非常事態時に従業員と生産性を守るために ―CxOのアクションプラン―

2020-06-02

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)がパンデミックにあるなか、ビジネスリーダーは労働力に関する難しい問題に取り組んでいます。どうすれば従業員がこれを乗り越えることができるのか。チームがリモートで作業している状況で、ビジネスの継続性と従業員の生産性を確認できるか。依然として職場に来る必要がある第一線の従業員をどのようにウイルスから守れるか。将来必要な優秀な人材を失うことなく、人件費をどのように管理するか。そして、ビジネスの混乱と回復の期間中、従業員のエンゲージメントと連帯感を維持するにはどうすればよいか。

これらの問いに答えるために、リーダーは業界と経済の変化する状況を慎重かつ継続的に評価し、さらに従業員の懸念と幸福を考慮する必要があります。従業員がリーダーに対して今まで以上に情報やサポートを求めている中で、リーダーは共感と感情的な知性(Emotional intelligence)をも必要とされています。

このような困難な状況にどう対応するかは、現在の人員管理に影響するだけでなく、将来のビジネスの回復と競争優位性にも影響を与える可能性があります。従業員の扱い方は、株主、顧客、消費者を含む多くのステークホルダーにとって重要であるため、扱い方次第で雇用主としての評判に影響を与える可能性もあります。

状況は変化し続けていますが、5つの人材に関する問題が優先事項として浮上しています:

  • 従業員の保護:職場でも自宅でも、従業員が安全で健康を維持できるようにする。
  • 不確実性の中で効果的にコミュニケーション:即答的で共感的なコミュニケーションと方針によって従業員をリードする。
  • 業務の継続性の維持:生産性を高めるために必要なリソースとサポートを提供する。
  • 人件費の評価:コスト削減の潜在的なニーズと、できるだけ多くの従業員を維持するという社会的要請・将来的なニーズとのバランスをとる。
  • ビジネス回復の準備:人員計画をビジネス戦略にアラインさせ、ビジネスの回復に向けて準備を整える。

非常事態時の従業員と生産性を守るために、こちらのアクションプランを是非ご活用ください。

PwC US

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