アフターコロナに向けてホテル事業者がとるべき創造的対策

  
  • 2023-08-31

宿泊事業者がアフターコロナの世界で生き抜き、さらなる成長を遂げるためには、コロナ禍で浮き彫りになった各課題に対して、根本的かつ創造的な対策を講じることが求められています。

本レポートでは、コロナ危機が宿泊業界に与えた影響、宿泊業界が過去に経験してきた危機の影響、経済のマクロ的な動向や、2023年5月にPwCコンサルティング合同会社が実施したアンケートの結果分析などを踏まえて、宿泊事業者が取り組むべき課題を整理し、とるべき対策を提示します。

サマリー

  • コロナ危機が収束する中で、今後しばらくの間は、インバウンドや国内レジャーを中心とした需要の伸びが見込まれます。当面の供給ペースは、やや落ち着くことが見込まれるものの、各価格帯での供給は続き、競争環境はさらに高まること、また今後もさまざまなリスク(景気後退、自然災害、地政学的なリスク、パンデミック、テロなど)が顕在化することが想定されます。
  • コロナ危機での経験を踏まえて、生き残るホテル・勝ち残るホテル(チェーン)となるために必要な対策を検討するには、コロナ危機の後遺症や恒久的な行動変容、過去の危機とコロナ危機それぞれの影響に関する相違点の理解、メガトレンドへの対応、という観点から検討することが必要です。
  • 日本の観光産業はポテンシャルが高い一方で、SDGsに対する取り組みの弱さや上場企業数、情報の透明性などの課題も引き続き山積しており、業界としての成熟度はまだまだ低く、成長余地は多分にある状況です。
  • アフターコロナの世界で日本の宿泊業界をより一層成長に導くためには、「レジリエンスの向上」「運営力の強化」「人材力の強化」といった各企業の努力に加え、一企業の枠を超えたシェアードサービス的なプラットフォーム化など業界横断での連携にも視野を広げ、取り組みを強化していくことも重要です。

アフターコロナに向けてホテル事業者がとるべき創造的対策

執筆者

澤田 竜次

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

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清水 優佳

マネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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髙木 万里子

マネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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堀 眞依子

マネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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相井 大樹

マネージャー, PwCコンサルティング合同会社

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