
プライベート・キャピタルにおける世界のM&A動向:2025年の見通し
2025年のプライベート・キャピタルにおけるM&Aは、業界を統合するような取引や業界の再編によって2024年来の世界的に活発な活動が継続し、加速すると予想されます。
2020-03-31
大企業の非中核の事業や子会社のカーブアウトへの投資、また、経営者の高齢化に伴う後継者不足・不在による事業承継において、プライベート・エクイティ・ファンド活用の裾野は着実に広がっているといえます。経済的価値の創出と社会的価値の創出に取り組み企業価値向上の実現へ向けて、プライベート・エクイティ・ファンドの役割への期待はますます高まっています。
本稿は、2020年の日本におけるプライベート・エクイティ・マーケットの分析と日本企業への提言を示します。
2025年のプライベート・キャピタルにおけるM&Aは、業界を統合するような取引や業界の再編によって2024年来の世界的に活発な活動が継続し、加速すると予想されます。
マクロ経済的要因の改善と米国の規制緩和への期待に後押しされ、米国と欧州のディール市場は堅調に推移しており、2025年のヘルスケア業界のM&Aは金額、件数ともに加速するものと予想されます。
金融サービス業はマクロ経済情勢や地政学的緊張による不確実性に引き続き直面しているものの、メガディールの復活とディール金額の増大に伴い、2025年にはM&Aが活発化するとの楽観的な見通しが広まっています。
AIブーム、テクノロジーとビジネスモデルの継続的なディスラプションに伴い、テクノロジー・メディア・情報通信(TMT)分野のM&Aは2025年も活発に行われる見込みです。