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2020-09-10
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、日本の小売・流通業、消費財メーカーに大きな影響を与えました。2020年1月、国内で初めて感染者が発生してから現在に至るまで、各業態やカテゴリーにどんな影響があったかを4つのステージ(期間)に区分し、振り返ります。
休校や在宅ワークの推進・外出自粛要請を受け、生活者の購買行動は変化し、小売・流通・消費財メーカーの業績に大きな影響を与えました。売上増減に影響を与えた要素として、特にインパクトが大きかったのが「買い物の仕方」の変化です。品薄品やお買い得品を求め、各業態で顧客が流出入しました。また、感染予防対策として、非接触型のEC利用=「ECシフト」や、買い物頻度を減らすための「生活必需品の買い込み(まとめ買い)」の傾向は、今後も「新たな買い物スタイル」として定着する推測されます。
(1)ECシフト
(2)ドラッグストア(DgS)のスーパーマーケット(SM)・コンビニエンスストア(CVS)化(食品購入機会の増加)
(3)CVSの低迷・客足減少
(4)感染予防商材の欠品・品薄
(5)「生活必需品」の買い込み(まとめ買い)
(6)「化粧品」「アパレル」の縮小
(7)飲食店の顧客数・売上大幅減少
(8)テイクアウト・デリバリーの需要増加
2020年7月に入ってからさらに感染者数が増えており、感染への警戒感は解消されていません。感染者数の増減はCOVID-19の予防方法が確立するまで一進一退しながら続くと予測され、感染リスクに配慮しながら生活をする「ウィズコロナ」の状況が続くと想定されます。こうした状況下では、需要がCOVID-19流行前の水準に戻るには1年以上かかると予想されます。
一方で、企業側、特に小売店・飲食店は最大限の感染防止策を取り入れているものの、多大なコストと作業負荷がかかり、運営コスト増、生産性の低下を招いています。これらの施策を数年間続けることは、大多数の企業にとって困難です。この「ウィズコロナ時代」を乗り切るためには、以下の4つのことに取り組む必要があると私たちPwC Japanグループの消費財・小売・流通インダストリーチームは考えています。