルを記録し、パンデミックからの完全回復を示す重要な年となりました。民間航空会社は、2桁の売上増でその先頭に立っています。Boeingの民間航空機部門の売上高は30%増加し、Tier 1サプライヤーのGE Aerospace、Rolls-Royce、Safranの売上高は20%以上増加しました。
旅客容量の制約と航空券価格の上昇にもかかわらず、旅客航空の需要は急増しました。営業利益は730億米ドルに改善し、2022年を10%上回りました(2018年に記録したパンデミック前の最高水準である820億米ドルを依然として9%下回っています)。しかし、生産の制約、サプライチェーン、労働力不足の影響、およびインフレ率の上昇により、業績は引き続き抑制されています。
世界的に緊張が高まる中、ウクライナや中東における戦争が一因となり、防衛セクターの需要は大幅に増加しています。多くの国が抑止力の強化に動く中、世界の防衛支出は過去最高水準に達しました。
世界が宇宙を活用する経済へ移行する中、小型衛星ネットワークが急拡大しており、宇宙セクターでも需要は急増しています。また、航空宇宙・防衛業界の合併・買収(M&A)は、宇宙セクター、グリーンアビエーション、ニッチ技術が中心となり、中小規模の取引が2024年も引き続き牽引する可能性が高いと予想されます。
インフレ、サプライチェーンの混乱、労働者の移行などの要因による課題があるにもかかわらず、航空宇宙・防衛業界は収益の面でパンデミックから完全に回復しました。
民間航空では、民間航空機の需要が生産能力を上回り続けており、現在の生産量の 11年分に相当する受注残が発生しています。中間層の顧客という未開拓の巨大な市場が新たに見込まれており、この業界は長期的に大きな成長の可能性があると考えられます。
貨物市場は2023年に若干縮小しましたが、大幅な積載容量拡大により、貨物搭載率は44%に低下しました。容量過剰と旅客機の荷物室との競争の復活は、短期的には業界の課題となっていますが、貨物機の生産と改造に関する20年間の堅調な予測により、長期的な見通しは依然として明るいと言えます。
防衛も成長の準備ができています。紛争激化と緊張の高まりを特徴とする現在の世界情勢では、防衛を優先することが改めて注目されています。その結果、防衛支出はインフレと同等もしくはそれを超え、このセクターのイノベーションと最新化を加速させるはずです。
さらに、急成長を遂げている宇宙は、今後10年間で1兆米ドルの成長が見込まれており、イノベーション、スタートアップ、M&Aを特徴とし、航空宇宙・防衛業界に新たな成長と刺激をもたらします。
全体的に、航空宇宙・防衛業界の健全性は良好で、短期的にも長期的にも明るい見通しが示されています。しかし、利益率は依然として課題であり、歴史的に見て、より広範な業界指標よりも大幅に低い水準となっています。持続的な成功を実現するために、航空宇宙・防衛業界は安全性、運用パフォーマンス、イノベーション、有能な労働力、そして世界経済を支える拡張性を優先することが重要となります。
※本コンテンツは、PwC’s global aerospace and defense: Annual performance and outlook 2024 editionを翻訳したものです。翻訳には正確を期しておりますが、英語版と解釈の相違がある場合は、英語版に依拠してください。
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