2015-06-19
食品会社は、これまでもHACCP導入や回収プロセスの整備、ISO22000取得など、食の安全・信頼を確保・維持するための取り組みを行ってきました。しかしながら、食品サプライチェーンのグローバル化・複雑化に伴い、異物混入や偽装といった、食の安全・信頼を揺るがすリスクは、従来以上に高まっています。
また、従業員のモラルハザードによる事案の発生も多数顕在化しており、SNSなどを通じた情報拡散による風評被害の増大もあいまって、事業活動に多大な悪影響を被るようなリスクも高まっています。
食品会社は、食の安全・信頼に関する規制や規格などに対応するだけでなく、今一度、食品サプライチェーンや情報の流れを俯瞰し、どの領域にどの様なリスクが存在するのか、またそのリスクに対しどのような対応を講じるのか、再検討する必要があります。このような取り組みは、消費者の信頼確保、そして企業としての成長につながるものであり、より一層積極的に対応していくことが期待されています。
本報告書は、サプライチェーンのグローバル化・複雑化に伴い高まるリスクに対し、食品会社が取り組むことは何か、グローバルな知見を踏まえ説明しています。